テレ朝「漂着者」5話、いなくなった園児とヘミングウェイの祈りの動画
詠美が「しあわせの鐘の家」へ行くと、いつもの女子高生のうち2人が動画を撮影していた。
それは建物の屋上で、両手を広げ瞑想しているようなヘミングウェイの姿を撮影していた。
彼女たちによるとこのままの姿勢で、1時間以上を経過していると言う。しかし詠美がきたことを察知したヘミングウェイは瞑想するのをやめた。
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ヘミングウェイの祈りの動画
おそらくいつものように、詠美の存在を本能的に感じたのだろう。ヘミングウェイは瞑想を止めて、建物の上から、
「詠美、お母さんが会いたがってる」と話しかけた。詠美の中に蘇る幼少期の思い出。
学校から帰ると、2階の手すりからロープを新しい首つり自殺をしていた母親、しかしロープが緩かったのか、重さに耐えきれず
あの時母親は、ロープが外れて床に落ちてしまった。そして母親の行いをぼう然と見ていた詠美に、母親は視線を向けた。
今までの記憶の中では、クラシック音楽がかかる中、詠美の母は首つり自殺したと思われていたが、実は生き延びていた。
今はどこにいるのかはっきりとはわからないが、ヘミングウェイは母親があいたがっていると察知していた。
そして、動画を撮っていた女子高生たちはいつものようにネット上にアップするか迷っていた。その動画を見るとなんだか不思議な気持ちになったからだ。
しかし動画の1部だけをアップした。その動画が後に大きな騒動に発展していった。コメントには「優しい気持ちになれた」「告白すると成功すると聞こえた」など
喜びのコメントも殺到したが、中には「死にたい気持ちになった」「呪われている」などネガティブなコメントも多く見られた。
翌日には学校で、すでに動画について騒ぎが起きており、教室に来た教師が生徒から動画を見せられた。
すると教師は一歩後ろへ下がると、生徒たちの目の前で、前を向いたまま黒板を背にして、そのまま後頭部を黒板に打ちつけ始めた。
そして、誰も止めることなく教師はそのまま頭を打ち続け、顔面から出血するとともにその場に崩れ落ちるように倒れてしまった。
その他にも起きた不可解なこと
動画を撮った女子高生たちの周辺だけではなく、違う場所でも不可解なことが多く起きていた。
26歳の男性が傘を持って、4階ほどの建物の屋上の隅っこにいた。下で見ていた人によると、「彼は空を飛べると言っている」
彼はヘミングウェイの動画を見て、傘を広げてふわりふわりと、空から舞い降りるイメージを広げていた。そして実際にできると信じて疑っていなかった。
警察官が柵の向こうから説得するも、彼は自分の気持ちを強く信じており、傘を広げると地上へと降りていった。
しかし多くの人が予想した通りに、傘は大きく空気をはらみ、ひっくり返ってしまったため彼の体重を支えることができずそのまま即死となった。
そして野間からその噂を聞いた柴田は、半信半疑でしばらく動画を見ていた。すると女の子がシャボン玉をする姿が見えた。
この光景については、紫田の過去について深く関わる出来事だった。後にヘミングウェイの口から語られることになる。
よく動画の0,何秒に商品の静止画を紛れ込ませると、その1枚の絵が記憶の中に残り、無性に欲しくなる現象が起きる。
ヘミングウェイの動画に何か細工がされているのではないかと、専門家が分析したが結局何も出てこなかった。
ただヘミングウェイが独特のポーズで、瞑想しているだけだった。しかし動画を撮影していた女子高生たちは、園児達の無事を祈っている。とも言っていた。
送迎バスごと行方不明になった13人の幼稚園児たちは、いまだに行方不明のままだった。そしていつもの運転手は、ヘミングウェイが言うように砂場から発見されたが、
司法解剖によると、「筋弛緩剤」を投与されており、生きたまま砂に埋められていたことが判明した。犯行時刻は前日の午後5時から9時まで。
そして生き埋めにされた後、制服を奪われて1人の男性がバスの運転手に成り代わり、誰にも見られることなく、いつもの時間に幼稚園から出発した。
そして、園児たちが行方不明になったことがわかる頃、古市琴音の家では偽物の運転手が任務を終えて報告に来ていた。
男性は自分の任務が完了したと報告すると、家を後にして、制服を脱ぎ下着姿のまま「預言者様先に言ってお待ちしております」と言って岸壁から飛び降りた。おそらく自殺したのだろう。
いなくなった園児たちの行方はどこ?
バスの運転手だけ見つかり、13名の園児たちはどこへ消えてしまったのか。ヘミングウェイにもその姿は見えなかった。
しかし、園児たちが生きている事は確かだとヘミングウェイは言った。しかも鐘のある場所にいると言う。それは「しあわせの鐘の家」を意味していた。
詠美は柴田に絶対に秘密だと言う条件で、ヘミングウェイが話したことを打ち明けた。すると即座に柴田は行動に移してしまった。
「しあわせの鐘の家」の大掛かりな捜索を始めたが、園児たち13人は見つからなかった。捜査令状もなしに行動したため、ローゼン側の弁護士は訴えることも視野に入れていると最後に言った。
しかし柴田達が帰った後、ローゼンは「近くにあるものは見えないものですよ」と、入り口近くの変色した土を足で払いのけた。
すると弁護士は息をのんだ。払いのけた地から見えたのは、忽然と姿を消したバスそのものだった。つまりその下にバスが埋まっていると言う事だ。
ヘミングウェイが、鐘のある場所にいる。と言ったのもあながち嘘ではなかった。園児たちがいつも利用しているバス。それが埋まっていたのは鐘の近くだった。
ただ、毎日園児たちが利用しているため、その気配をヘミングウェイはバスの中に感じてしまったのだろう。そのためバスのありかを、子供たちがいる場所と勘違いしたのだと思う。
詠美は「古市琴音」についてもう少し詳しく調べたいとデスクに訴え、ヘミングウェイのことに私情を挟んで、どうかなっても知らないぞ。と言われたが、
詠美は「私はどちらに転んでも後悔しません」と強い意志を持って、古市琴音での家に向かった。そして彼女にヘミングウェイが思い出したことを伝えた。
・多くの人から祝福を受けていた
・岸壁に立っていた
・祝福を受けて海に飛び込んだ
詠美はヘミングウェイが思い出したことを伝えたが、琴音はどこが詠美に疑いの眼差しを向けていた。
それを感じた彼女は、目の前に出されたまだ封を開けていないペットボトルの水を飲んだ。すると琴音は「1つ間違っている。それはあなたが多くを知りすぎたこと」
詠美はその言葉を聞きながら、意識が薄れゆくのを感じていた。そして倒れ込んだ彼女を琴音はロシア語で、どこかへ運ぶように指示していた。
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※本ページ情報は2021年8月現在です。詳細はdTV公式HPにてご確認ください。
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