「ファーストペンギン」6話、おさかなボックスと、嫌がらせ、そして永沢の思い
「おさかなボックス」の売り上げは上々であり、どんどんと顧客が増えていた。それを見て他の船もやりたいと言ってきた。
しかし、杉浦はそれを許すことができなかった。でも、自分の銅像残すような功績を残したい。
そのため、話し合いに出向いたが、逆に出鼻をくじかれた形になってしまい、話をするまでもなかった。
コンテンツ
おさかなボックスの評判
おさかなボックスは、のどかが一軒、一軒食事を注文して、実際に食べてみて、魚を売り込んでいたので
その評判は、どんどん広まり、「さんし」の魚は、新鮮でとてもおいしいと言う話が広まっていた。
その話はあるお店からテレビ局に伝わり、全国ネットのニュースで1つのコーナーとして取り上げられることになった。
しかし、杉浦達からおさかなボックスの許可をもらえなかった漁師たちは、少しずつ「さんし」に嫌がらせをするようになっていた。
「さんし」への嫌がらせ
TVのワンコーナーの取材が決まったことで、「さんし」のメンバーは浮き足立ってしまった。
のどかからは口外しないようにとされていたが、早速床屋で浮き足立った話をしてしまった。それを他の漁船のメンバーが聞いていた。
その浮かれようから「さんしがテレビに出る」と言う噂が流れ、嫌がらせはどんどんエスカレートし、毎日収めている。魚の量も
漁協にしっかりと40箱収めているにもかかわらず、20箱分しか料金がもらえなかった。しかも生ごみ生「既に回収は終った」と言って、回収もしてもらえなくなった。
さんしのメンバーだけならよかったが、その母親にも被害は及んだ。ウニが繁殖しすぎると、捕獲できなくなるため
適量のウニが育つように、海女さん達が「ウニ潰し」と行って、実際にウニを適量に調整していたが、
さんしのメンバーの母だけ、1人離れた魚上で作業することになった。しかし母親はそれを息子にはなかった。
そこで事件を起きてしまった。磯田の母親だけがのけ者にされているのを、同じ作業をしていた梨花は気にしていたが
戻ってこないのを心配して、見に行くと岩場に足を挟まれて動けなくなっていた。急いで病院に搬送されたが、足は複雑骨折しており、
もし治ったとしても、今まで通り歩けるかどうかリハビリ次第と言われてしまった。ついに犠牲者が出てしまったのだ。
ほのかはテレビに出演しながらも、この嫌がらせを告発する方法を思いついた。しかし琴平先生から、慎重にことを進めるように、釘を刺され
テレビ関係者からも証拠がないと告発ができないと言われてしまった。そこでさんしは協力して証拠集めることにした。
「ファーストペンギン」1話、片岡との出会いと、寂れた漁港、奇策を思い付く!
「ファーストペンギン」2話、頓挫したおさかなボックスと仲居解雇、そして名案
「ファーストペンギン」3話、組合の嫌がらせと、のどかの営業方針そしてつながらない電話
永沢の思いと告発の行方
さんしのメンバーたちは、いくら店が空いていても居酒屋に入れてもらうことができなくなった。その現場をスマホのカメラに収めた。
そしてさんしが、漁協に収めた魚の箱に自分たちの名前を入れた。確かに40箱を収めたことを確認するためだ。
そして実際に漁協から来た納品の数が20箱。数が合わないことを証拠として、提出することにした。
そんな様々な嫌がらせを、スマホを使ったり、実際に写真にとったり音声にしたりと、証拠集めを行った。
そんななかで永沢は仕事を辞める決意をほのかに伝えていた。神戸にいる彼女が妊娠したと言うことだ。つまり、安定した職業につきたいと言うこと。
ほのかは出来るならやめてほしくなかった。だから彼女に合わせてほしいと予定を空けてもらったが、彼女は祖父の遺産を持っており
自分が派遣社員を止めても、しばらく永沢がゆっくり仕事を探せるだけのお金を持っていた。
とにかく彼女は永沢に漁師を辞めて欲しかっただけだった。それは漁師に将来性を感じていないからだった。
ならば、テレビでその将来性が全国で広まれば、彼女の考え方も変わるかもしれないと思い、ほのかは余計にテレビ放送に力を入れるようになった。
そして、当日、テレビが取材に来たが、他の漁師たちがいる前で、「告発の証拠です」とUSBメモリを渡した。
自分たちがさんしにしてきた嫌がらせが、全国ネットのテレビを通じて放送されてしまう。初めてその時、他の漁師たちは知った。
そして、インタビュー放送の日、いつものように事務所に集まり放送を持っていた。すると、告発のことに関しては何も触れられなかった。
しかし、よくよく考えると、捨てることができなかった。ゴミを片付けられ、今まで20箱と数えられていた漁協円、納めていた。魚の数が
毎日少しずつ増えていた。毎日40箱収めているのに、63箱になっている漁協が少しずつさんしに、お金を還元してくれていた。
そして何も言わなくても、事務所にメロンやお酒が届いていた。それはメンバーたちが買ってきたものではなかった。
テレビ放送を通じて、告発しようと言う動きを止めるため、自然に他の漁師からの嫌がらせがなくなったのだ。
永沢は将来ある仕事をしていると、彼女が認めてくれればよかったが、「それが何なの?」と彼女の理解を得られなかった。
永沢は昔、正しいことを言ったがために、みんなから仲間外れにされた経験があった。今回もそんな感じだったが
ほのかは負けなかった。永沢と同じように、学生時代、辛い思いをした。それと同じ思いをしないように、1人で今までがんばりここまで来た。
永沢は心からほのかのことを尊敬していた。それでも彼女の心を変えることができなかった。
主題歌
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