「みなと商事コインランドリー」4話、熱の夢と慎の気持ち、突然よみがえった過去
慎は明日香に悩みを打ち明けていた。「アキラさんからメールの返信がない・・・」
と、明日香がその画面を見てみると、ストーカー並みに慎はメールを送りまくっていた。
しかし、どれも既読がつかずに慎は落ち込んでいた。本当に慎にはアキラしか見えていない。
コンテンツ
熱に浮かされて見た夢
アキラは慎にリードされて、体を重ねそうになる夢を見て目が覚めた。熱を測ると38度2分。
「これは熱のせいで見た悪夢！！」として、布団をかぶり必死に寝ようとするが、
そのたびに慎のことばかり考えてしまう。でも必死でこの気持ちは「違う！！」と自分の気持ちを押し殺し
ベッドで眠ろうとしていた。管理人が病気のためコインランドリーは臨時休業となっていた。
それを見て、慎は心配してメールしても返事もないし、家に言っても出てこない。
そこで、冒頭のメールの山をアキラに送り付けていたのだ。きっとアキラは慎のことを考えないように
スマホを見ない努力をしていたのだろう。それがかえって慎を余計に心配させてしまった。
仕方なく明日香が付き添って、アキラの部屋へ行くと、明日香はうるさいくらいにインターフォンを鳴らし
自分は「明日香だ」と名乗った。するとアキラはすぐに出てきた。
心配でたまらない慎の気持ち
ずっと返信もなく、家に行っても出てくれなかったのに、相手が明日香だとすぐに出てきてくれた。
明日香は強引に部屋に上がろうとするが、アキラは2人が部屋に入ると自分の気持ちが抑えられなくなる。
と、2人が部屋に入るのを拒否したが、明日香が「暑いから」と強引に玄関先に入ってきた。
そして、しばらくするとアキラが対応しないので、明日香は慎を置いて帰ってしまった。
慎は部屋に上がり、これ以上入らないから、ふすまを開けてほしいとお願いした。
アキラはそれならば。と寝室のふすまを少しだけ開けた。向き合って座る二人。ふいに慎がアキラに手を伸ばした。
熱を確認すると、お粥を作るためにキッチンに立った。するとアキラはベッドに戻り自分の衝動を抑えるために
布団をかぶったり、はいだり暴れて、「この気持ちは熱のせい！！」と思いながらベッドから転落し
慎にベッドで暴れないように逆に注意されてしまった。そして、数日してやっとコインランドリーも開けて
営業を始めたところ、アキラは不審な男が来たのを確認した。普段みないからか、
相手がいかにも不審者っぽかったからか、見ていると乾燥機からブラを盗んだ。
捕まえようとしたが、逃げられそうになったところに慎が来て、相手をねじ伏せた。
ふいによみがえる過去の記憶
慎はアキラの風邪が治り、うれしくて浮かれて料理を作っている間に来るのが遅くなったのを謝ったが、
特に慎は悪くない。しかも「護身術」を学んでおり、アキラは打撲だけで済み、慎が冷静に警察の番号を教えてくれたおかげで
警察にも通報できた。熱を出した時も、今こうして打撲しただけでも、慎は自分のことのように悲しそうな顔をした。
そんな顔をされたらアキラの気持ちも揺らぐ。そして、手が治ると回復祝い！として、慎がたくさんの料理を持ってきてくれた。
そして、「明日学校開放日なので来てください。体育です」と言った。行かないと言っていたアキラだが
翌日、明日香がすぐに気づいた。逆にあやしい。黒いサングラスにマスクとキャップでなぜ変装してきたのか！？
慎は嬉しくてアキラに手を振ったが、文武両道の慎は女生徒に人気がある。それぞれが自分に手を振ってくれたと思い
うれしくて振り返していたが、それはアキラだけにむけられたものだった。
1500m走、明日香と勝負になったが、最後にアキラの応援が効いたのか、慎が1位でゴールした。
思わずアキラはマスクもサングラスも外して、応援に熱が入ってしまった。
そして、走り終えた二人に近づいて行った。しかし、そこで「アキラ君じゃないか！？」
と、後ろから声をかけられた。過去の記憶がよみがえる。卒業式の日「好き」という簡単な言葉が言えなかった。
そして、屋上でキスをしてしまった記憶がよみがえった。慎のクラス担任が育休に入ったので
代わりに佐久間先生が担任になった。まさかの再会に言葉が出ないアキラ。
慎は佐久間先生とアキラとの間にあったことは知らないが、アキラの気持ちを察して、彼の腕をつかんだ。
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