羽瀬の突然の体調不良と不安「着飾る恋には理由があって」4話

羽瀬が10年間挑戦し続けたコンクールに、やっとノミネートされ、授賞式参加のため

 

会場の近くにロッジを借りて、キャンプに来た4人。結果は残念だったが、今回キャンプと言い出したのははるちゃんだと知った羽瀬。

 

結果がどうなったとしても、受賞式の後、羽瀬を1人にしておけない。と早乙女から聞いた羽瀬は、さりげない心遣いに気持ちが少し軽くなった。

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落選してしまったが、羽瀬は絵を描きたい衝動は消えていなかった。しかし、はるちゃんがくるみのところへきて

 

「羽瀬ちゃんなんか体調悪いんやて。側にいてやってくれへん？」

 

と、言うので洗面所にうずくまる羽瀬の元へ走った。「お菓子食べすぎたかな…」

 

たしかに帰宅してから、大量のお菓子を食べていた羽瀬だったが、それは【ある不安】をかき消すためだった。

 

水を持ってきてもらい、ついでに頭痛薬を頼むくるみに「それより検査薬が欲しい。もう1ヶ月半きてない」

 

急いで検査薬を買いに走ろうとしたくるみ。はるちゃんの一声で駿が動き車を出した。

 

どの売り場にあるのかもわからず、慌てる2人。今度は見つかったが種類が多すぎる。適当な物は買えない！

 

と、くるみが一般的であろう妊娠検査薬を購入し、家に帰った。しかし、なかなか検査に踏み切れない羽瀬。

 

怖くて、不安で仕方ない。もし妊娠していたら…と考えると、買ってきてもらっても使えなかった。

 

 

羽瀬はもし妊娠していたら、男性は知りたいのかはるちゃんに聞いた。「俺だったら教えてほしい」

 

後日、はるちゃんと駿が歩いていると、羽瀬がバイトする倉庫の前を通った。顔色が悪い。と心配する同僚。

 

その同僚が今度異動になり、幼馴染と結婚するので、おめでとうを言いに他の同僚が2人の元へ来た。

 

その時の羽瀬の様子から、はるちゃんは全て察した。奥へ消えていく長谷を追いかけて行った。

 

「ほっといて！」と段ボールを投げつけながらも、「体だけは大事にしいや」と声をかけた。

 

羽瀬は妊娠したかもしれない不安と、相手が異動し、結婚する現実を受け止めなくてはいけなかった。

 

もし、妊娠していても、相手はもう結婚が決まっているのだから。

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羽瀬は決心して検査薬を使用したようだ。しかし、「結果を見るのが怖い」と3人に見てきてほしい。

 

と、トイレを指さしたが、さすがに男性は…という空気の中、駿が行こうとしたのではるちゃんが止め、くるみが覚悟を決めた。

 

その瞬間に帰宅した早乙女が、急いでトイレに入ってしまった。事情を知らない早乙女は検査薬を持って驚いて出てきた。

 

もちろん、くるみか羽瀬のどちらかだとわかるが、羽瀬の様子から見て彼女の物だとわかった。

 

「見る勇気がなくて…」

 

早乙女は見た。そして羽瀬に伝えた。それでも不安そうな顔に、みんなは「妊娠した」と思い、みんなでここで育てれば楽しいよ。

 

などと、全員がフォローしていくことを伝えると、「妊娠してませんでした」と告げる羽瀬にみんな複雑な気持ちだった。

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もっともっとこれから「絵を描きたい」時に、妊娠して子供が産まれたらどうしよう・・・。

 

育児しながら絵を描くなんてことはできない。と、自分から奪われるものがあることに一番不安を覚えていた。

 

しかしその心配もやっとなくなった。相手の男性も異動することだし、羽瀬も絵に専念できるだろう。

 

しかし、ある日、くるみのSNSがきっかけで、羽瀬にうれしいニュースが飛び込んだ！！

 

 

以前、羽瀬が描いた「桜」をアップしたくるみだったが、のちに【勝手にアップした】と羽瀬は怒って来た。

 

しかし、その「桜」を見て、【才能を感じるので、ぜひ一緒に仕事をしたい】と、くるみにダイレクトメールが来たのだ。

 

羽瀬の絵に才能を感じた人が、ぜひともと言ってきてくれたのだが、まだ羽瀬の気持ちは妊娠した、してないの不安定から立ち直れてなかった。

 

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