「4月の東京は・・・」最終回、会社を辞めた2人、リストバンドの意味、母の思い
和真は八神から、フランスでの蓮のことを聞いた。ある程度フランス語がはなるようになり、
みんな留学してくるのに、彼は一言も話せなかった。それは親から見放され、言葉も知らない国へ送り込まれた。
漣は和真が意識を失った代償として、絶縁され孤独の中フランスへ留学していたのだ。
コンテンツ
会社を辞めた2人
和真は八神から「今頃会社で荷物の整理をしている」と聞き、今度こそ『離れたくない!!』という思いで
会社に向かって走り出した。その頃漣は荷物をまとめてオフィスを出ようとしたが、真田を告発しようとしていることが
本人にばれてしまい、「こいつは誰にでも股を開くやつだ!!」とベルトを緩めていた。漣はあきらめかけた。
しかし、そこに和真が来て真田をつきとばした。そしてこぶしを振り下ろそうとすると、「どうなるかわかってるのか?」と言われ、
こぶしは床をたたいた。そして立ち上がり「蓮」と振り向くと、漣はもういなかった。床にはいつも愛用してたボールペン。
そのボタンを押すと真田の会話がすべて録音されていた。「それを公表したらどうなるか覚えておけ!」
と言われたが、和真は蓮を探すため走り出した。しばらく行くと蓮の背中が見えた。漣は「死にたい」と口にした。
しかし、和真は「好きだよ」と人目を気にせずキスをした。長いキス。2人の気持ちは一つになった。
翌日社長に、漣は辞表と真田を訴える意思を伝えた。昨晩の会話と女性の被害者の声をちゃんと伝える。
それが、今の漣のやるべきこと。そして、和真も一緒に蓮と会社を辞めて、2人で新しく起業することにした。
仲間たちは、漣がいなくなるので、一緒に起業したいと言っていたが、「しばらく給料は支払えない」
と、嬉しそうに受け答えする蓮の姿があった。そして、2人は会社を辞めて、正式に同棲を始めた。
原作
ハル
『4月の東京は…』
全巻 新品 4月の東京は… 上・下巻 全巻 セット コミック セット 大洋図書
2023年11月29日発売予定
主題歌
OP
あたし
「イベリス」
ED
林 和希
「One Day」※5曲目
リストバンドの意味
和真の母は友人から、紙袋を見て「まだ息子さんに渡してないんですか?」と聞いていた。母から連絡しても
和真は電話もメールも出ないらしい。そして、10年前のことを話しだした。「早乙女君が手首を切った日」と言った。
漣が「願掛けみたいなもの」と和真に話していたのは、10年前に手首を切ったのを隠すために、
黒いリストバンドをずっと着用していた。そして、その夜漣は意識のない和真の病室に忍び込んだが、
母親は2人の姿を見ていた。そして泣きながら「和真大好きだよ」という蓮の気持ちが和真に伝わってほしいと思っていた。
そして、それとは逆に2人の絆がとても強いことが怖かった。翌日になると、和真は奇跡的に目を覚ました。
二度と二人が合わないように、アメリカに行ったのだった。そしてまた二人は東京で再会した。
やはり、強い絆が二人を結び付けていると感じた。しかし、連が和真に送ったシャツを見て絆の強さを改めて知った。
真田は20人ほどの女性社員に、強引に酔わせて性的暴行をした罪で逮捕された。そして、漣はやっと荷が下りた。
お風呂に入る蓮の服を脱がせる和真。蓮は左手を出して「和真に外してほしい。もう意味はないから」とリストバンドを外した。
母の思い
和真は勇気を出した。母に二人のことを認めてほしい。と改めてお互いが恋人同士だと宣言した。すると母は漣に言った。
「あの時、あなたが憎くて怒ったんじゃない。親に隠れてこそこそしているから」ともう気にしていないような話し方だった。
そして、「早乙女君も電話に出てもらえなくても、家に連絡をすれば気持ちはいつか伝わるから」と二人を残して帰っていった。
やっと堂々と付き合えるようになった。中学の時にお互い一目惚れをして、それから離れ離れになり、
10年の月日をずっと二人はお互いを求めあっていた。そしてやっと東京で会うことができた。
それはお互いに「絶対に会える」と信じていたから。そして、二人でこれから起業することになる。
二人はまだ歩き出したばかり。まるで4月の東京のように。
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