フジ「Night Doctor」7話、いつからかすれ違いそれぞれ5人の思いが交錯していく
医師不足解消のための【働き方改革】で、試験的に誕生した『Night Doctor』制度。最初の5人に選ばれたのは
医師9年目の成瀬、7年目の美月、3年目の高岡、研修医4年目の深澤、研修医3年目の桜庭、そして彼らをまとめるのが医師本郷。
彼らは日々「夜勤勤務」をこなし、たらいまわしにされる患者の最後の受け入れ先となることもある。しかし、最近なんだか様子が変わって来た。
コンテンツ
元カレの結婚
SNSに元カレが結婚したという写真がアップされた美月。そんな時高岡から『ランチ合コン』に誘われたが、美月は1回断った。
相手は『公務員』ということで手堅い相手なので、高岡は人数合わせでも美月に参加してほしかったが、断られたため、夜勤看護師と2人で参加した。
1人欠席を伝えると、美月が着飾って現れ、2人は「看護師」ということで話しを通していたのに、いきなり自己紹介を始め
「彼女と一緒にナイトドクターをしています。そして彼女は看護師」とすべて高岡の計算を崩してしまった。
高岡は「医師」だとばれたくなかったのだ。みんな「医師」というだけでなんだか一線引かれてしまい、それ以上の関係になれないことを感じていたからだ。
しかし、美月は「医師」という肩書にほこりを持っているので、別に打ち明けて何がおかしいのかわからなかった。
美月はどんな時も一生懸命で、医師として「患者の命を救う」ことに情熱を感じていた高岡は、そこまでの感情をどうして保てるのか不思議だった。
深澤にそのことを愚痴ると「彼女は昔、夜母親が倒れて、たらいまわしにされて目の前で亡くなったからだと思う」と美月に無断で過去を打ち明けた。
高岡の中で少しは美月の「医師」としての、気持ちを理解できた気がした。そんな時身元不明の男性が搬送されてきた。
すでに8件の受け入れを断れている。というその患者は身元不明という理由で断られていた。本郷の指示で受け入れと回答すると
無線のむこうで「よっしゃ!!」と喜びの声が聞こえた。そして搬送されてきた男性に美月は見覚えがあった。かつて美月が命を救った男性。
そして、意識が戻ると「どうして助けたんだ!!」と怒りをあらわにしていた。しかし過去にも搬送されているので、管轄の消防に搬送履歴が他にないか
搬送してきた救急隊に調べてもらえるようにお願いしたが、その人物こそが喜びの雄たけびを上げた本人だった新人で、受け入れ先が見つからずやっと見つかってうれしさの余りだったそうだ。
美月は治療しながら、彼が過去に言った言葉が蘇って来た。なぜ彼は死のうとするのか・・・!?
そして、合コンから2日後に搬送されたのは赤松。公務員として合コンにいた男性だが、その時から時々熱と、関節の痛みを訴えていた。
容態が安定しているとおもっていたら、翌日急変した。すると深澤は「確か保育士でしたよね。保険証に書いてあった」
と、高岡と美月が確認すると保育園の名前が記載されていた。そこで2人は容態が悪化し、全身に発疹が発現し関節が痛む理由が分かった。
赤松に「保険証で確認しました。今保育園で何か病気が流行っていませんか?」と尋ねると『りんご病』と回答が帰って来た。
子供だけがなる病気と思われがちだが、実は大人もかかる場合があり、その場合高熱や関節の痛みを伴う。昼間は良くても夜中に特に症状が出るらしい。
そして、赤松もまた「男性が保育士っていうのが恥ずかしくて」、公務員と職業をあやふやにしていた。「子供が好きなのに」とつぶやく彼。
そして身元不明の搬送記録がわかった。10年前までは普通の暮らしをしていたが、火事で娘と妻を失い、そこからホームレス生活をしていた。
彼を身元不明というだけで断った病院がどれだけあったか、しかし彼にも「名前」はある。ちゃんとした名前があるから、昼間のドクターが厄介な患者を受け入れるなと
