「祈りのカルテ」4話、原因不明の病と総合診療科、そして病気の原因とは?
諏訪野と佐伯は、同じ診療科で榊医師のもと、「総合診療科」の研修10ヶ月目を迎えていた。
榊医師はシャーロックホームズが好き。だからこそ、他の診療科目では、診断のつかない病名を整理して、謎解きをしていくのが彼のスタイルだった。
そして、研修医たちを「ワトソン」と呼んで、名探偵気取りであった。そこに病名がつかない女性がやってきた。
コンテンツ
原因不明の病気
かおりはどこの科で診察しても「異常なし」と出るので、最終的に総合診療科に運ばれてきた。
彼女が初めて倒れたのは、大事なプレゼンがあるので、資料を作成している時、同期の佐々原コーヒーを差し入れてもらい
それを飲んだ直後であった。しかし、彼女には日常的に手足のしびれなどがあった。
彼女曰く大事なプレゼンとは、佐々原とかおりが同じ内容でプレゼンし、優秀な方を担当者に抜擢すると言う、彼女にとっては大切なことだった。
だからこそ倒れたのは、ライバルである佐々原が、コーヒーに毒を持ったのだと言い張っていた。
しかし、様々な検査から毒物は検出されていない。これからCTやMRIなどで詳しく検査する必要があった。
しかし、そこでも異常は見つからず、彼女の病名はわからないままだった。しかし、彼女は薬を飲んだ直後に激しい腹痛を訴えた。
「薬は全部で4錠飲んだ」と彼女は言っていたが、処方された。薬は3錠だった。なぜ一錠を多かったのか?
原作
「祈りのカルテ」
「祈りのカルテ 再
■ドラ会セラピー」
祈りのカルテ 再会のセラピー【電子特典付き】【電子書籍】[ 知念 実希人 ]
主題歌
『想花』
Kis-My-Ft2
原因不明の病気を特定するのが総合診療科
榊はひとつの仮説をたてた。それは急性間欠性ポリフェリン症。それは遺伝性の病気だった。
母親に聞き込みをした際に、すでに夫が他界しており、心筋梗塞で亡くなったと言う。それは遺伝性がないので、関係はないと思われた。
激しいストレスなどに侵されると、発症する可能性があるという。だからこそ今回のプレゼンが倒れた原因だと思われた。
榊はもっと患者のことを診るように。と諏訪野に指示をするが、彼女からもっと話を聞こうとした時
大切なプレゼンがあるからといって、かおりは急いで退院してしまった。しかし、プレゼンが始まるとての震えが止まらなくなり
彼女は再び倒れて病院に運ばれることとなった。いつものように諏訪野はカルテと向き合った。
その中から、急性間欠性ポリフェリン症を引き起こす原因が、カルテの中にしっかりと書き込まれていた。
その病を引き起こしていたのは母親だった。そして母親はまた同じ病気を患っていた。そして2人の前で話をすることになった。
病が引き起こされた原因とは?
なぜかおりは大切なプレゼンが控えているのに、体が震えて倒れてしまうのか?それは意図的に母がそうさせていたのだった。
最初に倒れた日の前の晩、大切なプレゼンがあるからといって、夜遅くまで仕事をしていたかおり
眠れないので、母と一緒にワインを飲んだ。しかしつまみにあまり高カロリーなものは良くないとナッツを出してきた。
そして、病院で激しい腹痛を訴えた時、後日検査結果で、処方されていない睡眠薬が検出された。
病院から処方されたのは3錠の薬。そろそろ残りの一錠は睡眠薬となり、誰かが彼女に飲ませたことになる。
それが可能となるとは母親1人だった。なぜ彼女がそんなことをしたのか?かおりには理解ができなかった。
母に激しい怒りをぶつけたが、そこには母親なりの思いがあった。それは夫を過労で亡くした事だった。
かおりは父親に似て仕事熱心だった。そのためあまり休息を取らずに無理することが多かった。
それをやめさせたいから、意図的に病気の症状を引き起こすため、アルコールとナッツの組み合わせを口にさせたり
睡眠薬を意図的に飲ませたりしていたのだった。最初は理解できなかったかおりは、母と口も聞くこともなく、退院していたが
定期検査を終える頃には、忙しかった。仕事も辞めて、無理することなく、自分のペースで働くことにした。
一方、小児科で研修をしていたみどりは、腎臓の病でずっと入院していたさちが、手術を終えて何とか退院することができたが
完治するためには、腎臓移植が必要だった。しかし、移植できる腎臓がなく、また再発する恐れがあった。
しかし、彼女は今15歳であり、ドナーを優先的に受けられるのは20歳まで。その間にドナーが見つからなければ、
優先の権利が失われるので、一般的に15年以上待つことが多いと言われ、どうにかしたいとむしゃくしゃしていた。
コメントを残す コメントをキャンセル