「彼女はキレイだった」最終回、再起をかけたMOSTと部員達の行く末
宗介が「楠瀬凛」から、メールをもらいホテルの1室に駆けつけた時、そこにいたのは編集部の樋口だった。
いつものラフな服装と違い、スーツを着こなしたいつもとは違う樋口がそこにはいた。そしてすでに原稿は仕上げてあると言う。
データを渡し、「正体がいずれ明かされるならMOSTが良い」と樋口は自分の思いを明かした。
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宗介が出した結論
編集部に戻った宗介は、樋口から渡された原稿を読んでいた。そして結論として、生い立ちから全て書かれていたインタビュー記事は、採用できないと留守電を残した。
それはもしかしたら、自分自身が幼い頃に母親を交通事故で亡くしているからかもしれない。親のいない過去さらす事は必要ないと思ったのかもしれない。
そして樋口が仕上げたインタビュー記事は全て破棄されてしまった。しかし出来上がってきた最新号の表紙を見て、宗介は驚いた。
今月号の特集の目玉として、表紙に「楠瀬凛インタビュー」と書かれており、中を確認すると、破棄したはずのインタビューが掲載されていた。
印刷会社に確認すると、樋口が自ら表紙の差し替えと、ページの差し替えを持ち込み、最終号が仕上がったと言う。
しかし編集部員たちが「楠瀬凛」の正体を知る頃には、彼とは一切連絡が取れなくなっていた。
愛も樋口に連絡を取りたくて、電話をかけたが既に解約されていた。そして会社も辞めてしまったのか、それ以来樋口が出社する事はなかった。
しかし皮肉なことに、樋口がギリギリで差し替えをしたからか、ライバル紙に圧倒的な差をつけ、MOSTの継続が決まった。
喜ぶ編集部員の中で、宗介だけはうかない顔をしていた。そして3ヶ月だけと言う約束だった愛は、もともとの総務に戻った。
しかし、今まであれだけやりがいがあった編集部だったので、定時で上がる総務部ではやりがいを感じることができなかった。
そんな時、寄り道をしてドリンクを飲んでいると、樋口らしき後ろ姿を見つけた。急いで追いかける愛。しかし見失ってしまった。
でも次の瞬間誰かに肩を叩かれた。振り返るとそこにはいつもの樋口がいた。やっと話すことができた。嬉しさでいっぱいだったが、
樋口は愛に3つの約束を言いつけた
- いつも笑顔を忘れるな
- 納豆食べる時位俺のことを思い出せ
- 人生を楽しく生きろ
それだけ言うと樋口は「じゃあな」と手を振り去っていってしまった。これが最後の再会となってしまった。
複雑な思いの宗介と部員達のその後
宗介は表向きMOST日本版を、蘇らせた張本人として、実力を認められたが、思いは複雑だった。
MOST JAPANの売れ行きが最終的に伸びたのは樋口のおかげだった。そして宗介は自分の力で立て直しができたら、
愛にプロポーズをするつもりだった。しかし自分の力で立て直したわけではないと言う思いが強く、本社からねぎらいの言葉をかけられても、複雑な思いがあった。
しかし存続が決まり、部員たちはそのまま働くことができるようになった。しかしもう樋口はいない。そして宮城も副社長としての任務があるので
MOSTの編集部からはいなくなった。そして宗介にはアメリカの本社から、一度戻ってくるように声がかかった。それはキャリアアップのチャンスだった。
せっかく愛に再会することができ、恋人同士になれた。愛と離れることができたかった。愛にアメリカについてきてほしいと思った。
でも、宗介の思いだけで愛を振り回すことができなかったと思っていた。総務部でやりがいがない愛は、以前に何度も取材した絵本作家のちかげ先生から、
「もう一度絵本を作ることにした。アトリエも立ち上げた。できればアシスタントとして一緒に働いてほしい」とオファーを受けていた。
絵本作家になることが夢だった愛。まだとないチャンスに心が踊ったが、すぐに返事をすることができなかった。
アシスタントとなれば会社を辞めることになる。そして絵本作家と言う新しい道に踏み込むことも、自信がなくどうしたらいいかわからなかった。
何度も何度も読んだちかげ先生の絵本。先生はその1ページをめくり、「ゴールのお花畑を見つけなくても、みんなそれぞれ楽しいことを見つけて喜んでるわ」
