「体感予報」6話、GPSの先、大学の思い出、我慢できない瀬ヶ崎

葉は万さんとこれから一緒に仕事をすると言うことを、瀬ヶ崎に言うことができなかった。

 

そのため、あいにく仕事が休みだった瀬ヶ崎に、行き先も告げずに部屋を飛び出してしまった。

 

瀬ヶ崎は万が一を考えて、GPSを用意していたのか、葉のカバンの中にこっそりと入れた。

 

コンテンツ

GPSの先

瀬ヶ崎はサングラスをかけて、葉に見つからないように、後をつけて行った。しかし途中で止まったり、

 

振り返ったりして、なかなか前に進まない。そして相変わらず足取りが遅い。だから危うく見つかりそうになり、

 

物陰に隠れながら、何とか葉のGPSはある場所で止まった。大きなマンションの所だった。

 

マンションということは、個室がある。葉が言うことが本当ならば、編集者と2人きりで、

 

マンションの部屋の中で打ち合わせをするのだろうか?自分の気持ちを伝えていない瀬ヶ崎。

 

葉はまさか彼が葉を心配して、後をつけてきているとも知らず、万さんと打ち合わせを始めた。

 

しかし、どこか元気のない葉の様子を、万さんの夫も心配していた。そこで葉は出かける前に喧嘩したことを言った。

 

2人は葉を心配してのことだと言ってくれた。万さんの夫は、「自分の気持ちによって、相手の言葉の取り方も違う」

 

と言ってくれたが、「自分たちの関係はそんな風じゃないんです」と葉は言葉を返した。葉には瀬ヶ崎の気持ちがわからない。

 

「漫画で食っていけなくても大丈夫」と言ったくれたが、自分のことを応援してくれないと言うのがショックだったかもしれない。

 

瀬ヶ崎はGPSの先がアパートの個室ということで、すぐにメールを出した。「編集者に何か言い訳して帰ってこい」

 

しかしそのメールはずっと既読にならないまま、放置され続けてしまった。それがさらに瀬ヶ崎を焦らせた。

■キャスト

 

大学時代の思い出

万さんは2人が大学時代に出会った思い出を聞いてきた。漫画の設定は、気象予報士と青年だが、

 

個人が特定しないように配慮はすると言っていた。改めて葉は大学時代の思い出を振り返ってみた。

 

初めて出会ったのは、大学の学食だった。食べ終わり席を立とうとしたところ、騒がしいグループがやってきた。

 

そのグループが自分の目のつくところに座った。その瞬間瀬ヶ崎から目が離せなくなってしまった。

 

今まで趣味で漫画を描いていたが、あらゆる顔のパーツから全てが、美しすぎて目を離すことができなかった。

 

そして大学の購買で急いでスケッチブックと鉛筆を買ってきた。普段スケッチをした事はないが、

 

どうしてもスケッチで残したいと言う気持ちが強く、また学食に戻り瀬ヶ崎が見える位置に座りスケッチを続けた。

 

いつも瀬ヶ崎をスケッチしていたせいか、グループ内で自分のことが噂になっているようだった。

 

ある時、外でスケッチをしていると、瀬ヶ崎のグループが階段を上がってきた。急いでその場を去ろうとしたが、

 

そのグループの女性の1人から「ぼっちくん」と呼び止められた。思わず立ち止まってしまった葉は、

 

そのまま飲み物を買いに行くことになってしまった。お金を預かり飲み物を買って帰ってくると、

 

途中で瀬ヶ崎が待っていてくれた。「あんなに多いのに、1人で持つのは大変かと思って」と言って

 

買い物袋を1つ持ってくれた。それが初めて買わした言葉だった。そして自分の名前を教えた。

 

すると瀬ヶ崎が名乗ろうとしたので「瑞稀」と葉は口にした。なぜ自分の名前を知っているのか不思議に思った。

 

葉は「みんながそう呼んでるから」と言って、名前を知った経緯を説明した。そしてみんなのところに飲み物を届けた。

 

本当はその場所にいたくなかった瀬ヶ崎は、みんなに飲み物を渡すと「葉ちゃんがお腹が痛いって」と言って

 

「送ってくる」とグループから離れ、2人で帰ることになった。それが2人の出会いだった。

 

その時から葉は歩くのが遅くて、いつも瀬ヶ崎が葉の歩調に合わせてくれていた。そんなことを思い出していた。

 

■ドラマ関連記事

原作

鯛野ニッケ

「体感予報」

主題歌

OP

GANG PARADE

「Traümerei」

ED

Absolute area

ノスタルジア

 

我慢できない瀬ヶ崎

万さんの夫は、売れっこ4コマ漫画家だった。そして万さんがストーリーを盛り上げるため、

 

葉と万さんの夫はリビングで話をしていた。「あの話は実話なの?」とBLの話をしてきた。そんなはずは無い。

 

葉は瀬ヶ崎の気持ちを知らないので、全てを否定した。彼女が作り出したフィクションだと言うことになっていた。

 

そんな話から4コマ漫画の話になり、表情の作り方などと話になっていった。外では瀬ヶ崎がメールを見ていた。

 

送ったメールが全く既読にならない。ずっと待っているが、もう我慢の限界だった。

 

瀬ヶ崎は頃合いを見計り、どの部屋に葉がいるかGPSで突き止めることにした。そして1番近い部屋を特定した。

 

そして瀬ヶ崎は我慢できずにインターホンを押してしまった。対応したのは万さんだった。

 

いきなり瀬ヶ崎が来たことに驚きを隠せなかったが、その時瀬ヶ崎が目にしたのは、バックハグをされている葉だった。

 

瀬ヶ崎は万さんの夫が編集者だと思った。しかし夫は瀬ヶ崎を全く知らなかった。そしてテーブルの上を見てしまった。

 

「ボーイズラブ」の原稿が置いてあった。そのモデルに葉を使うなら、直接会わなくても、オンラインで充分だと思った。

 

葉は瀬ヶ崎を認識すると、素早くカーテンの後ろに隠れてしまった。それでも瀬ヶ崎は葉の手を引っ張り部屋から出て行った。

 

万さんは相変わらず、自信満々な態度に惚れ惚れしてしまった。そして2人は家に帰ることになったが

 

葉は相変わらず歩くのが遅い。いつもなら葉に合わせて歩くが、今日は合わせる気にもならない。

 

だから瀬ヶ崎は葉を置いて先に帰ってしまった。そして後に帰ってきた葉は、カバンの中を見て、

 

自分の持ち物では無いものが入っていることに気づいた。そしてそれが瀬ヶ崎のものだとすぐにわかったので、

 

瀬ヶ崎にカバンから出したことを伝えたが、彼から何の返事ももらうことができなかった。結局怒らせてしまった。

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