文句を言うと美月は「彼にもちゃんと名前があります!!」と毅然とした態度で発言の撤回を求めた。
救急搬送された少女
少女が激しい腹痛を起こして搬送された。至急オペの必要があると、父親に桜庭が説明すると「夜勤の医者が信用できないから、昼間の専門医にオペしてもらいたい」と拒否した。
またもや「夜勤勤務医師」という肩書が邪魔をした。肩書だけで父親は技術が未熟な医者だという偏見を持っている。
それもそのはず、大病院の当直医は研修医や、インターンの医師をバイトとして雇うことが多いので、未熟であるという認識が強くあるのだ。
しかし、父親の了解なしにオペはできない、でも苦しむ少女をそのままにはできない。すると本郷が「日勤の専門医です」と2人の医師を連れてきた。
それに納得した父親はオペに同意した。しかし執刀したのは本郷だった。「日勤の専門医」という肩書があれば、彼は安心できるのだ。
そして、引継ぎの際、勝手な行動に出た本郷を、主任医師は責めたが、「では、そのために静かにお眠りになっているあなたをお呼びしてよろしいでしょうか?」
と、嫌味たっぷりに攻撃すると、彼は黙らざるを得なかった。なぜ世の中は肩書だけで判断されなくてはいけないのか、美月は疑問に思った。
しかし、本郷からはこのままだと「空中分解するぞ」と言われてしまい、それぞれ「同じ方向を向いているわけではない」と美月を諭した。
女性が夜勤専門医というだけで、線引きされる現実、名前がないというだけで受け入れを断られ、たらいまわしにされる現実
本当は大好きな仕事なのに、バカにされそうで男性保育士という肩書を隠していた赤松、そして、夜勤医師というだけでオペを反対される現実。
全ては「肩書」だけで判断される。それが現実だと思い知らされた。高岡が「医師」という肩書を隠したかった気持ちも少し理解できたかもしれない。
桜庭からの誘い
桜庭以外はみんな、独身寮にいる。夜勤明け桜庭から「屋上に集合!!」とメールが入り、訳も分からず全員集まった。
訳がわからないところへ、桜庭が1人だけ夏の膿に出も行くような風貌でやって来た。クーラーボックスと、スイカと棒を抱えて。
なんだかここのところNight Doctorの空気感の変化を感じていたのか、彼は「ビジネススクール」に通い、将来柏桜会の会長になるべく
夜勤を休むこともある。そして、外の現場に出られないことも持病の関係で禁止されている。でもだからこそ敏感に感じる部分があったのだろう。
みんなで「スイカ割り」をして息抜きをしよう!ということらしい。みんなで順番に行くがなかなか割れない。すると美月が見事に真っ二つに!!
元カレが結婚したうっぷんもついでに晴らした気もするが・・・。するとスイカを食べながら高岡が「やっぱり柏桜会のスイカは美味しいわ!」というと
桜庭は「よかった。でも、それ普通のスーパーのスイカだよ」と、またもや「柏桜会の跡取り息子が持ってきた」というだけで
スイカはどこか有名な高級品だと勘違いしてしまった高岡。でも桜庭はすんなり受け入れ、やんわり否定してくれた。
そして、それぞれが今後どうなっていきたいのか、思いをみんなに発表することになった。
成瀬・・・脳外に挑戦したい
美月・・・一人でも多くの命を救いたい
高岡・・・仕事もして家庭をもち、両立できるロールモデルになりたい
深澤・・・経験を積んでここみの病気を治したい
桜庭・・・より広い視点で見て、よりよい病院環境を作っていきたい
現場に出る回数がすくないだけ、ちゃんと全体を観ていてくれる桜庭のおかげで、みんなのベクトルがどこを向いているのか知ることができた。
本郷の言っていた「空中分解」を桜庭はすでに感じとっていたのかもしれない。
見逃し配信
「NightDoctor」では無料見逃し配信はもちろん、有料の見逃し配信で1話から視聴することができます。
FOD PREMIUMでは月額976円から、フジテレビ作品を見放題!!しかも他にお得な特典いっぱい!!
コメントを残す コメントをキャンセル