家に帰ると、梨沙は新しい道に向けて勉強は既に始めていた。親のコネでレストランマネージャーをしていたが、自分の足で立ってみたいとレストランを辞めてしまった。
しかし自らのやりたいことを考えたとき、やっぱり自分はレストランが大好きだと言うことに気づいた。だから自分が経営者として成長することで、
将来は自分の力でレストランをオープンさせたいと言う夢ができた。そのため自分の私物をフリーマーケットで売り、
引っ越し代と、ビジネスを学ぶための専門学校への学費に充てることにした。そんな梨沙は今までになくキラキラと輝き、とても素敵だった。
初めて聞いた宗介の話し
愛がいつものように出勤すると、ロビーで宮城に出会った。すると彼は宗介がアメリカの本社に異動になると言う。
そんな話を宗介から一言も聞いていなかった。なぜ宮城から聞かなければいけないのか?納得がいかないまま宗介に会いに行った。
そしてこんなに大事な話を、人からではなく宗介本人から1番最初に聞きたかった。と自分の思いを打ち明けた。
しかし宗介は宗介で、愛が絵本作家のアシスタントになるかどうか迷っているときに、自分のアメリカ行きを伝え、一緒についてきて欲しいとは言えなかった。
そしてこのアメリカ行きは、自分自身のキャリアアップになるチャンスなので、逃したくはなかった。その思いから愛に直接伝えることをためらっていた。
お互いに言い合いなってしまいヒートアップしてしまい、宗介はクールダウンするために、一緒にコーヒーを飲むことを提案したが、愛は帰っていってしまった。
それから愛は、自分はどうしたらいいのかを考えた。
- 大好きな宗介とも離れたくはない
- 絵本作家になるチャンスを逃したくない
- 編集部を辞めるかどうするか
自分にとってどれが1番正しい選択なのか、全くわからなかった。そこでちかげ先生の絵本で、何度も何度も読み返した「ゴールどこかな?」を開いた。
お花畑を見つけなかった動物たちも、みんなが思い思いに楽しんでいる。自分が1番楽しめる場所はどこなのだろうか。
そう考えたら答えが1つにまとまった。突然宗介の家を訪れ、「結婚してください!」と宗介の指に指輪をはめ、自分の指にも指輪をはめた。
そしてこの結婚は「今すぐでは無い」と言うことを伝えた。自分は絵本作家としてアシスタントになることに決めた。
だから宗介にはついていけないけど、いつか一緒になるために、約束として指輪を渡した。宗介は自分がプロポーズしたかった。
先をこされてしまったと戸惑っていたが、愛が少し席を離した隙に、テーブルに玉ねぎを置いた。
玉ねぎがにっこりと笑い、その頭には婚約指輪が乗っかっていた。それが宗介の考えていたプロポーズだった。
それから2年が経ち、MOSTの編集部の中里と須田は結婚し双子の親となっていた。そして梨沙は新しい一歩踏み出、新しいパートナーも見つけていた。
樋口はベールに包まれた小説家から、一歩踏み出すことで、新しい作品を作り出していた。そしてその作品の最後には「最高の友人ジャクソンに捧ぐ」と書かれていた。
皆それぞれに新しい道を歩み始めていた。宗介はアメリカで忙しくしているようだった。そんな時宗介から電話がかかってきた。
イギリスにいるはずの宗介。しかし愛がとても薄着だと言うことに、それでは風邪をひくと注意してきた。不思議に思い周りを見渡すと、
スーツケースを持った宗介が立っていた。宗介からのサプライズ。イギリスにいると見せかけて、実はMOST JAPANの、正式な「編集長」として日本に戻ってきたのだ。
それから5年が経ち、2人の間には女の子が1人生まれた。雨が降っていたが、女の子の手には絵本が握られていた。
宗介は雨に濡れないように、絵本をカバンにしまった。その表紙には「さとうあい」と書かれていた。愛は夢を叶えることができた。
そして宗介との幸せを手に入れることもできた。最初は宗介に見つけてもらえることができず、小さな嘘をついてしまったが、
すれ違いながらも、宗介は同姓同名の佐藤愛の性格を好きになり、それが自分の探し求めていた佐藤愛だと気づいた。
もしかして、あの嘘がなくてもふたりは、ちゃんと結ばれていたかもしれない。
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