「NightDoctor」2話夜間の【コンビニ受診】に潜む大きな問題に直面!
今回は大きな事故や、Doctorcarが出動するということなどはなかったのですが、夜間空いている【病院】が抱える「コンビニ受診」がテーマになりました。
ちょっとした怪我や症状で、救急搬送されたり、外来受診にやって来る患者たち。でもその中には夜しか来られない患者もいる事実。
そして、「思い込み」で診察することで重大な事実を見逃してしまう危険性が描かれていました。
コンテンツ
激しい腹痛を訴え救急搬送された少年
救急要請で男の子を受け入れた「あさひ海浜病院」のNightDoctorたち。しかしいざ救急車の元へ駆けつけると、車内には誰もいない。
横を見ると元気に飛び跳ねる男の子と、ちょっと派手な身なりの女性。「さっきまでものすごく痛がってたです」と、診察をして見ると
【食べすぎによる一時的な腹痛】と美月は判断しました。すると母親は「やっぱり~!!うち、車ないから救急車呼んだらただでしょ?」と。
そして、帰りに男の子にアイスを買ってあげる約束をしていた。「食べ過ぎ」を注意されたばかり。しかも救急車を【無料】だと思っている。
救急車は【無料】ではなく、重篤な患者を搬送するために税金が使われている。それすら知らない女性。気軽に「無料タクシー」気分で呼んだことにも
美月は腹立たしい気持ちになった。そして、今夜はやけに外来の受診が多かった。しかし、救急搬送も来た。太ももにナイフが刺さった男性。
美月が担当するが、「浮気が彼女にばれて・・・」と聞くと、美月の治療が少し荒々しくなり、成瀬は後で「治療に私情を持ち込むな」と注意した。
恋人の大輔に浮気されたばかりの美月には、辛いことだったのだ。大輔は普通の恋人であることを望んでいたが、美月にはその「普通」がわからなかった。
そして、外来へ回ると「足を骨折したかもしれない」という年配の男性が来たが、なんだか怪しい。カルテを確認して立ち上がってもらうと
普通に立ち上がる男性。美月は男性のマスクと帽子を取り、「こんなことで病院に来ないで!!」と声を荒げてしまった。実の父が静岡から美月の様子を見に
患者のふりをして来たのだ。隣では深澤が赤ちゃんの診察をしていたが、その声が響き渡り、謝罪した。しかし赤ちゃんは鼻水以外症状がみられないため「鼻かぜ」として帰宅した。
深澤の部屋に居候する父親
勤務が終わり帰宅する時、深澤と一緒になったが、美月は父親が来たことをまだ怒っていた。「あのときの罪滅ぼしをしたいだけ」
以前に聞いた話し。母が急に倒れたらいまわしの挙句亡くなった時、父は仕事をクビになり、親戚のつてで旅館の住み込みで仕事をしていたので
あのとき、家族のそばにいれなかったことを今も「申し訳ない」と思っている。そして父も「夜働くんじゃなくて、普通に生活してほしい」と美月に言うのだ。
寮に戻ると大輔がいた。深澤は空気を読み早々に部屋に入った。しかし美月たちは廊下で立ち話をしていたので、後で来た成瀬に話が筒抜けになった。
「寂しかった。普通の恋人同士のように、一緒に過ごしたかった。ごめん」
それは【別れ】を意味していた。大輔までも【普通】と言う。部屋に入り泣いているとインターフォンが鳴り、大輔だと思い出ると父だった。
鍵をかけられてしまい、部屋に入れない父親を深澤は自分の部屋に呼んだ。朝ごはんを一緒に食べるつもりで、食材を買ってきたのだが
なぜか調理しているのは、深澤だった。どこまでも厚かましい親子だと思いながらも、料理し食べようとすると、美月に取り分けようとする父。
深澤は「一人になりたい時もあります。今はそっとしてあげてください」と父親を諭した。そして初めて食べた深澤の料理のおいしさに感動し、
部屋の様子から「彼女に作ってあげてるの?」と聞く父に、素直に「妹です」とその生い立ちを話した。翌日紙袋を持って出勤した深澤は美月に紙袋を渡した。
中には見覚えのある大きなおにぎり。あの後深澤の部屋に父がいたと知り謝る美月。「会えるまで帰らないって」と深澤もあきらめ半分だった。
今日も昨日の赤ちゃんが来ていたので、深澤が立ち話程度に様子を見てちょっとした異変に気付いた。しかし美月が担当したので言わなかった。
美月は「風邪」で受診したという思い込みがあったのか、赤ちゃんの変化と母親の様子にきづかなかった。そして救急で呼ばれたのでそのまま診察を終えてしまった。
先日舌を「噛んだ」という男性が、今度は「舌を噛み切った」と運ばれてきた。処置にあたった美月は疑問を覚えた。
