「PICU」9話、南の再検査と、運ばれてきた女の子の真実、植田の決断と志子田の行方

志子田は幼いころに、父を亡くしてから母と二人で暮らしてきた。だからこそもう少し母といたかった。

 

そこで、植田の紹介で東京の病院の小林先生の予約を取り付けて、2人で東京へ行くことになった。

 

しかし、そこには母なりの愛情と思いがあることを初めて武四郎は知ることになった。

 

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東京で南のガンの再検査

武四郎は、母のガンが治らないことをわかっていた。自分も「医者」として検査結果を見ればわかる。

 

それでもたった一人の家族を失う覚悟ができなかった。そのため、植田先生の紹介で、がん治療に関して

 

有名な東京の病院の予約を取り付け、休みをもらい2人で検査へ向かった。そして、一通り検査をした。

 

その結果を聞こうとするとき、「お母さん聞いても分からないから」と武四郎だけが、医師と話すことになった。

 

しかし、南のガンの進行はとても早く、すでに治療できるレベルを超えていた。それでも武四郎は

 

小林医師の今までの治療実績から、似たような症例をコピーして、どうしても治療してほしいとお願いしたが、

 

小林はこの症例とは全く別物で、できるのは薬物により「最期」を伸ばすことだけだった。

 

武四郎は「今日はサプライズで東大病院の予約も取ってある」とタクシーに乗って向かうが、南がタクシーを止めた。

 

突然「はとバス」の柴又観光をしようというのだ。それに付き合う武四郎に、「結果悪かったんでしょ?予約なんてないんでしょ?」

 

と、南は武四郎の気持ちをすべて見透かしていた。そこで思いっきり観光を楽しむことにした。

 

そして、泊まった宿は高級な場所だった。南はそれをとても喜んだが、武四郎は今まで聞けなかった「どうして治療したくないか!?」

 

という、かたくなな南の気持ちを聞くことにした。それはやはり武四郎の父が関係していた。

 

なかなか子供ができなかった2人にやっと武四郎が生れた。しかし、しばらくすると職場で父は倒れた。

 

若いから過信していたが、「肺がん」だったのだ。かわいい盛りの武四郎のために、治療に挑んだ父だったが、

 

若く進行も早いうえに、抗がん剤治療で苦しむ父を見てきた南。父も母もとてもつらい思いをしたんだと武四郎は初めて知った。

 

■キャスト

 

運ばれてきた女の子の真実

南と武四郎が東京から戻って、「1週間」南は父の元へ旅立った。そして喪主として葬式も上げた。

 

植田は「ゆっくりでいいから」と、職場の復帰を焦ることはない。と言ったが、武四郎は「明日から勤務します」

 

と、そのほうが気がまぎれるからと、希望して翌日から勤務に就いた。そして、先日運ばれてきた男の子たちと再会し、

 

喜んでいたが、喘息を悪化させた女の子が運ばれてきた。家の近くに倒れていたのを、近所の人が救急車を呼んだのだ。

 

そして、検査をしてみると、女の子の肺は真っ黒で何も映らない。この状況ならば「24時間以上」

 

彼女は喘息の発作で苦しんだはず。近所の話から「父子家庭」ときいていたが、24時間も放置されていたことを考えると

 

「ネグレクト」も疑われた。しかし、駆けつけた父は「虐待はしていない」と言い切り、朝晩は必ず娘の世話をしていた。

 

と、話したが、植田は「表情を見てあげてください」と、きっと顔をしっかり見ていれば、その変化に気づいたのかもしれない。

 

女の子は父親に会うと、「すぐに帰りたい!」と言い出した。そして、夜は眠れないからとカーテンを閉めてもらったが、

 

発作が起きてしまった。そして落ち着いたころ、志子田は彼女と話すことができた。そして、発作が苦しくても

 

父に言わなかったのは「心配させたくなかった」ということだったのだ。父一人ですべて頑張ってくれている。

 

それを見ているから、自分が苦しいことで迷惑を掛けたくなかった。しかし、ちゃんと声に出すことも必要だと志子田に言われ、

 

女の子は次からはちゃんと、我慢しないことを約束してくれた。医局ではやっと一人前になってきた志子田を褒めていた。

 

■キャスト関連ドラマ

 

植田の決断と志子田の行方

植田は北海道知事から、「ドクタージェット」常駐に関する条件として、自分がPICUのトップを退くことを聞かされた。

 

そろそろ志子田が一人前になり、任せられるようになった。と思ったとき、圭吾の彼女の優里ちゃんが一人でやってきた。

 

優里ちゃんは圭吾が「元気で帰ってきた」と思って、喜んでお見舞いに行ったが、もう話せない状態だった。

 

そんな状況を見て、志子田に「元気になって帰ってくるって言ったじゃない!!」と怒りをぶつけてきた。

 

確かに、自分の母親が亡くなると知った時、なんにでもすがりたい気持ちがあった。それは病気の子供を持つ親や、

 

友達も同じだと思い知らされた。優里は植田の計らいで、札幌の祖父が迎えに来てくれたので帰っていった。

 

翌日植田が覚悟を持って、出勤すると、志子田の机きれいなのが気になった。そして、自分のデスクへ行くと、

 

志子田からの「辞職表」が置かれているのが目に入った。やはり母を亡くした傷がいえないうちに復帰するのは簡単なことではなかったのかもしれない。

 

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