「つまり好きって言いたいんだけど、」9話、女優白川の存在と千歳の決意

主演映画の完成パーティーが行われた後、千歳は瀬那を車に乗せるため、入り口に車を回しに行った。

 

しかし目の前で、白川が運転する車に瀬那は乗ってしまい、その場を後にしてしまった。どうしたらいいかわからない千歳。

 

そこにもう1人のマネージャーである加賀美が来た。事情を話すと結局2人で車に乗り帰る。

 

コンテンツ

次回作の役になりきっている白川

白川は業界の中でも「憑依型女優」として有名で、売れっ子である彼女は、すでに次の映画の撮影に入っていた。

 

そのため、瀬那と共演した映画では、記憶をなくした清純な女性を演じていたが、次回作は未亡人で、スリを働くような女性を演じている。

 

だからこそ千歳は瀬那が帰ってくるまで落ち着かなかった。役になりきった白川が瀬那に何かするかもしれない。

 

やっと帰ってきた瀬那。しかし千歳に「何もなかった」と伝えた。事実何もなかった。役になりきった白川が、

 

瀬那を誘惑するように車に乗せ、モーテルに行き、スカーフで目隠しをした。そしてキスするかのような素振りを見せ、財布を奪った。

 

これが全てだった。つまり役になりきった白川が、瀬那を利用して演技のリハーサルをしたようなものだった。

 

そして翌日事務所に行くと、瀬那には大量のオファーが舞い込んでいた。主演映画を1本撮っただけで、演技力が高く評価されたのか、

 

様々なジャンルの映画があったが、千歳は何かと反対した。ラブシーンがあるだけで嫌だった。そこに私的な事情があると言う事は誰も知らないが、

 

千歳はとにかく、瀬那にラブシーンだけは演じてほしくなかった。すると英文で書かれたような文章が混ざり込んでおり

 

朝比奈が読んでみると、世界的有名な映画監督が、「ワークショップ」を開くと言う。そして運がよければそこからキャスティングして、映画を作りたいと言う。

 

ちょうどそこに瀬那も来た。自分がまだ挑戦したことのない、世界への道が開けるかもしれない。ワークショップに参加することにした。

■キャスト

うかない表情の千歳

家に帰ってもうかない表情をしている千歳。瀬那が俳優をしているのは「ちぃちゃんを笑顔にしたい」ただそれだけが理由だった。

 

でも、最近彼女が笑うところを見ていない。そして今回のワークショップ参加に関しても、喜んでくれない。そこで瀬那はワークショップ参加をやめることにした。

 

しかし、千歳は自分だけの気持ちを心配して、瀬那の可能性を潰すのが嫌だった。だから「新しい藤代さんを見てみたい」と言ってワークショップに参加することを勧めた。

 

しかしいざワークショップに参加してみると、白川も参加しており、彼女は瀬那をかなり意識しているようだった。

 

他にも参加している人がいるが、映画監督からの叱責が飛ぶと、瀬那を標的に何かになりきたように、瀬那に迫ってきた。

 

しかし、そこでひるんでしまってはチャンスをつかめない。瀬那も訳がわからないまま、白川の挑発に乗り自らの素を見せていった。

 

ワークショップが終わる頃、千歳が迎えに行ったが、瀬那はいなかった。代わりに加賀美が来て、瀬那は白川と会員制のお店に行ったと言う。

 

帰ろうとする千歳に、「息抜きしませんか?」と加賀美が誘ってきた。2人でホットドックを持って、夜景がきれいな場所に来た。

 

加賀美は仕事がうまくいかないと、ここにきて気持ちをリセットすると言う。なんでもうまくこなす加賀美の意外な一面を見た千歳。

 

ホットドックを食べようとすると、ケチャップをワイシャツにつけてしまった加賀美。急いでそのしみを取ろうとする千歳。

 

すると加賀美に抱きしめられた「僕じゃダメですか?」千歳の気持ちが瀬那にあることに、気づかれていた。一生懸命隠していたはずなのに。

 

千歳は加賀美の気持ちを受け入れることができなかった。その後家に帰ると珍しくインターホンが鳴った。瀬那が鍵でも忘れたかと出てみると

 

そこには白川のマネージャーである原がいた。ズカズカと家に入り、千歳が居候していることをばれてしまった。しかし誰にも言わない約束してくれた。

 

どうやら突然いなくなった白川を探しに来たようだが、千歳が事情を説明すると納得して帰っていった。

■関連作品

原作

円城寺マキ

「つまり好きって言いたいんだけど、」

居心地の悪い千歳

瀬那はずっと小さい時から千歳のことが好きだったのかもしれない。だから学校でも嘘をついて、千歳を困らせていた。

 

でもそんな姿を見るのが瀬那は好きだったのかもしれない。でも逆に千歳にはそれがトラウマになってしまった。

 

今一緒に暮らし始めて、瀬那は自分の素直な気持ちを千歳に打ち明けてくるようになった。でもそれが本当か嘘かわからない。

 

いくらキスされたとしても、一旦俳優の顔になれば、相手の女優とキスをする。それが本気でないと分かっていても、千歳の中ではわり切れないものができてくる。

 

そして第一に自分の気持ちがわからない。今まで散々嘘をついて振り回されてきて、ここで「好きだ」と言われてもそれが本当だと信じることができない。

 

この気持ちを信じて、また振り回されるのではないかと思うと、不安でたまらなくなる。そして自分自身瀬那を、1人の男性として見ているのか

 

1人の尊敬する俳優として見ているのか、1人の昔の同級生として見ているのか。それが全くわからなくなってしまった。

 

そしてワークショップの結果、白川と瀬那の表現力に感動した監督が、2人をモチーフに濃厚なラブストーリーを描くと約束してくれた。

 

千歳にとって、1番避けたかった作品かもしれない。でもそれが瀬那にとって、最大のチャンスと言うこともよくわかっている。

 

瀬那はいつものように目を覚ましてリビングに来た。すぐに異変に気づいた。千歳がいた場所に何もない!

 

その頃千歳は、軽トラに荷物を全て乗せてどこかに向かっていた。おそらく夜中のうちに、すべての荷物を運び出したのだろう。

 

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