「霊媒探偵城塚翡翠」倒叙集、IT会社殺人事件、現場に残された証拠、アリバイ崩し
「倒叙集」とはあらかじめへ犯人がわかっており、それを視聴者やへ読者がどのように感じるか？
そして真犯人は、どのように殺人のトリックを見破られないように隠すのか？そういったことを楽しむ推理小説へ。
城塚翡翠は隣人として「真犯人」のもとに挨拶にやってきた。そして少しずつ犯人を追い詰めていく。
コンテンツ
IT会社社長殺人事件
狛木は8時に、自分が勤めるIT企業の社長の家、吉田の部屋にいた。彼は漢方を煎じて飲む習慣があった。
それは独特の匂いがし、彼はそれがとても苦手だった。そんな気分を和らげるためか、吉田は彼に炭酸水をくれた。
そして狛木は改めて確認した。新しいプログラムを違う会社に売るのかどうか？吉田はそれに対して、もちろんだと答えた。
その時彼はカバンの中にあらかじめ用意していた、金槌を取り出し、漢方に夢中になっている吉田に向かって振り下ろした。
頭部に怪我を負った後は、一時的に意識を失った。狛木は吉田を裸にさせて、お風呂に引きずって運んだ。
そしてわざとなのか、風呂の縁に彼の血痕をつけた。その後浴槽のお湯を張るためにボタンを押した。
現場に残された証拠
翌日IT会社の社長の死亡はニュースとして扱われた。狛木の予想通りだった。彼はすべての痕跡を消して
自分がその時その場にいないように細工をしていた。そしてアリバイもしっかりと作っていた。
アリバイとは、死亡推定時刻に会社にいたと言うこと。それを証明できるのはリモートで作業していた同僚だった。
なぜリモートで作業している同僚が、彼が会社にいたことを証明できるのか？それはプログラムのシステムにあった。
会社が運営しているプログラムにバグが見つかり、2人で修正にとりかかったが、最終的な作業は会社でしかできない。
だからこそ同僚は、作業中彼は会社にいたと証言することができた。翡翠は何事もないように隣に越してきたと挨拶をした。
狛木は自分が真犯人であり、彼女に疑われその証拠を探るために、近づいてきたとは微塵も思っていなかった。
しかし翡翠は話していくうちに、自分には霊能力があり、初めて狛木の家を訪れた時、「黄色いペットボトルを持った男性」が見えた。
ど言い、彼は何を伝えたかったのか？一緒に探ってほしいと、狛木にお願いして吉田の家に潜入することに成功した。
そして警察も気になっていた、吉田が漢方を煎じて飲んだマグカップの跡。そこには何かがこすれたように
マグカップの跡が途中で途切れていた。翡翠がこの写真を見せた時、狛木には一切思い当たる節がないようだった。
翡翠のアリバイ崩し
翡翠はどのように彼のアリバイを崩していくのか？突然会社に訪問して、自分が警察におじがいると言うことを話した。
そしてやはりあの漢方を飲んだ後のカップの跡が気になることを打ち明けた。その上でプログラミングに興味があるような節を見せた。
すると狛木は、次に会ったときにプログラミングのことを教えてくれた。そしてどのようなシステムになっているかも教えてくれた。
そして漢方のこすれたとは、真と食べてしまったプリンの話をしているときに謎が解けた。
その上で翡翠は狛木に、「行きたい場所がある」と言ってもう一度吉田の家に訪ねて行った。
そして、狛木が作り上げた「アリバイ」を1つずつ崩していった。まず会社にいるように見せたのは
吉田の家にも、会社と同じホワイトボードがあった。これを背面にすることによりいかにも会社にいるように見せかけた。
そして最初から「バグ」は存在していなかった。狛木がわざとバグが起きるようにプログラミングし
同僚と一緒に作業することを仕向けた。そして漢方が途切れた後は、いかにも会社に入るように見せかけるため
吉田のデスクの上に、自分のパソコンを置いた跡だった。パソコンの裏にその痕跡らしき汚れがあった。
そして同僚と作業を終えた後、急いで1時間かけて会社に戻り、最終的に正しいプログラムを起動させた。
これで、同僚は彼が会社で作業をしていると思い込んでいた。しかし実際は吉田の家で作業をして、最終作業だけ会社で行っていた。
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