「愛しい嘘-優しい闇-」6話、中野幸と雨宮の本当の正体とは？

雨宮の母に「あなたも殺されるわよ。逃げなさい。」と、言われ激しく動揺する望緒。

 

そこに玲子から雨宮の過去を知らされた。2年前に恋人へのDVで逮捕され、恋人はその後自殺。そして親族から訴訟を起こされた。

 

しかし、不思議なことに訴訟は取り下げられている。その事実を確認するために、元恋人の遺族に会いに行った。

中野幸と古堀和也の関係は？

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元恋人の兄と名乗る人物は、小さな工場で働いていた。しかし、望緒と玲子をみて驚いた様子。

 

初対面のはずだが、明らかに向こうはこちらのことを知っているようだった。古堀と名乗る男性から当時のことを聞くことになった。

 

すると第一声に「あれは勘違いでした。妹の方が彼にストーカー行為をしており、彼には全く非がなかったと言うことです。」

 

帰りがけに彼の携帯が鳴った。望緒はなぜ2人を見たとき驚いたのか。その時わかった気がした。自分を車道に突き飛ばした人物。

 

その人物の携帯電話が鳴っていた。着信音が同じなのだ。と言う事は、彼が自分の命を狙っていたのか？

 

玲子は自分のマンションに「みんな、忘れないよ。中野幸」と赤い文字で書かれたメッセージを、掲示板に貼った人物を特定しようと、

 

許可を得て管理会社から防犯カメラの映像を見せてもらっていた。犯人は目深かにフードをかぶっていたが、振り向いた時に顔がはっきり見えた。

 

古堀だった。なぜ彼があの紙を貼ったのか?自分たちは初対面ではなかったと言うことになる。そうなると古堀が中野なのか？

 

話を聞いたときに、「妹とは血がつながっていない」と話していた。彼は両親を亡くした後親戚の家に引き取られた。

 

妹と血がつながっていなくても話の辻褄が合ってしまう。古堀が中野だと言う確信に変わっていった。

 

稜も独自に雨宮について調べていた。特に訴訟起こされてから2年間の話。身近な人物に接触して話を聞いてみるが、

 

多くの借金を抱えており、素行もかなり悪いと言う話だった。そして付き合っていたと言う女性に出会うことができた。

 

女性にとっては最悪の思い出だと言う。そして雨宮の写真を見してくれたが、どことなく今の雨宮とは顔が違った。

 

強いて言うならば、古堀に顔が近かった。しかし稜は写真を受け取ったが、削除してしまった。

 

 

雨宮の家で食事会

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望緒は漫画のラフを編集者に見せたところ、とても評価が良く「連載してみたい」と言われた。ようやくチャンスが巡ってきた。

 

しかし、後輩のりえはその話を聞いていた。自分が事故に遭いピンチヒッターで読み切りを担当しただけで、連載を勝ち取るなんて彼女には許せなかった。

 

しかし望緒は連載の話を素直に喜んだ。そして雨宮の家で4人で食事会をしないかと言う提案をした。

 

雨宮も快諾してくれたので、早速みんな集まり夕食会が行われた。そしてあの夏の日、雨宮の携帯で写真を撮ったことを思い出した。

 

そしてタイムカプセルに雨宮が入れていたのが携帯だと、望緒は思い出し写真を見たいと言い出した。

 

雨宮はその時の写真を見せてくれたが、携帯に触れる事は誰にも許さなかった。そしてすぐに携帯をしまってしまった。

 

しかし、よく考えれば雨宮を入れて6人で撮影された写真を、誰が雨宮の携帯で撮ったのか?疑問が生まれてくる。

 

そして、他にも写真があるはずなのに、一切触れさせず携帯をしまってしまった行動も不可解だ。

 

再び不可解なことに、再び古堀に話を聞こうと工場を訪れたとき、彼は昨日の夜から連絡がつかないと言う。

 

そして家にも行ってみたが、もぬけの殻で誰もいなかった。今日古堀のところに行くと知っているのは4人だけだった。どこかがおかしい。

1つの嘘が7つの嘘を生む

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望緒は雨宮を信頼していた。周りからおかしな情報が入ってきても、強く彼のことを信じていた。

 

そして前に頼まれていた顔のスケッチを完成させることにした。正面から見た顔をスケッチした。雨宮も出来栄えに満足したようだった。

 

しかし望緒はリクエストした。「私が得意なのはこの角度」と言って、中学生の頃と同じように、横から彼をスケッチすることにした。

 

中学の時、雨宮の斜め後ろの席だった望緒は、スケッチブックに横顔ばかりのスケッチをしていた。あの頃と同じような髪型に直し

 

スケッチを始めた望緒だったが、何かに気づいて、当時のスケッチブックを取り出して横顔のスケッチを見比べた。

 

「耳の形が違う!あなたは誰なの?」と雨宮に問い詰めた。すると彼は何も話すことなく部屋を後にしてしまった。

 

1つの嘘が7つの嘘を生む。これは雨宮が言った言葉。彼自身が1つの嘘のためにいくつもの嘘を重ねて、周りを騙しているとしたら?

 

彼自身本当に雨宮秀一なのか？では古堀が中野だとしたら、稜が受け取った写真こそ、古堀になりすました雨宮で、

 

今雨宮を名乗っているのが、本当は中野幸なのではないのか？あの火事の日、雨宮は不審な行動をとっていた。

 

玲子の記憶によると、体調が悪くなった望緒を送るために先に帰った雨宮だったが、4人が花火をして帰るとき雨宮とすれ違ったと言う。

 

あの時雨宮は、自分も家に帰る事はなかったのだろうか。そしてどこに向かっていたのだろうか?

 

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