沙也佳との新しい生活に馴染もうとした元春、でも過去は引き合ってしまう「知ってるワイフ」第6話
小池に「覆水盆に帰らず」今ある事実を受け入れ、それに従い生きていくこと。もう過去には戻れないこと。
どんなに泣き叫んでも、もう自分のやってしまったことは取り返しがつかないことだった。気づいたときには遅すぎた。
だからこそ、雫の幸せを祈り、沙也佳との生活をより大切にしようと心に誓った元春だった。
コンテンツ
機嫌の良い元春
珍しく機嫌が良く、掃除までしてコーヒーまで入れてくれた夫に感謝する沙也佳。
しかし、彼女にはまだ話してない事実があった。そこで早く帰ってきて話を聞いてほしいと元春に頼んでいた。
彼女を大切にすると誓った下春は、「必ず早く帰るよ」と約束して仕事に行った。
しかし、銀行本部から支店長に向けて、アンケートの結果が伝えられ、支店長の機嫌が悪くなった。
他の支店では、支店長の評価が高く、それに比例するように業績も上がっているが、元春のいる支店は業績が悪かった。
それが、アンケートが示していた「仕事の延長線上として、飲み会を強要してくる」と言う意見があった。
すぐに誰が書いたのか犯人探しが行われたが、まだ新入りの「篠原」だった。いわゆるゆとり世代なので、
支店長がやっていることに納得がいかない、彼なりの素直な気持ちを書いただけだった。
アンケートは元々そういう意見を聞くために、各社員に配られているはずなのに、本当のことを書いた篠原は叱られてしまった。
昼休み
たまたま元春が昼休みを終えると、入れ違いに雫が入ってきた。津山との恋を応援すると改めて伝えた。
そしたら外に出た元春は、「これでよかったんだ」と自分に言い聞かせた。しかしその後、明日の監査があるにもかかわらず、
雫は自分の父の「法事」があり、どうしても出勤できないと分かった。そこで本治は気を利かして、「法事の準備は大変だろうから手伝ってやれ」
と、津山に提案したが、たまたま津山は今日中に仕上げなくてはいけない資料があり、残業決定だった。
仕方なく残業代わった元春だったが、沙也佳との生活を大切にすると誓ったことをすでに破ってしまった。
早く帰ってきてほしいと言われていたのに、帰宅したのは沙也佳が眠った後だった。
しかし沙也佳も、運命が引き合っていたのか、ある男性と出会っていた。この男性が本来の夫なのだろうか。
花屋の男性
沙也佳が街を歩いていると「普段の様子も素敵ですね」と気軽に声をかけてきた男性がいた。
沙也佳には全く身に覚えのない男性だったが、男性は「家に何度か花を届けたことがあります」と語った。
おそらく新居ではなく、実家のほうに何とか花を届けており、その時に沙也佳のことを見ていたのだろう。
小池は言っていた。運命でつながっているものは必ず引き合う。沙也佳もその運命でつながっているものと引き合い始めたのか。
翌日も早く帰ってくると約束したのに、元春は帰ることができなかった。なぜなら雫に問題が起きていたからだ。
その間、元春は沙也佳のことを少しでも気にしていたのだろうか。おそらく沙也佳の事は頭になかったと思う。
影で雫と元春のやりとりを見ていた小池は「なんと愚かなこと」とつぶやいていた。
何が「愚か」なのだろうか…今を大切にしろと言ったのに、自分が変えてしまった過去の妻を大切にしていることだろうか。
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