雫は最後に何をつぶやいた？本治の本性本当は知っているのか？「知ってるワイフ第6話」
雫の父の法事の日、目覚めると母は既にもういなかった。家中探してもどこにもいなかった。
ただスリッパが残され、玄関が少し空いていた。という事は久恵は外出してしまったのだ。
テーブルの上に残された男性の写真。雫はそれを見て何を思ったのだろうか？
母を探す雫
今まで母がいなくなる事は何度もあった。たいていは近くのコンビニへバニラアイスクリームを買いに行った時。
しかし今回は、雫の様子も少しおかしい。父の法事の日と言うこともあるだろうが、テーブルの上に男性の写真が残されていたこと。
このことが大きく関係しているのではないだろうか。だからこそ雫を一生懸命になって母を探し回った。
でも思い当たるところに行っても母の姿はどこにもなかった。朝から晩まで探し回ったけども、母を見つけることができなかった。
そんな時銀行の監査を終え、上機嫌の支店長が飲み会を開いたため、沙也佳に早く帰ると約束しながらも、
なかなか帰れない元春がいた。そしてやっと解放された時、歩道で自転車にもたれる形でフラフラになった雫を見かけた。
放ってはおけない。しかも父の法事の日になぜこの場所にいるのか。元春はすぐに雫の下に駆けつけ、事情を聞くことにした。
母が朝から行方不明なっており、どこにもおらず雫の体力も限界になっていた。そこで元春は警察に届け出ることを提案した。
雫を乗せた元春
以前のように雫の自転車を車のトランクに詰め、雫を乗せようとしたが、沙也佳が言ったことが気になり後部座席に座ってもらった。
そして警察に届け出るとともに、元春は妹のなぎさに、久恵の写真をSNS上に拡散してもらうようにお願いした。
なぎさはフォロワー数が多いため、すぐに情報が集まってきた。バス停近くで見かけたとの目撃情報と、写真がついていたので
雫がすぐにそこにいるのが母だと分かった。今行ってもいないかもしれないけれど、でも行かずにはいられなかった。
情報があったバス停に行ってみると、すでに最終バスが終わったにもかかわらず、久恵はバスを待ち続けていた。
「ここでお父さんに初めて出会ったのよ」と言ってにこやかに待っている母。そしてチャージしたお金が全てなくなったと訴えた。
雫はその時初めて、自分が一生懸命探している間、母は同じバスにずっと乗り続けていたのだとわかった。
父の法事だから、父を探し続けていたのだろうか。あの写真の男性が父なのだろうか？
アイスクリームが食べたいと言う久恵を家に残し、元春と雫は家から出て歩き始めた。
元春は自分の思いを口にした。「一番大切にしたかった人幸せにできなかった」これは本当の思いだったが、雫に対して言ったわけではなかった。
でも雫は「自分だったら思っている事は言葉にします！」と元春に答えた。
そして雫は、「その気持ちがその方に届くといいですね」と答えた。家からいつも行くコンビニではなく、違うコンビニへ雫が入っていった。
そして元春の後ろ姿を見ながら「ごめんね」とつぶやくように見えた。もしかしたら雫はすべてのことに気づいたのかもしれない。
だからこそ、元には戻れないと津山との付き合いを始めることにしたのではないだろうか？
そして、過去の自分が、自分は寂しいと言うことを口にしなかったために、元春に誤解させ、今の人生にすり変わってしまったのではないだろうか。
だからこそ、雫もあの時の人生をやり直したいと思いながらも、もう過去には戻れないと悔やむ気持ちがあるのではないだろうか。
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