日本テレビドラマ最終回「35歳の少女」結人は教師としては失格かもしれないと自信を失った
結人が受け持つクラスで、前から気になっていた男の子が、学校に来なくなった。
男の子が何か隠してる事は、目に見えてわかったがそれを口にすることがなかった。そのため家に訪ねて行ったが
上司からそのことをきつく叱られ、万が一また同じことをした場合、退職を迫られることになった。
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何かを隠している男の子
男の子はもう学校に来なくなってしまった。そして私立の学校だったのか「退学届」が正式に両親から提出された。
しかしもう1人気になる男の子がクラスにいた。来なくなった男の子の代わりに「今度は僕がいじめられる」と小さく呟いた。
結人はそれを聞き逃さなかったが、男の子はそれ以上話したいと思わなかったため、教室から飛び出して行ってしまった。
これで、退学をする男の子が「いじめによる退学」ということが確定した。学校はそんなことに見て見ぬふりをしていたのだ。
しかし、結人が自分が思うように動けばせっかく就職できた学校から、退職を迫られるようになってしまう。
自分もそれを見て見ないふりをするのが良いのか。そしてまた元の生活に戻ってしまっていいのか？
自問自答繰り返す中、久しぶりに実家に戻ると、父がいつも使っていたベッドに母が座っていた。横顔はまるで泣いているようだった。
母との和解
結人から見て、母は早く父に死んでほしいと願っていると思っていた。そして遺産を全て自分のものにすると狙っていると思っていた。
しかし、いざ父がなくなると、母の態度は今までと一変していた。まるでか弱い女性になったようだった。
あれだけ父にひどいことをしておきながら、あれだけ強がっておきながら、いざ亡くなると涙を見せるのだと思った。
しかし、母親は父が亡くなったことで、本当の自分の思いに気づいたのだった。それは結人が生まれたときのこと。
初めて子供を産んで、とても幸せだった。この幸せが続くことを強く願っていた。そのためなら何でもできると思っていた。
しかしいつの間にか、家族はみんなバラバラになり、愛していた夫は、愛人を作ったり、好き放題し自分をかまってくれなくなった。
それが悲しくて、強がるようになったら、自分がどんどん変わっていき、醜い母親となってしまった。
結人は初めて母の思いを聞き、本当に父になくなってほしいと心の底からは思っていなかったことを初めて知った。
でもこれからは、1人じゃない。僕と言う家族がいると母親の肩を抱き寄せた。長い間の誤解がやっと解けた。
少年への叫び
結人は久しぶりに望美と電話をした。そしてクラスの中にいじめがあり、それを解決するならば、自分は教師を止めなければいけないと伝えた。
しかし、望美は許さなかった。いじめがあると知っておきながら、学校の方針に従って見て見ないふりをする結人を。
そんなことを言われて、やはり自分は見て見ぬふりをしてはいけないと確信した。ちょうど男の子の家の前。カーテンから覗く男の子がいた。
男の子の自宅に上がり、部屋から出てこない男の子に向かって、自分の思いをありったけに叫んだ。そして学校に来てほしいと訴えた。
翌日、クラスへ行くと朝の挨拶の前に生徒たちに言った。「今日で最後になります。私は先生を辞めます。」
騒然とする教室に向かい、先生としてではなく1人の人間として、話を始めた。
いじめをするのは悪い奴だ。でももっと悪いのはそれを見て見ないふりをするのがもっと悪い。そんなことを続けていたら、大人になっても見て見ないふりをして、情けない大人になってしまう。
そして「モモ」の言葉を借りて、生徒たちにメッセージを託した。そして教室を出ようとした時男の子が登校してきた。
その途端クラスであの男の子が立ち上がった「僕はもう見て見ないふりはしません」
すると、おそらくいじめを知っていると思われる生徒たちが次々と立ち上がり宣言し始めた。それを見て安心したのか男の子は教室に入ることができた。
そして、結人は自分の気持ちを、信念を貫いたが、男の子が学校に戻ってきたことにより教師を辞める事はなかった。
そしてなんだか、やっと教師と生徒という関係が動き出したかのように思えた。
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