「日本沈没-希望の人-」第3話、1人でも多くの命を救うため手を組んだ2人

天海はインチキ地質学者と言われる田所の説を信じ、「日本未来推進会議」で、関東が沈没すると言うことを訴えた。

 

しかし誰を信じるものはいない。天海は副総理である里城の陰謀により、未来推進会議と環境省から居場所を失いかけた。

 

それを救ってくれたのは、記者の椎名のだった。情報を提供した見返りに、自分の地位をおとしめた人物を特定してくれた。

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強引な手段で世良を追放

日本の政府、特に副総理である里城が推していたのは、地質学者の世良だった。彼にとっての脅威は田所だった。

 

だからこそ海底の調査の結果を捏造し、「スロースリープ」の痕跡はなかったと会議で発表した。

 

一気に天海の立場が危うくなったが、本当に田所が言うように1つの島が沈んでしまった。そこで天海は改めて世良に意見を求めると、

 

彼は田所の説を信じており、1割の可能性を示唆した。世良が1割でも関東沈没の可能性を認めるならば、田所の説を検証する必要がある。

 

田所を日本未来推進会議に呼び、シュミレーションを見せた。日本の環境破壊を止めるため、天海たちが改訂調査をしっかりと行い設置したCOMSが

 

皮肉にも海底の地盤に変化をもたらし、「スロースリープ」があちこちに見られるようになった。これが1つの島の消滅の原因である。

 

そしてその痕跡は、様々な場所に見られ、田所の見解では1年以内に関東は沈没すると言う。シュミレーションを見た各省庁の代表たちは、

 

トップシークレットとして、緘口令を敷くことにした。しかし記者である椎名が、学会から追放されている田所が、政府の会議に呼ばれたこと、

 

そして、日本の名だたる土地開発を担う企業が、関東の土地開発から手を引いている事実を天海に突きつけてきた。

 

この2つには何か関係があるのか?天海は椎名から聞くまで、関東の開発がストップし、企業によっては地方の土地を購入する動きがあった。

 

それは明らかに、トップシークレットである関東沈没と言う説が外に漏れたと言う証拠。常盤不動産のトップに父がいる

 

同期である常盤に相談すると、すぐに思い当たる節があった。先日父親に呼び出されたが、そこには里城の姿があった。

 

そして自分が到着すると、父は入れ替わりに帰っていた。そこで父の会社を訪ね、里城に何か情報をもらったのではないか?と確認するが、はぐらかされてしまった。

 

しかし、父の様子から見れば、明らかにトップシークレットを聞かされた様子がわかった。箝口令が敷かれてにもかかわらず、副総理が情報を漏らした。

 

それにより、大企業による開発が関東から地方に移っている。もし国民がその変化に気がつけば、日本は混乱するだろう。

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関東沈没の信憑性

政府は田所の説を信じるには、あまりにも突拍子すぎて、信じる方が難しかった。しかし田所はアメリカのジェームスと言う地質学者が、

 

自分よりも素晴らしい力を持っている。彼が自分のデータを検証すれば、日本政府は関東沈没の可能性を信じると言う。

 

しかし田所はジェームスに失礼な言動や、金銭のやりとりがあったため、ジェームスから断られてしまった。しかし彼は極秘にデータを解析してくれた。

 

そして天海に、データの信憑性について田所の意見に賛成すると言う返事をもらうことができた。未来推進会議でジェームスの名前を出し、彼が田所の分析を確実に起こると伝えてきたと発表した。

 

総理である東山はすぐに、田所の説を信じることができたか、やはり里城は関東が沈没することなどありえないと信じる事はなかった。そのため会議は平行線をたどっていた。

 

しかし日本の地質学の権威である世良が教授を辞任した。と言うニュースが椎名からもたらされ、日本のトップでどういった話がされているのか、天海は追求された。

 

私生活では、別居中の妻から離婚を提案されており、田所の説を信じれば、妻が離婚して長崎に移住すると言う。子供の茜のことを考えれば、天海は離婚に賛成するのしかなかった。

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仕掛けられたボイスレコーダー

椎名は記者として、確実に日本のトップで何かが内密に話し合われている。それを自分が世間に伝える必要性を感じていた。

 

そのため、常盤の後をつけていたのか、いつも出入りするバーを知っていたのか、VIPの個室にボイスレコーダーを仕込んでいた。

 

それを知らない常盤と、天海が近況について報告しあっていた。常盤は天海に近況を聞いたが、それはとても最悪なものだった。

 

あれから再度田所に呼ばれ、「スロースリープ」がいたるところに現れ、地盤の変化の速度が上がり、早ければ半年以内に関東が沈没する可能性が70%に上がった。

 

椎名は自分の使命を感じて、ボイスレコーダーを回収し記事にしようとしたが、あまりにも衝撃的な内容で、世に出すことをためらった。

 

そして日本の各省庁の代表たちが集まる会議で、田所の解析により関東の沈没が半年以内に起こることが発表された。

 

常盤は段階的に発表するべきだと主張したが、天海は国民の命を1人でも多く守るため、一斉に発表するべきだと主張した。

 

しかし誰も天海には賛成しなかった。それは一斉に発表することにより、国民の大移動が起こる。当然交通網などの整備が必要になるが、その時間がない。

 

田所は「半年以内=明日かもしれない」と何度も強調している。それが本当ならば、一刻も早く国民を安全な場所に避難させる事は最優先だった。

 

段階的に発表していけば、どこかで情報が漏れ、その信憑性が疑われたり、事実が捻じ曲げられたりして、正しい情報が国民に伝わらない。

 

それが一斉発表の理由だった。総理である東山にも掛け合ったが、彼も田所のことを信頼していた。だからこそ2ヶ月以内に一斉発表すると約束してくれた。

 

しかし、2ヶ月では遅すぎると天海を主張したが、それ以上は早めることができなかった。そして同時期に椎名が自分たちの会話を盗聴していたことを知り、

 

既に記事になっていることを知った。しかし編集長の判断により、新聞社が政府の力で潰される可能性もあるため、記事は世に出せないとボツになっていた。

 

そんな時に2人は偶然出会い、天海は椎名とタッグ組むことにした。既に記事になっているものを、翌朝の新聞のトップ記事に掲載する。

 

編集長通さず、翌朝に新聞発表された。もちろんメディアもこぞって取り上げたが、未来推進委員会では、誰がこの情報をリークしたのか探りあっていた。

 

常盤は一斉発表にこだわっていた、天海を1番に疑っていたが、まさか自分たちの会話がリークされていたとは彼はまだ知らない。

 

天海だけでなく、この一斉発表に自分も関わっていると、彼は知ることができるのだろうか。そして東山総理はどのように国民を避難させるのだろうか。

 


 

TBS日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」キャスト、脚本、原作など概要

 

 

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