「ゴシップ」8話、不倫記事が裏口入学疑惑へ。しかし不審な点が浮かび上がる

根津は新聞社に勤める元カノから、若くして会社を立ち上げたベンチャー企業の社長城島の密会現場の写真をもらった。

 

彼には若くして結婚した妻がいた。これはスクープになると盛り上がる編集部だが、根津だけが乗り気ではない。

 

元カノに「社会の裏側を暴く記事を書く」と昔宣言したことを言われたばかりだった。それが今ではゴシップ記事を書いている。

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密会現場写真が思わぬ方向へ

根津は自分で持ってきたスクープだが、取材をしないと言った。そのかわりに瀬古が記事にすると言う。

 

不倫ネタはプレビュー数が稼げる。しかし、根津はいつまでもこんなことをやっているのか?三流記事と言われて恥ずかしくないのか。

 

と、疑問をぶつけたが、瀬古からはっきりと言われた。「恥ずかしいと思っているのは根津さん自身」といい、笹目に裏付けとして、

 

もっと2人の密会現場の写真を撮るように指示をした。後日笹目は、城島直密会現場の写真を何枚も撮り、これで本人の話が聞ければきちんとできる。

 

そう思って瀬古は城島を直撃したが、こちらから話を聞く前に「息子の事は関係ない」と言って去っていってしまった。

 

胸がざわつく瀬古。編集部で城島が言ったことを調べるため、息子が受験したと思われる大学の書き込みを見ていた。

 

すると一本が「のっぺらぼう」というハンドルネームの書き込みが気になった。まるで裏口入学を示唆するような内容だった。

 

そしてさらに大学のホームページを見ていると、大学の学長の名前が根津のフルネームと一文字しか違わなかった。

 

もしかして親子って事は無いよね。とみんなで根津の方を見ると、あっさりと父親であることを認めた。

 

城島の不倫疑惑をネタにしようとしたが、息子の裏口入学疑惑をネタにすることにした。

 

場合によっては、根津の父親の立場がなくなる。しかし根津は構わないと言っていた。親子の関係は冷め切っているのだろうか。

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裏口入学の証拠

早速学長である、根津の父に話を聞くことにした。学長室に通されて、話を聞こうと思った時に、お茶を持ってきた女性がいた。

 

しかしすぐに帰ってもらうからお茶は必要ない。と父親はお茶を断った。根津は記者になりたいと言う夢を、叶えることができずゴシップ記事を書いている。

 

そのことが親子の間に溝を生んでいるのか、ぎこちない親子関係だとすぐにわかる。しかし父親は裏口入学等ないと認めなかった。

 

後日、あの時お茶を出した女性が編集部を訪ねてきた。そして1枚の紙と、USBメモリーを差し出した。

 

大学の合格者の中に、備考欄に何か書かれている人物がいた。それが城島の息子だった。

 

彼女によると裏口入学を示すサインだと言う。そして証拠として音声もあると言う。それがUSBメモリの中に入っていた。

 

そしてそれを聞いていくうちに、裏口入学させてもらえたら、大学への寄付金を増額すると言う約束だった。

 

しかしこれだけで記事にしていいものか迷った。根津はたまたま城島の息子に会い話しを聞くことができた。

 

そして彼がいかにがんばり、自分の力で大学に合格したか事実を知ることになった。同時に瀬古は女性が持ってきた証拠について疑問を抱いていた。

 

裏口入学の証拠とされる部分について、使用されている文字が違うのだ。同じ単語がある別の場所に、その文字を重ねると違いがはっきりとわかった。

 

そして証拠とされる音声データについても、不自然に編集された部分がある。そこで音声データの全てを手に入れる事にした。

 

改めて瀬古は女性に話を聞きに行った。すると彼女はまもなく大学を去ると言う。派遣社員のため、契約期限が切れると言う。

 

しかしその時に起きた出来事が、裏口入学の実態を嘘だと証明することになってしまった。

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捏造された証拠と派遣の実態

根津は城島の息子から、自己採点の答案を見せてもらった。どれも90点以上であり、点数を水増しする指示など必要ない。

 

その証拠を編集部に持ち帰ると、音声データの正確なものがあった。そして改めて再生すると、城島できの悪い息子と自分の息子のことを言っていたが、

 

根津の父は、「私の息子は自分で1人で立派に歩いています」と自分の息子を自慢するような口調だった。

 

今まで自分のことを理解してくれていないと思っていた父が、初めて自分のことを理解してくれていた知った根津。

 

そして、裏口入学を匂わせる書き込みをした捨てアカウントが、一瞬だけ写真付きの投稿をしたが、すぐに削除したと言う。

 

その写真はお弁当の写真で、裏口入学の実態を編集部に持ち込んできた女性のお弁当だった。瀬古が彼女に話を聞きに大学に行った時に、

 

お昼休みだった彼女は、自分で作ってきたお弁当を目の前で広げていた。たまたまそのお弁当が「笑った顔」のように見えて嬉しくなり写真を撮っていた。

 

それを投稿したことで、のっぺらぼうが彼女だということがハッキリした。そこで彼女を編集部に呼び、裏口入学の事は記事にかけないことをはっきりと断り、

 

しかし、彼女が働く派遣社員の実態について書くことができると約束をした。そして彼女は派遣期限が切れ大学を去っていった。

 

根津は元カノと会っていた。裏口入学のことを、ニュース記事として彼女に書いてもらおうとしていた。しかしガセネタだったことを謝罪した。

 

復縁を望む元カノは、根津の気持ちが自分に向いていないことに気づいていた。だからこそ早く気持ちを伝えないと。とアドバイスした。

 

根津はすぐに瀬古に連絡をした。いつものお店で、笹目と食事をしていた瀬古。根津が来るからと外に出て行った。

 

根津はその姿を確認して、声をかけた瞬間に、瀬古の後から笹目が出てきて、彼女の手を引っ張り「好きです。付き合ってください」と彼女を抱きしめた。

 

根津はただ立ち尽くしてそれを見るしかなかった。自分の気持ちを伝える前に先をこされてしまった。

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