今までの行動から見る「日高陽人」と言う人柄についてドラマ「天国と地獄」
日高はとても頭の良い男性だった。若くして会社を立ち上げ精通した、頭の切れる人物だった。
しかしその生い立ちには悲しいものがあり、双子で生まれた自分は弟であったため、母とともに家から追い出され、
兄は「長男」と言うだけで跡取りのために実家に残されてしまった。それが2人の運命を分けてしまったのだ。
コンテンツ
兄弟の仲の良さ
おそらく離れて暮らしていても、母が再婚し実家である奄美大島に住む事はなかったので、福岡の家で育ったのだろう。
そして兄である朔也も、同じ福岡におり、2人はいつも学校のそばの歩道橋で、待ち合わせをして2人だけの時間を過ごしていたのではないだろうか。
しかしそこは2人にとって楽しい場所でもあり、悲しい場所でもあった。それは朔也の父親が騙されて、事業に失敗し弟と別れることになった歩道橋だからだ。
2人の運命はそこから別れたと言っても良い。歩道橋が2人を天国と地獄に分けたのかもしれない。
日高の父親は、もともとはラーメンの屋台をやっていたが、あまりにもまずくお客も来なかった。しかし日高の母が不味そうな顔をしながらも食べてくれたおかげで、
「ただでいいから毎日でも食べに来て」と提案したことにより、父はラーメンの味を改良し、評判を呼びそれが大きな会社へと発展していった。
一方で東の父は四方という男の保証人になったばかりに、多額の借金を背負わされ、会社を乗っ取られ全てをしなってしまった。
そこで1から出直すために、東京へ向かい息子と2人生活が始まったのだろう。そこではおそらくとても貧しい生活だったのではないだろうか。
最後に、朔也と陽人が歩道橋で話した後、母が朔也の様子を見ている。汚れて今にも破れそうな靴。何日も着替えてなさそうな服。
そして、顔も少し汚れておりお風呂もまともに入れない状況なのだろう。本当は日高の父が融資を申し出たのだが、
東の父はプライドが邪魔したのか、自分を見下したと思われたのか、その融資を断ってしまった。そのために兄弟が離れ離れになってしまった。
しかし兄弟の絆は、離れ離れに暮らしても切ることができなかった。あの日同時に抜けた乳歯を交換した。朔也は今でも大切に持っていた。
今までの考察
日高が東と名乗った訳
彩子と日高が入れ替わった時、日高は部屋からあるものを持ち出すように彩子に指示をした。それは殺人事件の証拠となるものだった。
しかしその中に、「奄美大島行き」の半券があった。事件の証拠としては関係ないのではないか。そう思った彩子は奄美大島に行ってみることにした。
奄美大島に、連続殺人事件に関係する大きな手がかりがあるかもしれないと思ったからだった。そしてたまたま泊まった民宿で、日高の写真を見つけた。
そこで自分は「記憶喪失」だと言い、その時どこに行こうとしていたのか、民宿の主人に聞いた。そしてたどりついた場所には、犯行に使われたと思われる石と同じような石がたくさん転がっていた。
しかしそれは、「呪いの石」と言われており、持ったものに不幸が訪れるから、絶対に持って帰るなと地元住民から注意されてしまった。
結局、そこには事件の手がかりとなるものはなかった。しかし後日民宿の主人から電話がかかってきた。いつも来る常連のお客さんが、以前日高に会っていたと言う。
その時に名乗った名前は「東朔也」だと言う。あなたは日高ではなく東だと主人が教えてくれた。
日高は、東の行方を探していたのではないだろうか。兄の行方が分からなくなり、自分たちのルーツをたどれば、闇に出会えると思い、兄の名前を語り探していたのでは?
それはもしかしたら、兄を見つけたら「一緒に住もう」と言うつもりだったのかもしれない。しかし現実は違った。
今までの考察
やっと出会えた兄弟
やっと兄を見つけたときには、幼い頃とは全く変わってしまった兄がいた。すさんだ生活を送り、肝臓癌を患い余命を宣告されていた。
そして「お前が15分早く生まれてれば!」と責められてしまった。たった15分の違いで兄弟の人生はまるで違ったのだ。
そして兄の命が短いことを知り、弟として何かできることはないかと考えたあげく、兄の手伝いをすることを思いついたのではないだろうか。
それは兄が今まで苦しい思いをしてきた、その原因となった人たちに復讐をすること。それが兄の望みなら、その後始末を弟がする。
そこで十和田が描いた漫画が出てきたのではないだろうか。クウシュウゴウの模倣犯として、連続殺人が起きているように見せかけ、
自分を苦しめた人たちを殺害していく。どうせ自分は死ぬ運命にあるのだから、死ぬ前に恨みを持つ人たちをこの世から消していく。
それが兄の本当の心からの望みであれば、自分は兄が捕まらないように、徹底的に証拠隠滅する。
そのために、2人でルールを決めた。殺した人のリストを作り、誰を殺すかは歩道橋の壁に数字を書くことで伝える。
最初はそれでうまくいっていた。誰も犯人としては疑われることなく、犯行はうまくいった。しかし久米で狂った。
出者者
ドラマ【天国と地獄】主演綾瀬はるか、圧倒的なその存在感のある演技、プロフィールは!?
本当に復讐したかったのは息子
その日は、彩子たちがずっと家を見張っていた。それに気づいた東は引き返していった。そして息子の家に向かった。
ルールでは、リストアップした人物を殺害するはずだった。しかし兄が本当に復讐したかったのは、自分に責任を擦りつけた息子だった。
解雇したのは社長だが、その原因となったのは息子であり、すべてを自分になすりつけ、やっとうまく行き始めた人生を再び狂わせた。
東はもう自分の体が持たないことを自覚し、本当に復讐したい人物にターゲットを向けたのだろう。そして数々の証拠を残すことにより、弟が今まで協力してくれていたことを隠すこともできる。
日高は兄に裏切られたと思ったかもしれないが、もしかしたら兄は兄で弟を守ろうとしたのかもしれない。
そして、日高が留学時代に連続殺人を疑われたと証言した九十九がいたが、本当は彼が犯行行っており、責任を全て日高に擦りつけたのではないだろうか。
それでも、真実を誰にも打ち明けることなく、九十九を逃がす時間稼ぎのため、自分が捕まったのではないだろうか。
日高は、どこか自分を犠牲にして、誰かを助けようとする気持ちが強いのかもしれない。
彩子は日高の語らない心の中に、全てしまいこんである様々な事実が、日高の優しさに全て包まれていると気づき始めたのかもしれない。
そして入れ替わってしまった自分も守ろうとしてくれている。どんな方法であれ、自分以外が犠牲になることを避けようとしている優しさ。
綾子はもしかしたらその優しさに惹かれ始めているかもしれない。
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