「ひきこもり先生」最終回、梅谷中学へ来た依田と、大人の矛盾に反発する子供たち

梅谷中学に、長嶺に付き添われて依田が来た。自分自身のひきこもりの経験を話すために。余命宣告を受けた彼は少しでも役に立ちたいと思ったのだろう。

 

そして、生徒達に自分が一番尊敬しているのは、上嶋だと宣言した。自分が引きこもりになった経緯を話す依田。

 

その話しは校長の榊も一緒に聞いていた。しかし、最後に依田が放った言葉がもしかしたら榊の気持ちに穴をあけたのかもしれない。

 

依田のひきこもり経験

 

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最終回!【#ひきこもり先生】
最終話『できる、できる、できる』
ひきこもっていた陽平(#佐藤二朗)は、生徒たちの励ましで学校に復帰。本当のことが言える学校に変えようと奮闘する。榊校長(#高橋克典)が下した決断は？[7/10(土)総合 夜9時]https://t.co/OCdM3iNu7k pic.twitter.com/XTElkPSk8b

— ＮＨＫドラマ (@nhk_dramas) July 9, 2021

依田は余命が残されていないことから、たった一人の友人上嶋の役に立ちたかったのか、長嶺に付き添われて梅谷中学校を訪れた。

 

そして、教壇に立ち自分自身がどうしてひきこもりになったのかを話し出した。「あれは16歳の時、いきなり満員電車に乗れなくなった」

 

「それをきっかけに、学校にも行けなくなった。そして父親がこういわれた【生活の面倒は見るが、親子の縁は切る」と。」

 

「それから38歳の今まで部屋にひきこもったままです。でも僕はもうすぐ死にます。それは、君も！君も！君も！みんないつか死ぬんです！！」

 

そして、榊に向かい「おい、今の話しを聞いて、俺の方がすごいと思うなよ！！俺の方がすごいんだ！！やろうと思えば何でもできるんだ！」

 

と、声を荒げた。榊は校長から「教育委員長」になりたいがために、視聴が公約に掲げている【学校のいじめ、不登校０】を宣言していた。

 

しかし、実際にいじめはある。それを担任も誰も認めようとしない。それは榊の圧力があるからだ。上嶋はどうしたら榊が認めるか考えたが

 

思いつかず、磯崎に相談するが「人数が沢山必要よね」と言われ、上嶋は翌日から校門の前に、「味方になります」と段ボールで作り

 

サンドイッチマンとして、立ちながら「僕は君たちの味方になります！！」と声を大にして宣言していたが、

 

校長室からみていた榊は即刻辞めるように、教頭に指示した。そして上嶋に「目立つところでやめてください」というと、「僕は目立ちたいんです！！」とそこを去ろうとしなかったが

 

他の教諭も来て、2人がかりで校内に入れられてしまった。でも「STEPルーム」のみんなは、上嶋の行動がうれしかった。

 

そんなに上嶋が「いじめがある」というなら、職員全員に聞くことになり、上嶋と磯崎が職員室へ行った。そして上嶋は一時ひきこもってしまったことを謝罪したうえで

 

「僕は苦しかった。いじめがあるのに、ないと言って嘘をついてしまったことが苦しかった。この学校にいじめはあります！！」

 

というと、榊は「では聞いてみましょう。この学校にいじめがあると思う方は挙手を」・・・と言っても誰も手をあげなかった。そして「ほらね」と言って見せた。

 

引き下がらなかった上嶋と磯崎の思いがけない行動

 

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【水野哲志】
土曜ドラマ「ひきこもり先生」第5話#水野哲志：田所英雄 役で出演中！

7/10(土)21:00〜NHK総合で放送！！#ひきこもり先生 pic.twitter.com/gBzy3PH4Ti

— テアトルアカデミー (@theatreacademy) July 9, 2021

いじめを認めない榊に、上嶋が次にとった行動は、一人で「教育委員会」へ乗り込み、「梅谷中学にはいじめがあります！！」とさけんだ。

 

もちろんアポを取っていないので、誰にも相手にされなかったが、総括指導の西村は「おもしろい」と思ってみていた。

 

