「リエゾン」2話、精神疾患の父親と学校に行けない娘児童相談所の決断。
志保は何とか佐山クリニックで3カ月間研修医として働くことになった。まずは遅刻をしないことが課題となった。
そして産休をとっていた受付の市川も復帰して、とても賑やかな病院となった。そして診察を続けながら、
すべての診察が終わったとき、志保の発達障害について診察をすることになっていた。
コンテンツ
精神疾患の父親
そんな時、訪問看護をしている川島が相談にやってきた。病院でうつ病の診断を受けて、自宅療養している父親がいた。
川島はその自宅に定期的に訪問しているが、2ヶ月前から小学生の娘が小学校へ通っていないようだった。
そして、その様子を見ていると、どうも娘のほうに発達障害が疑われるということだった。
そこで、川島と一緒に研修医として志保が同席して、訪問することになったが、子供の名前はゆり。
ゴミだらけの部屋の中で、小さなテーブルにホットプレートを出して、お好み焼きを焼いていた。
父親は治と言う。前は、不動産関係の仕事で働いていたが、精神的に病んでしまい、今は働いていない。
というのも、1年前に妻も精神的に病んでしまい、ゆりには話していないが「自殺」をしてしまい、この世からいなくなってしまった。
そのことがこの家族に暗い影を落としていた。志保は家の片付けをしながら、父親の了解を得て、ゆりの診察の予約を取った。
普段家では、父親は「死にたい」と言いながら、薬をビールで飲んでしまうような人だった。
しかし、診察の日には、髪型もしっかりと整えて、スーツを着て子供を連れてやってきた。そして新しく職を見つけると張り切っていた。
しかし、家に帰るとまた元の生活に戻ってしまい、言えばゴミだらけになってしまった。そんな中ゆりはランドセルを出していた。
小学校にいけない娘ゆり
ゆりはベランダから小学校に行く子供たちを見ていた。しかし、部屋を見ると「死にたい」と言いながら、布団の上でうめいている父親がいる。
ゆりは父親を放っておくことができなかった。そして志保は簡単に川島が言うように、児童相談所に保護をお願いしても、
ゆりがいなくなった場合、父親が自殺する可能性が高いと思っていた。それを話すと佐山たちも同意した。
この件は慎重に進めなければいけないと思っていた。そんな矢先ゆりがコンビニでビールを万引きしたと警察から病院に通報があった。
身分を証明するものを持っておらず、名前を聞いても答えないため、財布に唯一あったクリニックの診察券を見て連絡が来た。
ゆりはクリニックで保護することにした。すると、怒り狂った父親がクリニックにやってきた。
そして、児童相談所の担当者もやってきた。「このままだとお子さんをお返しすることはできません」とやっと川島が望んでいた言葉を口にした。
もっと早く児童相談所が動いていれば、こんなことにはならなかった。と川島は、児童相談所の職員に普段思っていることを口にした。
しかし、大人ばかりがいい合って、ゆりちゃん本人の気持ちはどうなのか、全く誰も考えていなかった。
父親と一緒に暮らしていきたいのか、どうしてこれから生きていきたいのか?彼女の気持ちがどうなのか誰も話さない。
そこで志保はみんなが話してるところに割り込み「ゆりちゃんの気持ちはどうなるんですか?」と言って、ちゃんと本人の気持ちを聞くことが大切だと口にした。
そこで、佐山は志保にゆりちゃんを任せた。2階に上がっていき、ゆりちゃんと話をした志保。
彼女がこれからどうやって生きていきたいのか聞いてみた。そうすると「お父さんと一緒にいたくない」と口にした。
原作
竹村 優作(原作)
『リエゾンーこどものこころ診療所-』
児童相談所の決断
志保はゆりちゃんの気持ちをはっきりと聞くことができた。それを父親の前で伝えた。もちろん父親は暴れた。
しかし、それが娘の気持ちだと受け入れるしかなかった。そして佐山は1つ思うことがあった。
先日、診察に行った時の父親の態度と、今回の父親の態度を見て、「うつ病」ではなく、違う精神疾患が疑われる。
なのに、抗鬱剤を処方されているので、それが違う精神疾患の症状を助長させていると判断した。
そして、父親にもしっかりと納得して、子供を児童相談所に預けるため、まずは父親が精神的に元気になってほしいと話をした。
父親も、子供と将来一緒に暮らすため、自分が元気になることを約束した。そしてなかなか動かなかった児童相談所も、やっと動いてくれたが、
1人で担当しているのが約80人と多く、とても1人では抱え切れない人数を担当していることがわかった。
しかし、無事に児童相談所に保護されたゆりちゃんは、落ち着いて生活しており、担当者の提案で精神障害者が入所できる施設から
小学校へ今後通うことが決まった。志保の診察結果も出た。幼い頃の成績や生活などから「ADHD」ということが確定した。
しかし、発達障害でも、生活の工夫をしたり、自分の凹凸に工夫をすることで、ずいぶんと暮らしやすくなるとアドバイスをしてくれた。
Twitter感想
うつ病ではなくて双極性障害の可能性
急速交代型双極性障害
こんな専門用語がドラマにさりげなく登場
※双極性障害のうつ病への誤診?は多いし怖いと言われてますね#リエゾン #リエゾンこどものこころ診療所
— 発達障害のニュース (@2030mirai) January 27, 2023
リエゾン複雑な気持ち…
お父さんに最後寄り添って欲しかったけど、お父さんは悪い言葉を娘に言ってたもんなぁ。でもお父さんあれでも一生懸命だったんだと思う。鬱は本当に苦しくてなにもできないから。
考えさせられていいドラマだなぁ。#リエゾン— 💙aoi (@soraumiaoiro) January 27, 2023
子どもの発達障害を見てくれる病院には、子どもと同じくらい保護者のことを見てくれる人も、いてほしいね #リエゾン
— ミノえもん。 (@8minoemon8) January 20, 2023
今回は父子家庭がテーマになっていましたが、実際に発達障害の子供を育てられずに
離婚をしてしまう親や、親自身も精神障害を抱えて、苦しみ、自殺してしまう例もあります。
今回は、そんなリアルな世界を少しだけ描いた気がします。児童相談所に行く件は本当にわずかだと思います。
もしよろしければ、こちらのHPもご覧ください。我が家の発達障害について書いています。
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