「エルピス」6話、報道の反響と村井の意地、そして番組改編

元報道の村井の意地

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村井はどうしてもこの件は「フライデーボンボン」で報道したかった。それは過去に報道局から異動になった。意地があった。

しかし、それが、深夜番組にもかかわらず、とても大きな反響を呼び、フライデーボンボンでは扱えないほどに大きくなっていった。

浅川は、自分の知らないところで、岸本が事件を追いかけ続け、新しい証言を得ている間、斉藤と復縁しており、

何気ないタイミングで、指をもらっていた。その意図はよくわからなかったが、おそらく婚約指輪的なものだった。

浅川はもう斉藤に逆らえないくらいに、彼のことが好きになっていた。しかし、岸本の報道が出たことで、彼女の身辺も一変してしまう。

最初に浅川の報道に上から圧力をかけてきたのは、おそらく斎藤だったのだ。彼は総理大臣の大門とつながっており

その関係でこの報道に待ったがかかった。そのことを彼女は大門の報道記事で、斉藤が映り込んでいることで気がついた。

そして大門の経歴を見ていて気がついた。彼は事件が起きた場所の近くに生まれ育っていた。

浅川は、松本の記事を追っている記者に頼んで、大門の過去を調べてもらうことにした。

深夜の番組編成

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この報道があった後、ちょうど番組編成の時期を迎えて、「フライデーボンボン」は、10年の歴史に幕を下ろした。

しかし、司会は継続して同じような番組が始まることになった。スタッフもほとんど同じメンバーであり、

ボンボンガールだけが総入れ替えとなった。そして、岸本は、ディレクターと言う立場を外され、事務方に異動した。

そして村井は、関連会社の子会社に異動が決まった。そして最後まで浅川の処分は決まらなかった。

それは、世間の反響が大きく、浅川に対する再評価が高まったこともあった。そして、最終的に「ニュース8」のメインキャスターに収まった。

しかし、その放送が始まる直前に、斉藤からメールが何通か来たが、途中まで見て彼女は見ることができなかった。

村井にスマホを預けて、そのまま本番に挑んだ。そして村井がいた場所に戻ってくると、そこには岸本がいた。

そして、預けておいたスマホを受け取ると、予想していた通り、斉藤から「別れ」を告げるメールが来ていた。

浅川はその場で泣き崩れてしまった。またこの手から幸せをこぼしてしまった。しかし斉藤もまた次のステップに踏み出していた。

報道を辞めて会社を去っていった。その頃大門は、すでに総理大臣から、副総理大臣になっていたが、

彼のもとで働くため、テレビ局を辞め浅川の元からも姿を消していた。そして岸本は怪しいと睨んでいた男性が

店をたたんでどこかに去っていたことに気づいた。しかし、そのシャッターが下された店先には、大門のポスターが貼られていた。