「忍者に結婚は難しい」1話、忍者としての日常、忍者の仕事、2人の危機
蛍と悟郎は結婚1年半の夫婦だが、悟郎のガサツな性格が、蛍には我慢できなくなっていた。
片付けてもほんの数分で散らかってしまう部屋。しかし、二人にはお互いに秘密にしていることがあった。
本業のほかに『忍者』という特殊な家系に生まれていることだった。
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忍者としての日常
蛍も悟郎も、お互いを「普通の人」と思って結婚したが、実は忍者の末裔であり、ライバル同士だった。
そんな忍者の日常は早かった。悟郎が起きる前に蛍は起きて、掃除をしてジョギングに出かけるが、
気を抜くと不通のジョギングではなく、自転車でさえ軽く追い抜くほどのスピードを出してしまう。
そして、悟郎は蛍が出かけるのを見計らい、寝室に作った隠し扉から、トレーニング用具を取り出して、
朝からみっちり筋トレをして、蛍が返ってきたころに何もなかったようにダイニングにやってくるが、
蛍から「汗臭い」と言われてしまい、「寝汗」と必死に言い訳をして、朝食をたべるが、その時にも
蛍には気になることがある。悟郎がテレビを見ながら、パンくずを落として食べること。さっき掃除したばかりなのに・・・。
朝からお互い機嫌が悪くなりながらも、蛍は調剤薬局の仕事へ。悟郎は郵便配達の仕事へ出かけるのだが、
実はこの職場が、伊賀と甲賀の末裔たちが働く職場だったのだ。
忍者の仕事
お互いが「普通の人」と思うには理由があった。それはそれぞれ「郵便配達」と「調剤薬局」という
普通の仕事についているからだった。しかし、これは隠れ蓑であり、悟郎は伊賀の末裔が集まる郵便局で働き
上司から指令を受けて、忍者としての職務を全うしていた。そして、蛍は表向き調剤薬局の職員だが、
処方箋を持ってくる「依頼者」が、ひそかに指令を処方箋と一緒に渡し、甲賀として職務を全うしていた。
そのため、お互い職場では「忍者」であることは周知の事実だが、夫婦としては一般人としての生活を続ける必要があった。
今回も、蛍にある政治家のことについて調べて欲しい。と依頼が来るが、悟郎たちにはその政治家の警護をするように依頼が来た。
悟郎と蛍の2人の危機
結婚してしばらくは、お互いがお互いの話しをよく聞き、良き理解者として生活が成り立っていたが、
1年半が過ぎると、悟郎のガサツな面が蛍は嫌になってきた。そして離婚を考え始めた。
しかし、「伊賀」では離婚はご法度。絶対に離婚できない悟郎は、なんとか蛍の気持ちをつなぎとめようとするが、
食事を用意してもらえば、レトルトだから食べない。とか、ディナーの約束をしても、忍者としての仕事で
約束を破ってしまったり、すべてが裏目に出てしまい、家に帰宅すると離婚届けが置いてあり、
すでに蛍とは連絡がつかなくなっていた。あの手この手で連絡を取ろうとするが、蛍は「身内はいない」ということになっているので、
悟郎は蛍を探す手がかりさえ持っていなかった。その頃蛍は父親の元に身を寄せていた。
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