TBSドラマ3人の母の恋を描いた「恋する母たち」林家に起きた変化

優子の子供大介は、同性愛者だ。そのことを打ち明けたのは与論島に行く前だった。

しかし母である優子は、責める事はなく人を愛する事は素晴らしいことだと、大介のことを抱きしめてくれた。

母の気持ちに「差別」と言うものは全く感じなかった。しかしそれより前に父親に打ち明けていたようだった。

 

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与論島での生活

大介が好きなのは、杏の息子である研だった。しかし研は大介の気持ち理解を示しながらも、自分は異性愛者だった。

そのことを知ったうえで、大介は与論島への移住を決めたのだろうか。研への気持ちがこれ以上抑えられなくなるのを感じたのかもしれない。

そして父シゲオと新しい生活が始まった。それはとても新鮮で、素敵な生活だった。

 

勉強は通信教育で、高校の卒業資格を取る予定で、家庭学習を続けていた。しかし父のシゲオは

与論島に来てから、小説家らしい仕事は何もしていなかった。そこで提案したのが大介だった。

「お父さん僕のこと書いてみたら?」

それは自分の息子の、同性愛のことについての小説を書けと暗に意味していた。本当にそれでいいのか迷ったが、試作してみることにした。

 

出版社からの評価

後日出版会社からは、とても面白いと評価を受け続きを書いてほしいと依頼された。

そこで同性愛に関して、もっと深く知りたいと思い息子にインタビューすることにしたが、

父親の勉強不足で、逆に息子から突っ込まれる事態となったが、なんだか不思議とペンが進み、あっという間に仕上がった。

 

そしてタイトルは「エシャロット」として出版されることになったが、大きな反響を得たのか、書店でも平積みされるほどの人気を得た。

優子は不思議な気持ちだった。自分の息子の性的嗜好に関して書かれているのに、それが世の中に受け入れられている。

そしてその本の中には、自分やかつての恋人赤坂が登場することも不思議だった。でも自然と受け入れることのできる不思議な小説だった。

 

お正月の再会

お正月は優子が与論島に行こうと思っていたが、大介たちが千葉に来ることになっていた。

そんなやりとりを電話でしていた父親を見ると、本当に母親のことが大好きなんだなと思い、大介は自然に笑みがこぼれた。

そしてお正月がやってきた。3人で久しぶりにおせちを囲むことができた。毎年優子が仕事でいないため

優子の勤める食品会社では、おせち料理も販売しているので、お正月はその売り出しで忙しい。

2人きりのお正月が続いたが、千葉支店では出張がないため、久しぶりに3人で迎えることができたのだった。

 

久しぶりに3人で楽しく過ごしたが、その後思いもよらない展開が待っていた。シゲオから既にサインした離婚届を渡されたのだ。

大介とは既に話しは済んでいると言う。後は優子の気持ち次第だった。シゲオは与論島に行き改めて気づいたのかもしれない。

同級生である優子にずっと片思いをし、なかなか振り向いてもらえず、結局別れた男の子供を身ごもった優子の相談に乗ったことから

今の結婚生活が始まった。しかし優子の気持ちはいつだって自分に向いていなかった。そのことにシゲオは気づけいながらも気づかないふりをしていた。

大介も両親がそうしたいならばと賛成していた。そして親権は自分自身で選ぶことになった。

大介は与論島での生活を続けたい。だから生活は父としたいが、いずれ東京に戻りたい気持ちもあるので、親権は優子がいい。

と、素直な気持ちを打ち明けた。そこで一緒に生活するのは父親、そして親権は母親と言うことに決まった。

正月早々離婚が決まったが、優子の気持ちはまだかすかに赤坂の元に残っていた。でももう赤坂は新しい恋人がいる。

でもこれから恋愛は自由になった。

シゲオは優子が自由に恋愛が出来るように、自ら身をひいたのかもしれない。愛するからこその決断だったかもしれない。

 

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