「体感予報」最終回、瀬ケ崎のやきもち、葉の発熱、ばれた漫画
葉は瀬ケ崎の本心がわからなかった。葉は瀬ケ崎の「造形美」が好きだった。それだけだったが、
瀬ケ崎と住むようになり、彼の言いなりになることが当たり前で、瀬ケ崎が自分のことをどう思っているのか知ろうとしなかった。
しかし、瀬ケ崎は初めて葉を見た時から、他の人とは違う何かを感じ取っていたのだった。
コンテンツ
瀬ケ崎のやきもち
瀬ケ崎が万さんの部屋へ入った時、葉は万さんの旦那と仲良く話していた。しかし瀬ケ崎はその人物は
「編集者」だと思っていた。出かける前に葉が「編集者に会ってくる」と言ったからだった。
そのため、ただの編集者と自分より仲良く話していることが、瀬ケ崎にはどこか許しがたい思いを抱かせてしまった。
そして、帰宅すると瀬ケ崎は思わず葉の両手を縛ってしまった。そしてベッドに押し倒し
「俺の気持ちを考えたことあるのか?」と聞いてしまった。葉は瀬ケ崎は自分のことを都合のいい同居人だと思っていたが、
この様子からすると、やっと葉は瀬ケ崎の気持ちを察したが、まさかそんな気持ちを自分に対して抱いているとは思わなかった。
自分は瀬ケ崎には合わない男だと自己評価が低かったのだ。しかし、瀬ケ崎の様子を見て、
「やきもち」なのだと理解した。思わず瀬ケ崎に「もしかしてやきもち?」と聞いてしまったが、
瀬ケ崎もその気持ちを隠そうとしなかった。自分とはあの「編集者」のように楽しく話したりしない。
だからこそ、葉を部屋に閉じ込めて誰のモノにもしたくなかったのだ。でも葉の顔を見ると素直になれない。
葉の発熱
葉はやっと瀬ケ崎の気持ちを理解することができた。そして瀬ケ崎の気持ちに応えようとした。
しかし、瀬ケ崎は手を縛ったまま葉を抱こうとしたので、「手をほどいてほしい」とお願いしたが、
瀬ケ崎は言うことを聞かなかった。それでも葉は瀬ケ崎を受け入れることにした。しかし、くしゃみをした葉を見て、
一度「風呂に入ろう」と瀬ケ崎が声をかけたが、葉が「このまま続けてほしい」と声をかけたので、
「覚悟しとけよ」と言われ、葉は覚悟した。そして2人の思いがやっと通じ合った時間を過ごすことができた。
しかし、その後瀬ケ崎は葉の異変に気付いた。ぐったりした葉。かなりの高熱を出していた。
ばれた漫画
翌日万さんは驚いた。いつものネット配信の動画を見ようとすると、瀬ケ崎が熱で休みだというのだ。
そこで急いで葉に電話をしたが、瀬ケ崎は熱を出していなかった。熱を出したのは葉で、その看病のために仕事を休んだのだ。
そして、葉の電話が鳴ったことに気づき、瀬ケ崎はその電話に出た。一気にまくしたてる万さん。
しかし、相手が瀬ケ崎と知ると少し動揺した。その後元気になった葉は万さんと漫画の打ち合わせのため
いつものカフェに来ていた。そして、万さんの旦那が葉の漫画を褒めていたことと、主人公がどれも瀬ケ崎にそっくりだと告げた。
そんな時メールが瀬ケ崎から入った。そして葉は「仕方ないな」と言いながら返信した。
それは夕食のリクエストだった。瀬ケ崎の思い出の中にある「葉の作るカレー」だった。
そして、夕食を準備していると瀬ケ崎が帰宅した。しかし何か様子がおかしかった。瀬ケ崎は「帰ってきたら出向かてほしい」
と言ってきたのだ。今までそんなことを考えたことなかった葉は驚いたが、キッチンでお帰りを言った。
瀬ケ崎は照れたがとてもうれしそうだった。そして、葉は瀬ケ崎が持っているはずのない、自分が描いた漫画に気づいた。
万さんから電話がかかってきたことで、葉が何を漫画にしているのか知りたい瀬ケ崎が万さんからもらったのだ。
少し恥ずかしいが、これでもう隠すこともない。そして、瀬ケ崎は思い出のカレーよりも上達したカレーを食べて
少し笑ってしまった。しかし葉にはその笑いが何だったのかわからない。あの「まずい」カレーは今でも瀬ケ崎だけの思い出だ。
コメントを残す コメントをキャンセル