3人の生活に変化が見え始めた。レンの誕生日「レンアイ漫画家」4話

3人で生活するために「103項目」の約束を守る必要があった。しかし、そのうち1項目はレンの希望で

 

【朝ごはんを3人で食べる】というものだった。あいこは温かい部屋があることに感謝し、下へ降りると

 

すでにレンが3人分のトーストや目玉焼き、大人2人には珈琲を用意していた。

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楽しい朝食!?

初めて3人で食べる朝食を、あいこは褒めまくり、レンは照れていたが、清一郎「うるさい!!黙って飯を食え!

 

と叱られてしまった。しかし、その勢いで飲んだ珈琲が熱く、慌てた清一郎に2人は笑ってしまった。

 

家事は交代制で、あいこが買い出しに行く日だったのだが、向後が忠告したように、「自分の空間に他人がいる」ということを

 

清一郎は痛感することとなる。キッチンへ行けばあいこが、買い出し品をリストアップしており、

 

清一郎指定のカードで、指定の高級スーパーで買い物をしたあいこ。1箱5千円もするトマトに驚き

 

決まった物しか買っていないのに、合計3万を超える食費の「1人分=1万」を支払えないと悲しさを感じていた。

 

 

清一郎は仕事の合間に、シャワーを浴びてキッチンへ来たが、あいこがいる!!つい先ほど、「偶数時間はおれ、奇数はお前

 

と、部屋から出てもいい時間帯を決めたばかりだったのだが、清一郎は3分過ぎていたことに気付いていなかった。

 

やはり、向後の言うように、プライベート空間に「居候」を入れることは間違いだったと思った。

 

そしてあいこも、食費だけで3万も使う家では生活できない。と、自分の分だけ食事を変えることにした。

 

 

もやし生活

3人で食事をする朝は変わらないが、あいこは「もやし」を駆使してアレンジの朝食を食べていた。

 

レンは不思議に思ったが、そこは「大人の事情」だと察したのか、深くは聞かなかった。

 

その後、買い物へ行きお金を支払おうとしたあいこは、財布に入ったままのレンの病院の診察券に気付いた。

 

【今日はレンの誕生日】

 

 

早速帰ってきたレンに「今日誕生日だから、何したい?」と聞くと、自分の誕生日を知っていてくれたことに喜ぶレン

 

「水族館へ行きたい!!」というので、清一郎も誘ったが、あまり気ノリはしないようだった。そのため2人で行こうとすると

 

スケッチブックを持った清一郎が玄関に来た。素直に「行く」と言えばいいものを、照れ隠しで「俺が行きたいと思ったからだ」とぶっきらぼうに。

 

そして、水族館へ着くと【券売機】に驚く清一郎、そこへあいこがチケットを渡した。

 

初めてのことで、清一郎は自分でチケットを買ってみたかったのかもしれない。

 

きっとあいこが居候しなければ、清一郎は知らない世界がそのままだっただろう。

 

水族館で偶然!?

清一郎は目に写るものをひたすらスケッチし、あいことレンは純粋に水族館を楽しんでいた。

 

すると、あいこの視界この間食事した男性が見えた。見間違いかと思ったが、すぐにメールが入り呼び出された。

 

自分は他の女性と来ていたにも関わらず、知り合いの男性とその甥っ子と来ていたあいこを責める男性

 

自分は好きなことをしてもいい身分。それは女性にあらゆるものを与えることができるから。

 

そのため、あいこが知らない男たちといることが許せなかった。あいこに殴りかかろうとした瞬間

 

清一郎がその手を取った。あまりの気迫に男性の方が引き下がったが、あいこは自分が本当に【ダメ男ホイホイ】だと自覚した。

 

そして、あいこは「キュン!」がなかったのは、相手が【中身空っぽ】の男性だったからだと気づいた。

 

 

たまたまスケッチをしていた清一郎が気になり、近くへ行ったところ2人が言い争っていたので

 

あいこは殴られることなく済んだ。またもやミッションは失敗した。しかし、せっかく誕生日だしレンのリクエストを聞くと

 

「あいこさんの料理が食べたい」というので、あいこが夕食を作ると、レンはものすごく喜んだが、あいこが「肉も何もなくてごめんね」

 

というと、清一郎もレンも「肉あるよ!」と言うが、それは肉に見立てた油揚げ

 

安い材料で、代用して激安の夕食を普段食べていたので、それをそのままあいこはレンに食べさせたのだ。

 

清一郎は「肉」と思ったものが、肉ではないことをとても不思議そうに食材を見つめ続けていた。

 

 


 

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