そして、後日磯崎が西村を訪ねてきて、1通の封筒を渡した。すると「やりにくくなるわよ」と磯崎に言った。それでも磯崎はいいと宣言した。

 

後日梅谷中学へ来た西村は、榊と話しをする前に、磯崎が持ってきたボイスレコーダーを再生した。先日上嶋が職員室で「いじめがある」と宣言し

 

自らの圧力で、どの先生も手をあげられない状態にした、一部始終が録音されていた。そして、榊が新人教師だったころの話しをした。

 

実は、榊は先生になったばかりの頃、【学級崩壊】を起こしていた。しかも解決するどころか逃げ出した、そこから這い上がり校長にまでなった人物だった。

 

ならばなぜ、【学級崩壊】につながりかねない「いじめ」をなきものにしようとするのか。それは自分自身の出世のため以外の何物でもなかった。

 

しかし、ボイスレコーダーの存在から、もうどうにでもなれ！！とやけくそになってしまった。

 

梅谷中学はまもなく「卒業式」を迎えようとしていたが、 卒業式は自分のクラスに行かなくてはいけなかった。

 

そこで、深野が校長と掛け合い、「STEPルーム」での卒業式を認めてもらったが、投げやりな態度に、上嶋が「校長先生もずっと苦しかったんですね。」

 

「初めて会った時から、何か苦しそうに感じていました。」というと、榊はテーブルを蹴っ飛ばし「どうせ俺の器は小さいんだよ！！！」ともう出世できないとなるとどうでもよくなった。

 

子供たちは「STEPルーム」での卒業式を喜んだ。そして奈々の提案で就学旅行にも遠足にも参加していないから、卒業遠足で遊園地に行くことになった。

 

しかし、この後世界を揺るがすことが起きる。

常連客から知らされた事実

 

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こんなもん、「感謝」以外に言葉が見つかるわけがない。つまり、アレだ、世に言うアレだ、つまり、感謝だ。わりと深めのな。深めの感謝だ。https://t.co/INCs16jGFg

— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) July 10, 2021

上嶋がお店にいると、常連客が今すぐテレビをつけろ！！とかけこんできた。政府の命令により「コロナによる全国一斉休校」が発表されたのだ。

 

そして、梅谷中学でも休校が3月いっぱいとなると、卒業式はどうなるのかという議題が出た。榊は「子供たちの健康を考え、卒業式は中止。卒業証は郵送する」

 

と、決めた。しかし、卒業式の日、磯崎のスマホに征二から、「今から卒業遠足行きます」とメールが入った。

 

驚いて3人が駆け付けると、しまった門のまでがっかりする生徒達。しかし奈々が歩きだした。みんなそれに続いた。

 

すると学校に到着したが、門が閉まっていて中に入れない。そこで、「ここで卒業式やろうよ」と3年生は卒業証書を持ってきていた。

 

そこで、深野が1人1人読み上げ、授与式が急遽行われたが、すぐに榊の知るところとなり、教師たちが外に出てきた。

 

奈々は叫んだ。「学校へ来い！！って言ったかと思うと、今度は学校に来るなって、大人の勝手な都合じゃん！！」

 

すると、口々にみんなが様々な不満を漏らし始めた。卒業式をしたい。子供の健康を考えて、卒業式を辞めたことは仕方ない。

 

でも、不登校の子供たちにとって、今までさんざん「不登校０」にするため、【登校しろ！！】と言われておきながら、今度は【来るな！！】そんな理不尽な話しはなかった。

 

校門を開けて欲しい子供たち。榊は珍しく門を開けた。そして、グラウンドに入ると、上嶋はあおむけに寝ころんだ。磯崎も、深野も、そして生徒達も。

 

それを見ていて榊も仰向けに寝転んでみんなで空を見ていた。学校がやっとたのしくなったころに、世界的に大流行した「コロナウィルス」によって、その楽しみを再び奪われた。

 

でも、STEPルームの卒業式はとても穏やかに、みんな同じ空の元行われた。

 

 

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NHKドラマ「ひきこもり先生」概要や再放送、見逃し配信など

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