そして成瀬はなんとなく異様な感じを覚えた。美月は「自分でかみ切ったにしては、歯形が逆。かみ切られた!って感じ」だと成瀬に話した。
舌の縫合を終えて、深澤は赤ちゃんの様子を聞いてきた。「風邪」と答えたが、深澤は【黄疸】が出ていた気がする。と言う。美月も母親がおむつを替える時
小さく声をあげたことを思い出し、診察室のゴミ箱にあるおむつを開けてみた。「白いうんち」体力のない赤ちゃんに、この症状が出るということは腸に重大な病気の可能性。
すぐさま探すがすでにいなかった。電話するも母親は知らない番号からだったので出なかった。そのまま夫と言いあいになり、家の片付けなどで疲れ果て
眠ってしまった母親は、激しくなく赤ちゃんの声で目が覚めた。珍しく夫がそばについていた。そして知らない番号から15回も着信があった。
夫が「白いうんち」をしていると言い、熱も高いので救急搬送されてきた。美月の「コンビニ受診」を軽く見た誤診だった。
赤ちゃんの腸は重篤な状態で、朝を待って小児科医にオペを依頼する時間などなかった。本郷の指示で成瀬がオペに立ち会うことになったが、
美月も自らの責任を感じてオペの助手に手をあげた。赤ちゃんの体力を考え「1時間」のタイムリミット。3人でオペを終え赤ちゃんは命を取り留めた。
結果的に、夜間の患者もみんな美月を【反面教師】にして、丁寧に日中の患者と同じように接するようになった。
警察からの変質者の通報
美月は改めて夫婦の元へ行き、自身の誤診で赤ちゃんの症状を見逃してしまったことを謝罪した。しかし母親は保育園から「熱がある」と電話が来れば
会社に頭を下げて早退させてもらい、保育園にも頭を下げて帰宅しても、すでに病院はやっていない。申し訳ないと思いながらも
夜間診療を受け、疲れて帰ると夫は何もせず、お皿すら洗っていない。しかもそれは「妻の仕事」自分も働いていると、言えば逃げるように夫は部屋にこもる。
そんなことに疲れ果てて、現実から逃げていた。と打ち明けた。赤ちゃんのおむつを替えた時に、「白いうんち」に気付いたが、もう面倒になり帰ってしまった自分が悪い。と責めた。
しかし、美月はようやく「普通」がわかった。「お母さんのせいではありません」とはっきりと言った。今は共働きも多く、昼間に受診できない患者さんも増えている
それを誤診した自分に責任があるのであって、「母親だから当然」「女だから当然」とう世の中の風潮が今に合わなくなっている。
すると、黙って聞いていた夫が「僕も妻だから、家事をして当たり前と思っていました。でもそれは間違っていた。これからはちゃんと育児にも関わりこの子のために、自分たちにとっての【普通】を探していこう」と誓い合った。
美月はやっと気づけたのだ。【普通】はちょっと前まで【普通】でも、今は【普通】でなくなる。当たり前と思っていることは時代の流れの中で簡単に変わっていく。
自分にとって普通は「夜間勤務」で患者ときちんと接すること。深澤は美月の父に言った。「僕はできませんが、美月さんは自ら患者さんの命を救うため、会えて困難なことに自ら飛び込んでいきます。」
そんな言葉を聞き、父親も美月の意志を尊重し家に帰ることにした。大きなおにぎりを残して。
その日の電話は、【救急搬送】ではなく、警察からだった。成瀬がうけたが、「今、変質者の被害に遭った女性がきている。近づいてきてキスを迫ったため、舌をかみ切ったと。そちらに搬送されているはずです。」
と、すぐにモンタージュ画像が送られてきた。まさに美月が担当し、疑問を覚えていた男性だった。ちょうど美月は経過観察のため、男性の元にいた。
成瀬は窓越しに「そいつは不審者だ離れろ!!」と言ったのが遅かった。美月は男性に倒され馬乗りになられた。しかし、胸の苦しみを訴えて
休憩室から戻って来た桜庭が、胸を押さえながらも必死で美月を救うために走った・・・。間に合ったのか!?
桜庭はどうやら【心臓】の病を抱えているらしい。成瀬に壁にもたれかか見られ、「お手洗い」と言い更衣室で薬を服用していた。
【心臓血管】4種類ほどの薬を主に朝1回飲むように処方されていた。そして更衣室から出てまだ収まらない心臓の不調に
壁に手をついて休む姿を、下から本郷が見ていた。桜庭はなぜ「心臓に疾患」を抱えながらも、激務であるNightDoctorをしているのか・・・。
そして、なぜ仲間たちに本当のことを打ち明けないのか・・・。
見逃し配信
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