「ロマンス暴風域」2話、絶頂からの転落と、似たもの同士が嘘をつき合う関係になる
さとみんは、酔い潰れて寝てしまい、せりかが「明日結婚するの」と言ってから記憶がない。
帰宅したして、相当のんだのだろう。メールを見て、心配になった理加が様子を見に来てくれた。
「消えてしまいたい」と送ったようだが記憶にない。本当に消えてしまいたかったのだろう。
コンテンツ
絶頂から一気に転落
せりかとは風俗で知り合ったが、そんなこと関係なく、佐藤はせりかを本気で好きになった。
しかし、デートの帰り際「明日結婚するの。」それは自分ではない誰かを指していた。
ここで恋は終わったと思った。しかし理加が来てが少ししてから、今から会いたいとせりかからメールが来た。
断る理由はなかった。急いで身支度をしてせりかのもとに走っていた。せりかは結婚しても変わらない。
むしろ、人妻であることを忘れてしまうくらいに、振る舞うので、人妻であることが嘘みたいだ。
せりかは旦那に風俗の事は話していない。学生時代から付き合い、そのまま彼の東京への異動についてきて、結婚したという。
そのため、せりかは夫以外をしらない。だから選んだ道は風俗だったのかもしれない。
先日の爆弾も忘れて、佐藤はせりかとの時間をむさぼるように楽しんだ。
しかし、途中でせりかのスマホが鳴り、旦那が帰って来る!と現実に引き戻された。また一気に落ちてしまった。
原作
似たもの同士
せりかと佐藤が惹かれ合うのは、お互い似たもの同士だからだろうか。学生時代は目立たないキャラクターだった。
まるでそこにいないかのように、佐藤は毎日美術室で1人で笑を書いて過ごしていた。
それが今の職業につながっているが、非正規講師と言う事は、どうしても佐藤の中で引っかかってしまう。
今まではそれでよかったか、せりかに出会い話を聞くうちに、しっかりとした正規の社員になりたいと思い始めていた。
佐藤は自分の気持ちをぶつけた。今の夫と別れて自分と結婚してほしい。そのために正規の仕事を探す。
しかしそれはせりかには決められないことだった。なぜなら夫がいるから。1人の意思では離婚を決定できない。
ある日家に帰ると、中から賑わしい声が聞こえてきた。なぜか母親とせりかが意気投合して楽しそうに話していた。
せりかは佐藤の彼女だと嘘をついている。それを信じる母親は、ぜひとも今度実家に遊びに来てほしいと誘った。
佐藤はその言葉を気にも留めなかった。結婚している彼女が来るわけがないと思っていた。
実家に泊まりに来たせりか
せりかは栃木にある実家に本当に遊びに来てしまった。礼儀正しい女性だと両親もとても気にいってくれた。
彼女の口からは水が流れるように、嘘が次々に出てきた。出会いは風俗なのに、美術館の同じ絵の前で立ち止まったと言う。
そして働いていないはずなのに、自分はデザイナーとして働いていると嘘を言う。
あまりの話の出来過ぎに、佐藤は疑いをを抱かなかったのだろうか?それはせりかが結婚していないかもしれないと。
そして夜になり、2人で自転車に乗って佐藤の母校に向かった。そしてあの時いい思い出などひとつもなかった佐藤。
せりかは「仕返しをしよう」と言って、植え込みの中で2人で体を重ねた。そんな仕返しがあってもいいと思った。
でも現実を見れば、せりかは自分のものではない。佐藤にとって今一番欲しいのはせりかだ。
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