「シジュウカラ」5話、いなくなった千秋と、彼からの提案

大雨の翌日、忍が仕事部屋をみると、綺麗に布団は畳まれて、千秋はいなくなっていた。

 

夫への愛情も冷め切り、千秋との仲を疑い夜にわざと嫌がらせをし、もう何も関わりたくなかったのか、

 

息子を送り出したが、夫婦に会話はなかった。夫はどこか不機嫌で何か言いたげだが、忍は相手にしなかった。

 

コンテンツ

千秋からの提案

忍は昨日千秋に何があったのか気になり、行きたくなかったあの家に向かった。どうしようか迷っていると、ドアが開いた。

 

あの時の女性だ。事情を説明すると、気にする様子もなく、自分はどこかへ出かけ、お風呂上がりの千秋が出てきた。

 

忍は千秋の部屋をみていた。古ぼけた漫画雑誌を見つけた。忍のはじめての連載。

 

千秋は「それ、先生の旦那さんが読まないから」ってくれた。と事実を教えてくれた。

 

しかし、この連載は千秋の気持ちを救ったかもしれない。忍には夫の不倫に耐え忍んでできた作品だった。

部屋に上がり、昨日何があったのか聞いた。千秋は今まで大人を利用してお金儲けしてきたことを打ち明けた。

 

しかし、忍は、子供はそれで大人を利用したつもりになっているけど、本当は大人の方が利用していることに気づかない。

 

と、持論を述べた。千秋は飲めないはずのコーヒーを忍のために淹れ、自分もミルクと砂糖を入れて一緒に飲んでいた。

 

やはり、千秋は気づいていた。昨日の夜夫から、忍が強引に迫られて嫌がっていたことを。

■関連作品

原作

坂井恵里

「シジュウカラ」

 
 主題歌

ロイ-RöE-

「ニードル」

※発売未定

SpendyMily

「後悔」

走り出した忍

夫は千秋が家にいると、露骨に態度が悪い。そのためかアシスタントの仕事はリモートでできるように

 

知り合いから機材を譲ってもらった。そして、なんとか提出期限に次の原稿を上げることができた。

 

この原稿があがったら、千秋との約束があった。「一緒に逃げよう」と言われていたのだ。

 

千秋は、幼馴染から恋人になってほしい。と懇願されているが、千秋には忍意外考えられなかった。

 

そして、千秋は忍をあの夫から救いたかった。でも忍は「行かないよ」と言っていた。とうとう約束の日が来た。

 

時間は10時。家事をしていた。外で「シジュウカラ」が鳴いた。それを見た瞬間、忍は指輪を外し、トランクを持って駆け出した。

 

待ち合わせ場所に着いたのは、11時すぎ。流石にもういないか。と思っていると声がした。

 

見ると、千秋が車の横で笑っていた。車に乗りどこへ向かうでもなく、出発した2人。海岸へ着いた。

 

海岸ではしゃぐ2人、そしてお土産売り場を見ていた。忍は思い出の曲なのか、オルゴールを回して聴いていた。

 

宿泊はかなり豪華な場所だったが、「贅沢は今日だけ。明日からは節約です。」という千秋。

■キャスト

空っぽのトランク

食事をしていると、千秋から贈り物をもらった忍。わくわくしながら開けると、さっき聴いていたオルゴール。

 

「買ってくれたの?」と喜ぶ忍を見つめる千秋。その頃自宅では夫が忍の不在に気づいた。

 

息子は「同級生と旅行って前から行ってたじゃん。館山」といわれても、どこか疑う夫。

 

でかけようとする父に「そんなことしたら余計嫌われるよ」と言われてしまい、飲みに出かけた。

 

息子の方が母の気持ちの変化に敏感で、母を守りたい気持ちがあるのかもしれない。彼が帰宅した時、

 

テーブルに置かれた結婚指輪をみたはず。でも父には言わなかった。忍と千秋は布団にいた。

 

忍とキスする千秋。忍は「これ以上だと戻れなくなる」と言った言葉に、千秋は敏感に反応した。

 

千秋のトランクを開けた。何も入っていなかった。忍は逃げるつもりはなかったことを知った。

 

それでも千秋は、空っぽのトランクで来てほしいと、忍にお願いをした。忍は明日どうするのだろう…。

 

飲みに行った夫は、店に入ってきた「ママ」に久しぶりと声を掛け合った。千秋の母と知っているのに。

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