佐藤二郎主演「ひきこもり先生」1話。いきなりのスカウトに後ずさりする陽平

嶋田陽平は11年実家で「ひきこもり生活」をしていた、ひきこもり経験者。今は流行ってるとは言い難い【焼き鳥屋】を経営しているが

 

母校の校長が「ひきこもりにはひきこもりを」と、非常勤講師にスカウトしたのが嶋田陽平だった。

 

しかし、彼はいまだに自分に自信が持てずにいたが、あることがきっかけで非常勤講師になった。

 

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花を愛する陽平

陽平が卒業した「梅谷中学」では【不登校児ゼロ】を目指して、いつでも登校していい教室【STEPルーム】を新設した。

 

しかし、その担任は新人の深野1人だった。もっとベテランが付くべきだ!!と深野は思うが、「スクールソーシャルワーカー」の磯崎は

 

【仰せのままに】と言い、ベテランだと校長の指示を聞かないから、新人は都合がいいのよ。とその意味を教えてくれた。

 

しかし、夏休みもオープンしているこの教室は、もちろん担任も夏休み返上で出勤しなくてはいけない。

 

そして、【不登校】の親とのコミュニケーションもはかるが思うようにいかず、どん詰まりの状態。

 

 

しかし、校長の榊にはある考えがあったひきこもりにはひきこもりを」と、ひきこもりのシンポジウムを見学に行くと

 

ちょうど嶋田がひきこもりになったきっかけなどを、自分の言葉でスピーチしている最中だった。そして榊は確信した。

 

彼こそが「STEPルーム」の非常勤講師にふさわしいと。焼き鳥屋を経営していることを知り、校長室までデリバリーさせたり

 

お店に直接顔を出したりして、スカウトに必死になっていたが、嶋田は自分に自信がなく、焼き鳥屋も【人とコミュニケーション】を取らない。

 

と、メニューに記されていた。社会人として外に出てもまだ気持ちが落ち着かない陽平が先生になれるのか!?

 

一日の始まり

陽平の一日の始まりは、窓際の鉢植えの花に、水をあげながら「おはよう」と声をかけることから始まる。

 

そして、元気のない花は常にそばに置いて、元気になるようにたいせつにしている。

 

学校へデリバリーへ行った際も「マリーゴールド」の匂いに誘われてふらふらと花壇へ近寄ると

 

男子生徒が草むしりをしていた。すると男子生徒が「僕生き物係なんです」というと、陽平は「僕も中学の時生き物係だった。雨が降ると草が抜きやすいよね。」

 

と、少し会話を交わしていた。人同士のコミュニケーションは苦手だが、大好きな花を通してなら、コミュニケーションはできるらしい。

1人の少女との出会い

陽平はいつもの通りの帰り道を歩いていた。そして歩道橋を登り切ると手すりにつかまり、網に足を掛ける少女を見つけた

 

とっさに駆け寄り「死んじゃだめだ!!死んじゃだめだ!!」と声をかけつづけた。そして少女はどこかへ消えて行った。

 

するとまた別の日、少女が公園のブランコで歌っていた。陽平も好きな歌だった。ちょうど口ずさみながら陽平も歩いていた

 

少女を見つけると、陽平は「お店の残り物だけど」と焼き鳥を少女にあげた。そして少女が去った後キーホルダーが落ちているのに気付き

 

拾ってしばらく少女を待っていた。そしてブランコにキーホルダーを置いて去ろうとしたとき、少女がキーホルダーを探しに来た。

 

少女はもらった焼き鳥を食べたが、あまりのまずさに驚いた。でも、陽平のことは嫌いではないようだ。

 

お店に来た少女

後日少女は「まずい焼き鳥屋」と検索して、陽平のお店にたどり着いた。すると陽平は店の奥から、大きなぬいぐるみを出してきた

 

それは少女のキーホルダーについているマスコットと同じ遊園地のキャラクターらしかった。少女はとても喜んだ。

 

そして、音楽プレイヤーをカウンターに置いて座ると、おもむろに陽平は何かを取り出し、布にスプレーすると音楽プレイヤーを磨き始めた。

 

ものすごくキレイになったことに、少女は喜びはしゃいで、店のあちこちを磨き始めた。そんな様子を見ていると陽平もうれしくなった。

 

絶望した少女

次に陽平が少女にあったのは、またあの歩道橋だった。飛び降りようとする少女を抱きしめ

 

ななちゃん死んじゃだめだ!!ななちゃん!!」と声をかけると、「いや、名前なんかで呼ばないで!!名前なんて大嫌い!」

 

それでも全身でななの気持ちを受け止めるように、陽平は抱きしめた。そしてお店に戻り怪我の手当てをしていた。

 

その日は帰宅すると、母の悲鳴らしき声がしたので、リビングへ行くと、見知らぬ男性とこれから抱きあおうとしていた。

 

男性は母よりななに興味を持ち、近づいてきたので包丁を取り出し男性に向けて「出て行け!!」と言ったが、

 

逆に母親から「お前が出て行け!!」と言われ、帰ることもできなくなってしまったのだった。

苦悩のあと

ななは何度も死のうとしたのだろうか。腕には無数の「リストカット」のあとがあった。それでも陽平は何も聞かずに傷の手当てをしてくれた。

 

「お母さんはどうして私を生んだの?」

「私を生まなければよかった」

「私は生きてちゃいけないの」

 

それは、彼女の生い立ちにあった。中学に入ったころに、自分の出生の秘密を知ってしまったのだ。

 

母が愛人として付き合っていた男性との間に生まれた子供。そして男性は亡くなった時、葬式にも母と言ったが

 

本妻たちから向けられる視線に耐えられなかった。だからこそ、「自分は生まれちゃいけなかった」と強く思っていた。

 

しかし、ななとの出会いで、陽平は2019年9月から母校の【非常勤講師】として働くことを決意した。

 

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