「リエゾン」3話、志保の予診と、話しが一方通行の女の子、言語聴覚士の存在
志保は向山のアドバイスを受けて、メモをとる習慣をつけた。とメモを向山たちに見せた。
しかし、メモをすることを忘れてしまったり、最終的にはメモ帳を失くしてしまって、なかなか習慣にするのは難しいと言った。
すると、向山がいつでもメモができるように、手作りのネックストラップをプレゼントしてくれた。
コンテンツ
佐山から予診の役割を与えられた志保
今回診察予約が入っているのは、のぞみちゃんという6歳の女の子だった。小学校進学前に診察に来たのだった。
佐山は志保に、診察前の予診をお願いすることにした。生まれた時の状況や、乳幼児期の様子など、
聞き出すことはたくさんある。そして、その話の内容を総合して、あらかじめ大体の診察の結果を導き出してみる。
そんな大役に志保は喜んだが、手が震えていた。初めてのことに挑戦することになった。
佐山と母親がいる中で、志保は主に母親から生まれた時の様子や、乳幼児期の様子、そして、保育園での様子などを聞いていた。
しかし、途中で佐山はのぞみちゃんを連れて庭に出てしまった。きっと子供を前にしていると、
話しにくい親もいるからだろう。そして、志保は話しを続けた。母親は「赤ちゃんの時は手がかからない子で不思議だった」
といった。そして3歳児検診で発達障害の兆候が見られたが、まだ診断するには早いと言われ、
小学校入学前にしっかりと診察を受けるために訪れたという。そして、一番困るのが、話しが「一方通行」ということだった。
誰彼構わず話しかけて、一方的にいろんなことを脈略なく話しかけ、周りに迷惑をかけてしまう。
話しが一方通行の女の子のぞみ
のぞみは植物図鑑や花言葉が好きだった。だから、バスを待っている間もいきなり、隣の人に話しかけてしまったり
家でも話しが一方通行で通じないことが多々あった。しかし、母親は支援学級ではなく、普通クラスへの入学を希望していた。
そして、志保の予診では「ADS 自閉症スペクトラム障害」という診断となった。しかし、そこに至るまで、
志保はデータという数字に当てはめてしまっていたが、佐山は「発達障害は数字では計れない」といったん数字を忘れることを提案した。
そして、改めて本人や親御さんが何に困って、悩んでいるのかを導き出して、そこから診断することを提案した。
後日夫婦そろって結果を聞きに来た。しかし、やはり母親は普通クラスに入学させたい。と強い意思を持っていた。
支援学級に入れてしまえば、子供に障害があるとわかってしまう。というのが一番の理由だった。
しかし、佐山は学校に入って、授業についていけなかったり、友達のいじめに遭うなど、本人が辛い目に遭うことも多い。
といい、これから「療育」を受けて、のぞみちゃんが過ごしやすい環境を作っていくことを提案した。
原作
竹村 優作(原作)
『リエゾンーこどものこころ診療所-』
ゴスロリファッションの言語聴覚士の存在
そこで佐山に呼ばれたのが、言語聴覚士の「堀凜」だった。ちょうど初めて佐山クリニックに来るときに
バス停で望みの話しを聞いてくれた人だった。のぞみはその時のことを覚えていた。そして、さっそく療育が始まった。
ゴスロリファッションに志保は違和感を覚えたが、ちゃんと着替えると言語聴覚士としての顔になる。
まずはのぞみちゃんに会話のルールを教えるために、「ボールを持っている人が話していい」と言って、
ボールを渡して話しをさせ、話しの区切りで凛がボールをもらい質問し、ボールを渡して答えを聞く。
家でも実践してみた。するとうまく親子で会話することができた。しかし、のぞみはそのルールを覚えたことがうれしくて、
母親がいない間に、ボールを持って公園へ来てしまった。そして知らない小学生にボールを渡して話そうとしたが、
突き飛ばされてしまった。のぞみにはなぜそうなったのか理解できずに、降り出した雨の中泣いていた。
家に戻った母は、のぞみがいないことに焦っていると、公園で泣いているところを知り合いが連れてきてくれた。
のぞみは自分に起きたことが理解できずに、好きな植物図鑑を投げて踏みつぶすなどかんしゃくを起こした。
そんな出来事があり、家では守られても、外に出ればこの子にどんなことが起きるかわからない。
と、母親は「療育をしばらく辞めたい」と言ってきた。凛はそれを了解したが、佐山が手を引いて後を追うように言った。
凛は「主治医のあんたが行けばいい」と言ったが、「私じゃダメなんです。一番おおく望ちゃんと接した凛先生じゃなきゃ」
と、言われて、バス停まで追いかけギリギリ乗り込むことができた。そこで、凛が小学校の教師時代の話しをした。
クラスに何度やっても、なぞってもひらがなが書けない子がいた。しかし、放課後個別に指導していたらどんどんできるようになった。
しかし、もう一つその子に関して、いじめの問題が浮上しており、両親に「支援学級への編入」をすすめたが、
逆に「うちの子を障害者にしたいのか!!」と叱られてしまったうえに、学校からは「うちにはいじめはない」
と、隠ぺいされてしまった。そこで小学校教諭でできる限界を感じて、言語聴覚士になるために辞職した。
そんな話をして、凛は適当なバス停で降りていった。凛は母親に「お母さんは悪くない。これは生れつきの障害だから」
と、声をかけたが、母親は家に帰り夫婦ではなしあったのか、次の受診に夫婦でやってきて、
夫が「今度小学校の支援学級の見学に行きます」と伝えた。のぞみちゃんが生きやすく、学びやすい環境か見極めるために。
Twitter感想
#リエゾン のこのシーン
泣いてしまったどうか
この子をいじめないでください
どうか
どうか
どうか pic.twitter.com/mbQDygYv6d— ストロベリーママ (@XlQkDaereqE8VYJ) February 3, 2023
#リエゾン 夫と視聴中、発達障害の娘を「普通に産んであげられなくてごめんね」と泣いている母親の所にゴルフから帰ってきた夫が、「支援級でいいじゃん」的なことを軽く言い出し、「この男…」と思ったら同時に夫も「この男なんなの」と言ってて、障害児育児8年目、夫婦の共感度が上がったと感じた。
— べっこうあめアマミ@自閉症ムスコ&とにかく明るいムスメの母 (@ariorihaberi_im) February 3, 2023
なんで志田未来って、二次元だったらキャラとして良いなと思うけど現実にいたら絶対“イタい”としか思えないようなキャラを、現実に地に足ついた人として成立させるの上手いんだろうな。童顔、普段着ゴスロリ、口調のギャップ…。これ成立させてるの、やっぱすげーわ。#リエゾン
— マダオ@総合垢 (@emperor_madao) February 3, 2023
うちは小学校3年で教師からのいじめに遭いました。周りのママ友から「子供がこんなことがあった」と話してくれた。
と、言われ、初めて私も気づいたときがありました。結局子供が耐えられなくなり、保健室登校になりました。
本当に「どうか、この子をいじめないでください」という気持ちでいっぱいでした。そして、本当に「普通に産んであげたかった」
それは今でも自分の気持ちから消えません。将来こうなりたい。と夢を語ってもわが子にはできない分野ばかり。
もしよろしければ、こちらのHPもご覧ください。我が家の発達障害について書いています。
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