シェアハウスの面々たちの日常が変わり始める「着飾る恋には理由があって」3話

くるみが出勤しようとすると、羽瀬が起こって来た「あんた私の作品勝手にアップしたでしょ！！」

 

しかし、それは羽瀬にちゃんと了解を得てアップしたとくるみは思っていた。みんなもその現場を見ていた。

 

羽瀬はかなりカリカリといら立っている。何かあったのだろうか・・・！？

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羽瀬はバイトしながら、「画家」を目指して絵を描き続けていた。どこか気難しいところがあり、

 

駿たちも接しづらい部分があった。職業柄寺井は理解を示していたが、くるみがシェアハウスに加わったことで

 

羽瀬が少しずつ変わり始めてきた。挨拶をしたり、お花見にも絵を描いていたけど来てくれた。

 

そんな変化を早乙女をはじめ駿や、寺井はほほえましく見ていた。のだが、今朝は近寄りがたい雰囲気が出ている。

 

 

羽瀬は何かに思い詰めているのだろうか・・・！？

 

しばらくすると早乙女が喜びの声をあげた。羽瀬が10年来挑戦し続けていた絵画コンクールで入選し

 

山梨の会場に絵が一定期間展示され、その後グランプリが発表される最終選考にやっと残ったのだ。

 

それで羽瀬は少しナーバスになっていたのかもしれない。早乙女はみんなで「キャンプ」へ行く提案をするが

 

予定を合わせると、早乙女だけ仕事があり行けなかった。くるみは上司から【有休消化】を命じられており

 

ちょうどよかった。さっそく発表の日にロッジを借りて、泊りで山梨へ向かった4人

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早乙女が車を貸してくれる。と言うが「2シータ」で4人乗ることができなかった。そこで急遽駿がキッチンカーを出した。

 

どの組み合わせでもめるかと思えば、あっさりと駿がくるみの荷物を持って、くるみもそれに従い駿の車に乗った。

 

早乙女はこの2人には何かあると感づいてしまった。車中最近2人でしている、「最近見た夢」の話しなどをしていたが

 

くるみの会社でHPを夏用にリニューアルするために、後輩が苦戦しており、くるみに助けを求めるLINEが頻繁に来た。

 

気になる駿だったが、まぁいつものことと見逃していた。やっと山梨に着くとロッジは1棟しか借りてなかった。

 

寺井はこの方が「安上がりでええやろ」と、4人が同じ部屋で寝ることになった。

 

早速食事の準備に取り掛かる駿。しかし、さっきまでいた羽瀬の姿が見えない。

 

探しついでにみんなで、絵が展示されている会場へ向かうと、すでにスタンバイしている羽瀬がいた。

 

そして、羽瀬の絵を見たくるみは、そのすごさに圧倒され言葉も出なかった。

 

しかし、大賞に選ばれたのは、羽瀬ではなかった。一人たたずむ羽瀬の傍にいき、何とか声をかけるくるみ

 

しかし、逆に「あんたに何がわかるっていうの！！」と厳しく言い返されてしまった。

 

そこで、寺井が羽瀬の傍にいることにした。一方駿は言い返されたくるみを見て、ある場所へ行くことにした。

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「ある場所」へ向かう途中も、後輩からのLINEが入り、レイアウトに迷っているようだった。

 

そこで、返信しようとしたくるみから、無理にスマホを取り上げ「自分を信じて進め」と勝手に返信し、電源を落としてしまった。

 

そして、ちょうど「着いた！！」と車から降りる駿。くるみにタオル1枚渡して【デジタルデトックス】と言って

 

秘湯の温泉に先に入ってしまった。くるみはどこか納得いかないまでも、「デジタルデトックス」と言い聞かせて

 

温泉につかるととても景色もよく、気持ちよかった。壁を隔てた向こうには駿がいる。

 

「空と太陽と空気があればいいの！！」と深呼吸。くるみもなんだか納得した気持ちでその言葉をかみしめていた。

 

しかし、突然突風が吹き、あろうことかくるみの「ワンピース」が川へ流されてしまった。くるみに言われるまま

 

着替えを買いに走る駿。お店の人から「好きな人ね！」と言われ、照れ隠しに急いで買い物を済ませた。

 

「I LOVE ○○」と書かれたトレーナーに、モンペのようなズボン。文句は言えないが【着飾らない真柴】が出来上がった。

 

あまりにも帰りが遅く心配していたが、戻ってきて水を汲みに行ったくるみに、羽瀬が付いていき、さっきのことを謝った。

 

本当はくるみのことをちゃんと理解しているのに、あんな言い方をしてごめん。と仲良く水を持って帰って来た2人。

 

早速夕食が始まったが、羽瀬が「この分ならお酒が足りない」と言うので、まだお酒を飲んでいない寺井と羽瀬が買いに行った。

 

その間、夕食の様子を写真に撮ろうとしたくるみ。駿は手をつなぎ「デジタルデトックス」と言って、手を離さなかった。

 

一方で、早乙女には大変なことが起きていた。間もなく留学だが、詐欺に遭っていたのだ。しかしそんなことをメンバ―には言えず

 

羽瀬からの電話にも冷静に対応し、今回のキャンプは寺井が、羽瀬を授賞式の後一人にできないから。と提案したものだと知ったのだった。

 

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