路面店オープンイベントにピンチ!!救世主は!?「着飾る恋には理由があって」1話
今までインターネット販売を中心にして来た、「エル・アルコ・イリス」の初の路面店出店準備に追われていた。
そして、SNSを活用してPR広報を担当していたので、「フォロワー数」を増やすことが最大の目的!!
そのために、一番人がSNSを見る時間を狙って最新情報をアップし、まもなく100万人達成!というところだった。
コンテンツ
オープニングイベントにピンチ
会社一丸となって準備を進める中、思いもよらぬ事態が発生した。
オープン2日前に、キッチンカーの出店を4店舗お願いしていたのだが、その1店舗が出られないという。
そこで、みんなで今から出られるキッチンカーにあたるも、やはり急な出店は断られてしまった。
そこで、くるみは駿の存在を思い出した。乗せてもらった「キッチンカー」で【カレーバル】をやっていると言っていた。
ダメもとでお願いするも、「月10万稼いだらそれで充分」と断られてしまったが、
駿のはとこである寺井がその場で話しをたまたま聞いており、「お前今月車の修理代で、まだ10万いってへんちゃう?」
と、言われ駿も思い出した。今月すでに10万売り上げたが、そこから修理費を捻出すると、10万以下になる。
そこですぐさま試作品を作り出した。そしてくるみは、「お店のPRもかねてこの器で提供してください」
と、青い小鉢のようなドロップ型の皿を駿に渡した。そして出来上がった試作品を見て
「彩どりが足りない。もっと緑色とかカラフルにできないですか?」というと、駿は出店を断ってしまった。
これでキッチンカー探しは振り出しに戻ってしまった。しかし、見つからないまま前日を迎えたが
フードコーディネーターで、シェアハウスの大家である早乙女が「仕方ない私が出店してあげるわ」
と、何とか当日予定の4店舗の出店が揃った。フードコーディネーターらしい彩のいいお弁当だった。
リアルタイムでSNSにアップしていくが、100万人達成!!という時に思いがけない事実を知った。
オープン当日なのに社長の「葉山」がいない。実は前日の役員会議で何かあったらしく「ならば私は辞任します。」
と、お店がオープンする前日に会社を辞めていたのだ。実はくるみは葉山のインタビュー記事を見てこの会社に入り
スタイリストなどしながらも、葉山へ思いを募らせていたのだ。だからこそ頑張って来たのに・・・。
葉山を探すくるみ
葉山はよく仕事中にいなくなり、秘書を困らせてきたが、必ずくるみが見つけ出してきた。
そして、出店間近になった時、「俺の居場所がどうしてわかる?」と聞かれ、何軒かのお店をくるみは答えた。
電話にも出ない葉山を探すには、自分の足しかない!!と、くるみは葉山が行きそうな場所を全部当たったが
結局どこにもいなかった。そして電話もつながらない。せっかくのフォロワー数100万人突破も一緒に喜べなかった。
帰宅したくるみの様子を見て、駿は何も言わずに先日作った試作品のカレーリゾットをカウンタ―においた。
くるみの為に作ったようだ。自分は2階の部屋で食べようと階段の途中で、くるみが「おいしい」と小さな声でつぶやくのを聞いた。
その後、何度も「おいしい」「おいしい」と言いながら食べるくるみは涙が止まらなかった。
なぜ突然社長はいなくなってしまったのか、社長の為に一生懸命頑張って来たのに。
何も連絡なくいなくなるなんて。そんなことを思っていたのか、くるみは泣きながら駿の料理を完食した。
眠ったくるみ
自分の部屋で食事を終えた駿が、食器を持って1階に降りてくると、ソファーでそのまま眠ったくるみがいた。
きっと泣き疲れてそのまま眠ってしまったのだろう。そして、今まで路面店出店準備で忙しくて
やっと気が緩んだこともあり、駿が呼んでも起きなかった。優しく抱き上げ2階のくるみの部屋へ寝かせたが
上掛けの布団がなかったのか、その辺りにあった洋服を何枚か上から着せてそのまま朝を迎えた。
くるみは自分が部屋で眠っているのは、駿が運んでくれたとすぐに分かった。でもお礼を言い出せないままだった。
あんなに風呂上りにネイルに時間をかけて、お風呂タイムを占領していたくるみが
ネイルを今日はしていなかった。駿はそれを目ざとく見つけ「爪?」と聞くとくるみは「これでいいの」
と、元気なく答えた。何があったかは知らないが、駿はくるみの気持ちの変化を敏感に感じ取ったのかもしれない。
関連記事
出演者関連ドラマ
コメントを残す コメントをキャンセル