留学はどうなる！？直前になり分かった事実「着飾る恋には理由があって」4話

羽瀬が10年来挑戦し続けた、コンテストで入選し、授賞式に参加することになり、寺井の提案で4人でキャンプに来た。

 

結果は残念ながらだったが、くるみは「自分の世界を持っている羽瀬さんはすごい！！」と改めて思った。

 

その頃、早乙女は仕事の打ち合わせをしていたが、まもなく留学するために、現地のコーディネートを任せていた会社が倒産していた。

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早乙女が料理留学をする間、くるみはシェアハウスで過ごす予定で、先にくるみが来たので、とりあえず納戸で寝起きしていた。

 

そして、早乙女が留学したら、早乙女の部屋をくるみが使う予定でいたのだが、その留学が危ぶまれている。

 

現地のコーディネート会社に、留学先や、語学学校、宿泊先の手配までお願いしていたのに、先月になり倒産していた。

 

しかも、現地ではそういったコーディネート会社が倒産する事例が多発しており、早乙女もその被害者の1人となってしまった。

 

留学はどうなるのか・・・！？不安を抱えたままだが、4人にはまだ話せなかった。

 

 

一方で、くるみはまだ迷いがあった。7年片思いしていた社長葉山の為に、これまで突っ走ってきたが、

 

突然いなくなり、連絡も取れない。どうして社長を辞めたのかもわからない。

 

そこで、会社が終ってからあるところへ電話をつないだ。シェアハウスにいる寺井だ。

 

「いつでも話し聞くで！！」と言ってくれていた彼に、くるみは打ち明けることにした。

 

社長との出会いから、どうしてそこまで頑張ることができたのか、色々と話しをしているうちに、彼女なりに気持ちの整理ができたのか、

 

何事もなかったように帰宅した。しかし、駿と寺井の間では、本当はくるみのことが好きだった寺井。

 

しかし、「相談相手には手は出さんと、決めてるから後は駿よろしくな！！」という会話が交わされていた。

 

駿の気持ちを確かめたかった寺井だが、案の定駿はごまかしてその場を逃げてしまった。

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寝起きのくるみは「メガネ姿」だが、会社へ行くときには、綺麗に着飾りよそ行きのファッションに身を包む。

 

それを見ると駿は「ビフォアー柴、アフター盛り柴！！」とからかうのだった。悪い気はしないが

 

どこかバカにされたような気がしないでもない。しかし、先日思わずキスしてしまったことが、一瞬でも頭をよぎってしまう。

 

どうしてお互いあの時、「キス」をしてしまったのだろうか！？お互い知り合ったばかりだし、

 

くるみが社長のことを好きなのを駿は知っていた。でも目が合った瞬間にお互いに引き寄せられてしまった。

 

そして、いつも気軽にくるみに話しかけてくる。忙しくしているくるみとは正反対に、好きな時に店を出しては、

 

好きな時に休む。これが駿のスタイル。でも、彼なりに雇われシェフをしていて色々経験し、今のスタイルにたどり着いたのだ。

 

徐々に駿の真の姿に触れるたびに、少しずつ感化されていくくるみ。気が付くと葉山のことはもうどうでもよかった。

 

駿と、昨日見た夢の話しとか、どーでもいいことで言い合ったりする。それで日常が過ぎていけば充分だった。

 

気づくと、駿の前では「ビフォアー柴」でいられる自分がそこにはいた。

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駿は初めて、バスでくるみを見た時から、彼女のことを早乙女から聞いて知っていたようだ。

 

だから、タクシーが捕まらないくるみを、遠巻きに見ていて、手を差し伸べた。

 

しかし、とにかくパソコンや、スマホが手放せない彼女に驚いた。そこまでしてフォロワーを増やす必要が駿にはわからなかったのだろう。

 

しかし、くるみは路面店の宣伝のためにも、フォロワー数を増やすことが、社長のためにもなる。

 

と、がむしゃらに着飾り、可愛いも野があればアップし、新しい商品が入れば、コーディネート例をアップしたり

 

とにかくフォロワー数を増やすことに一生懸命で、駿には異次元の人間に見えたかもしれないが

 

素顔に戻ったくるみは、人好しで人のことを優先し、自分は後回しにする。そして貧乏くじを引くような彼女。

 

そんな部分に駿は惹かれ始めているのではないだろうか！？うまく「ON/OFF」を切り換えられない不器用な部分も含め

 

くるみをすべて包み込むような存在になってきているのではないだろうか。その証拠に、キャンプでつないだ手をくるみは離さなかった。

 

そして、駿に食事を食べさせてもらうにも素直になっていた。徐々に飾らない駿を受け入れ始めたのかもしれない。

 

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