「みなと商事コインランドリー2」最終回、終わった恋、納得いかない慎、クロスワード

あきらは慎太郎の記憶が戻らないことから、寂しさを覚えながらも、友達にもどろうと言った。

 

そして慎太郎には「俺はいつでもコインランドリーにいるから、遊びに来いよ」と言って、

 

2人の母校である高校のプールで別れた。そして普通の友達に戻った2人だったはず…。

終わった恋

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結局あすかと桜子が、慎太郎の記憶が戻るかもしれないと、考えてくれたデートも、

 

2人の記憶を戻す役にはたたなかった。そしてあきらは自分だけが慎太郎を好きなまま

 

「友達にもどろう」と言う決断を下した。そして「いつでもコインランドリーにいるから遊びに来いよ」

 

と言ったので、慎太郎は気になり、コインランドリーに遊びに来た。しかし「店主の都合による休業」

 

と、張り紙がされており、あきらはお店になかった。だからかつて慎太郎が住んでいた家を訪ねた。

 

中からあきらが出てきた。少しびっくりしていたが、「コインランドリーにないから」と言った慎太郎に

 

「風邪ひいちまって」とバツが悪そうに頭をかくあきらに、慎太郎は「大丈夫ですか？」と心配した。

 

あきらは「大丈夫」と言って、玄関の扉を閉めようとした。すると、慎太郎が足を入れて止めた。

 

あきらのおでこに手を当てて、熱を測った。かなりの熱があったらしく、慎太郎はこのまま放って置くわけにはいかなかった。

 

あきらにうどんを作り食べさせた。そして薬を飲んだか確認して、慎太郎はそのまま帰ろうとした。

 

しかし、途中で振り向いてあきらにあのキーホルダーを返した。「しん」と形作られた1個だけのキーホルダー。

 

あきらはそれを素直に受け取った。しかし慎太郎は納得いってなかった。自分だけが記憶を思い出すないまま、

 

あきらは「友達にもどろう」と簡単に言う。そう言われても、1日中あきらのことが頭から離れないのだ。

 

納得いかない慎太郎

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あきらは慎太郎のことを全て覚えている。それでも自分はその全て思い出すことができない。

 

思い出すことができなくても、なぜか1日中あきらのことばかり考えてしまう。やっぱり自分の記憶を取り戻したい。

 

それなのに、簡単に「友達にもどろう」と言うあきらの言葉に慎太郎は納得がいかなかった。

 

しかしあきらはそれをどうすることもできなかった。慎太郎が帰った後、2人の思い出の品を整理していた。

 

2人で撮った写真や、慎太郎がほしがった合鍵の短冊、慎太郎が一生懸命バイトしてプレゼントしてくれた腕時計。

 

そして帰ってきたキーホルダー。いろんなものを箱の中にしまった。その頃慎太郎は勉強の合間にカメラを見ていた。

 

自分があきらを撮影するために買ったカメラ。データをそのまま保存されていた。自分のカメラなのに、

 

あきらばかりが写っている。それだけ自分があきらのことを好きだった証拠なのかもしれない。

 

慎太郎は他の記憶はあるので、いつものように大学に行き勉強し、家に帰ってきて家事を手伝う。

 

そんな日常の中、たくさん作りすぎた、アジのフライを持って、コインランドリーに来た。しかしあきらはいなかった。

 

だから、ガレージのテーブルで、メモに「アジフライをたくさん作ったので、よかったら食べてください」と書いたとき、

 

クロスワードのますが、言葉で埋められていく記憶が蘇った。すぐそばにあったそのクロスワードを広げると、

 

その埋められた言葉に、自分が書いた思い出が重なった。すると、その時クロスワードをあきらはやっていなかった。

 

あの時、何かを急いでかくして、そしてクロスワードをやりだした。慎太郎の記憶が少しずつ蘇り始めた。

クロスワード

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慎太郎の記憶の中で、あきらはあの時、クロスワード、パズルをやっていなかった。何かを隠した。

 

そこで、クロスワードが置いてあった下を見ると、紙が挟まっていた。それを見ると、自分に宛てた誕生日の手紙だった。

 

あきらはこれを見られたくないと思って、急いで隠してクロスワード、パズルをやっている真似をした。

 

しかし、すぐにわからない言葉にぶつかり、その答えを慎太郎が知っていた。蘇った記憶の通り、答えは書いてあり、

 

隠した手紙も見つけた。そこには慎太郎があきらに「僕の良いところを10個言ってください」とお願いしたときの答えが書いてあった。

 

10個どころか、もっと書いてあった。顔がいいとか、頭が良いとか、ものすごく優しいとか、とにかく自分のことに関してたくさん書いてあった。

 

それを読んでいるうちにどんどん記憶がよみがえってきた。自分はこの人のことがとても好きだった。なぜそんな記憶を忘れてしまったのか？

 

気づいたら、慎太郎走り出していた。しかしあきらは家にはいなかった。そこで思い出の海に行ってみた。そこにもいなかった。

 

しかし、後から「シン！」と呼ぶあきらの声がした。そして近づいてきて、「僕から言わせてくれ」と言ってきた。

 

「もう一度、僕と付き合ってください」とあきらは告白してきた。そして慎太郎は自分の記憶が蘇ったことを話した。

 

あきらはとても嬉しかった。そして帰り際「海に入るか？」と聞いてきたが、慎太郎は入らないと答えた。

 

あきらも「大人だしな…って訳にはあきらさんは行かないんだよ！」と慎太郎の手をとって海に入っていった。

 

2人でずぶ濡れになった。そして初めて2人で向き合い抱き合うことになった。あすかが心配してメールがたくさん来た。

 

それにあきらが返信した。慎太郎は何て答えたのか気になった。あきらは「お取り込み中」と答えた。

 

そんなあきらが慎太郎は、やっぱり好きだ。そして2人はやっと1つになることができた。

 

 

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