「スナックキズツキ」7話、佐藤ヨシ子さん。シャンソンの思い出

いつもスナックに納品に来る酒屋のお兄ちゃんから、シャンソンのコンサートのチケットをもらったトウコ。

 

2枚あるが、どうしたらいいかとりあえずお店のボードに、貼り付けておいた。そして開店準備をしていると、

 

1人の初老の女性が目の前にいた。「何か飲んで行かれますか?」と女性を誘って店に戻ってきた。

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人生に疲れていたヨシ子さん

トウコは知らずにお店に誘ったかもしれないが、彼女は先日来た香保さんの母親でもあり、エアギターを披露してくれた佐藤さんと同居している女性だった。

 

孫が京大に合格し、娘は自由な時間ができたから、一緒に温泉にでも行って羽を伸ばしたいと言う。

 

息子もそれに賛成している。自分の人生なんだから楽しめばいい。と言ってくれるが、いざ楽しもうと思っても、すでに友達は遠くに引っ越していたり、

 

付き合いのない友達ばかりだった。そんな時自治会があり、自治会長から2ヶ月前に引っ越してきた皆川さんを紹介された。

 

彼女の娘は独身であり、銀行に勤めていて、お互い独り身の息子と娘を持つ親として、仲良くなれるのではないかと、会長がわざわざ世話を焼いてくれたのだ。

 

初対面で、お互いの子供の結婚話をするなんて、気を遣って疲れてしまう。それにお互いの子供の気持ちもある。

 

でも自治会長の顔もたてなきゃいけない。そんな思いから、ぎこちない会話が始まった。すると、お互い共通する部分が多くあることに気づいた。

 

そして彼女と別れて、ヨシ子さんは帰宅することにした。そこで目にしたのが「うちはアルコールを置いていないスナックです」と言う張り紙だった。

 

それをぼんやり見ていると、看板を出しに来たトウコにであった。スナックなど入ったことがなかったヨシ子さん。

 

トウコに誘われるままに入ってみた。そこはスナックと言うよりも、昔よく入った昭和ながらと喫茶店のような雰囲気があった。

 

オレンジジュースを注文すると、フルーツからカットし、ジューサーで絞り、丁寧に手作りされたオレンジジュースが出てきた。そのおいしさに感動した。

■キャスト関連ドラマ

 

■ドラマ関連作品

益田ミリ

『スナック キズツキ』


スナック キズツキ [ 益田ミリ ]

主題歌

オープニング

清 竜人

「コンサートホール」

エンディング

森山直太朗

「それは白くて柔らかい」

 

オニオングラタンスープを初めて食べる

ヨシ子さんは、オレンジジュースのおいしさに感動したのか、知らず知らずにいろいろな話が口から滑り出してきた。

 

するとトウコは「今夜は冷えますよ」と言って、小さな鍋を開けた。それと茶色になった玉ねぎが、甘い香りを放っていた。

 

ヨシ子さんは食べてみたくなり、注文することにした。トウコは「チーズは大丈夫?」と聞いて、フランスパンとチーズを乗せ、

 

オーブントースターでオニオングラタンスープをつくりだした。人生で初めてオニオングラタンスープを食べるヨシ子さん。

 

それができるまでの間、様々な思いが頭の中を巡った。しばしぼーっとしていると、目の前に熱々のオニオングラタンスープが運ばれてきた。

 

初めて口にする味。とても熱くて、一度で食べることができなかったが、たまたま息子が残業となり、夕食が不要になったため、

 

久しぶりの外食を楽しむことができた。それはささやかな楽しみだった。温泉に行って楽しむとか、友達とどこかに旅行するとか、

 

そんなことでなくてもいい。すぐ近くにある小さな楽しみを楽しみたい。それなのに子供たちは、旅行とか友達とか、自分に縁のないことばかり言ってくる。

 

するとヨシ子さんは、お店のボードにシャンソンのコンサートのチケットを見つけた。トウコはアコーディオンオルガンを出し、

 

「マイクはそっちね」と言って手で合図をすると、「適当に合わせるから歌ってね」と言ってアコーディオンを弾き出した。

■キャスト

歌ううちに乗ってくるヨシ子さん

昔は子育ての合間に、レコードの音を小さくしてよくシャンソンを聴いていた。それを思い出して歌おうとするが、

 

歌詞がなかなか浮かばなかった。トウコは「思うままに」と言うと、最初はつぶやきのような言葉だったが、トウコが合いの手を入れると、

 

ヨシ子さんの歌はより具体的になり、気持ちがどんどんメロディーになって出てきた。そして顔がどんどん輝きだした。

 

自分の中にあった気持ちを初めて外に出すことができた。それだけでも心地の良い時間だった。とても良い時間を過ごしたとお店を出ようとしたら、

 

トウコがシャンソンのチケットを2枚くれた。ヨシ子さんはありがたくもらったが、どうしようかと思っていると、皆川さんから先日の子供同士のお見合いの話について電話が来た。

 

娘は結婚するつもりがないので、今回の話は申し訳ありませんと、とても丁寧な口調で話してくれた。そのまま電話を切ろうとしたが、

 

ヨシ子さんは思い切ってシャンソンのコンサートに誘ってみた。そして家に帰ると押し入れからレコードを出した。

 

その時息子が帰ってきた。「まだお父さんのオーディオ動くかしら?」と言うと「僕がやってみるよ」と言って1枚のレコードを取り出して、

 

5年ぶりにオーディオ動かしてみた。レコードの針を上げ、レコード盤に下ろすと懐かしい響きが部屋中に広がった。

 

旅行に行くとか、友達に会うとか、そんなことではなくヨシ子さんの楽しみはもっと身近にあるのだ。

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