結婚70年の夫婦と、戦友の病気、病院で起こる様々なドラマ「神様のカルテ」2夜

古狐先生である、内藤先生は腰の痛みを感じていた。まぁ、働きすぎによるつかれかな。と思っていた。

 

そして、病院に入院してきた老女がいた。結婚70年を迎える、88歳と89歳の夫婦だった。

 

看護師が散歩に付き添おうとしても、夫がいいと拒むほど仲の良い夫婦だった。

 

コンテンツ

倒れた古狐先生

この「本庄病院」の医師である限り、心構えを止一と、辰に話した古狐先生は、話し終えるといつものように

 

おちゃめに「お邪魔しました♪」と去ろうとすると、その場に倒れた。すぐに検査が行われたが、血液検査に異常はなかった

 

しかし、止一が万が一を考慮しCTに回したことから、病状が把握できた。【戦友】でもある古狸先生に報告する止一。

 

通常ならば見逃していた。自分なら間違いなく見逃がしていた。よく検査を通してくれたと感謝した

 

しかし、細かい病状は様々な検査が必要で、本人も自分の内部画像を診て、自分で診断できた

 

しかし、「治療開始は3日待ってほしい」と言ってきかなかった。しかし、その3日が命取りになる。それでも妻からもお願いされ了承した。

 

 

悪性リンパ腫が全身に転移しており、すでに治療法はなかった。つよい抗がん剤投与をするしかなかった。

 

そして、3日後止一に封筒が渡された「私が担当している30人の患者さんの申し送りだ」

 

そのために、3日の準備期間が必要であり、妻の助けも必要だった。最期まで患者を助ける気持ちがそこにはあった。

 

そして、いよいよ治療が始まったが、効果は何も現れなかった。薬を強くしても意味はない。すでに、「髄液」に転移しており、余命いくばくもない。

 

 

そこで、止一の妻ハルが止一にささやいた。顔が輝いた。そして、怪獣や辰にも止一はささやいた。

 

そして、様々な担当医、看護師にもすべて話し了解をもらい、看護師長も認めた。

 

事務長以外には知らされず、実行の日が来た

 

 

一斉停電

ハルが思いついたのは、2人のなれそめである「山からみた星空」を再現すること。しかし、それには厄介なことに

 

2人の戦友が交わした約束の証の、「365日24時間」という大きな赤い看板が赤々と夜空を照らし、星が見えない

 

そこで、各部署にお願いしに回り、入院患者に支障が出ないよう配慮し、それは実行された。

 

 

屋上のデッキに連れてこられた古狐先生。何が起きるのかもわからず、止一はカウントダウンを始めた

 

他の場所でもカウントダウンが始まった。そして、1分間すべての病室の灯りと、シンボルである看板。

 

すべて消せる灯りすべてを消灯した。すると、頭上にあの時2人でみた星空が広がった。1分間の贈り物。

 

 

翌日実質的経営者である、事務長からお叱りのため止一、怪獣、辰は呼び出しを喰らっていた。

 

しかし、停電については「知らない」と通した。その時古狸先生が各部署からの報告書。として、始末書と共に持ってきた。

 

各部門は、「点検中に誤って、電源を落とした」「ふいにスイッチあたり、一瞬消灯した」など、そして最後看護師長

 

「停電はありませんでした」

 

計画を知らなかった古狸先生だったが、3人が友人の為にしてくれたことに感謝し、おとがめを受けないよう各部門に掛け合ってくれていた。

 

そして、「次やる時は俺も仲間に入れろよ!」と去って行ったが、次は来なかった。

 

古狐先生は妻も気づかないくらいに、静かに旅立って行った。そして、古狸先生は当直は自分がやるから、

 

止一に葬儀を手伝うように指示していた。ハルも手伝い式は夜中近くまで慰問客が絶えなかった。

 

そして、朝を迎えた。古狸先生が駆け込んできた。そして、引継ぎ「救急搬送3名、ウォークイン6名」

 

と、言った後、周りを気にすることなく号泣した。一緒に戦ってきた戦友がもう目を開けない。初めてみんな涙を流した。

 

 

結婚70年の夫婦

妻が意識不明になってから、夫はずっと「木曽節」を歌っていた彼女は夫が歌うこの歌が好きだった

 

目が覚めないかと歌い続ける夫。止一は結婚70年は「プラチナ婚」というそうです。

 

と、夫に伝えると、「わしらもそのくらい輝けたかのう」とつぶやいていた。

 

止一が、帰って休むように勧めたが、妻が寂しがるからと、病室から離れることはなかった。

 

そして、ナースステーションのモニターが異常を検知した。奥さんの心電図だ!!

 

静かな最期だった。苦しむことも、痛むこともなく彼女は旅立った。そして「しばらく2人にしてほしい」という夫の願いを受け

 

 

止一達は病室を後にした。聴こえてきた「木曽節」止一が耳を澄ませていると、途中で止まってしまった

 

慌てて病室を見ると、夫がうなだれている。近づくとゆっくりスローモーションのように倒れ込んだ。

 

それから2時間。夫も天国へ旅立った。やっぱりずっと一緒にお互いいたかったんだな。

 

 

感想

今回は、医師の死と、老夫婦の死が軸に描かれていました。医師である自分が自分に診断を下す。

医師だからこそ、自分の病状をわかっておきながら、病院の現状を知っているから、医師としての自分を優先した結果、

すでに手遅れだった。医師だからこそ、今どのくらい進行しているのかわかっていたと思う。

そして、みんなからの信頼があるからこそ、再現できた星空。綺麗でしたね。

そして、老夫婦。長年連れ添うと、一緒に旅立つケースは世界各地で報告されていますが、とても穏やかな最期でした。

私もあんな穏やかな最期を迎えたいと思います。やはり、そのためには現世で善行を働かないとだめですね(;^_^A

 

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