「エルピス」3話、13年前の取り調べ、被害者遺族、引き下がらない浅川

テレビの緊急速報で「3人の死刑囚の刑が施行された」とテロップが流れてきた。浅川と岸本は目を合わせた。

 

担当弁護士に問い合わせるのも、執行されたのは松本かどうかわからなかった。ニュースの続報が流れるのを待つしかなかった。

 

しかし死刑の速報が流れた時、松本の名前はその中になかった。それと同時にこの冤罪については急がなくてはいけないと思った。

 

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13年前の取り調べ

そもそも、松本が死刑囚となったのは、13年前の警察の取り調べが焦点となっている。

 

しかし、当時を知る刑事に問い合わせても、すでに裁判で判決が出ているから、松本がやったに違いない。と言うことで

 

話に取り合ってくれる事は一切なかった。しかし彼は当時下っ端で事件の事は詳しく知らないようだった。

 

岸本は、当時の担当取り調べをした記事を片っ端から調べることにした。電話帳で一件ずつ確認していくと、やっと1人見つかった。

 

しかし、当時の担当刑事は松本が「許してください」と床におでこをつけて土下座をした。これが自白となった。

 

その言葉は、松本が浅川に書いた手紙の内容と一致していた。刑事のその言葉を聞いたとき、浅川は岸本を見た。

 

本当は、岸本から刑事に向かって「許してくださいは、厳しい取り調べを許してください。」と言う意味ではないかと言う

 

質問を投げかけて欲しかった。もし自分がその質問を投げかけると、今後トラブルになる可能性がある。しかし、男性からなら大丈夫だろう。

 

そんな思いがあって、浅川は岸本を見ていたかもしれない。しかし岸本は気づいていなかった。

 

そして、担当弁護士から有力な情報を得ることができた。今回八頭尾山で起きた殺人事件について、13年前の事件とを結びつける新聞記者がいた。

 

その新聞記者を紹介したいと言うが、実際に会ってみると、なかなかクセのある女性で、取材をまとめた記事を見つけるのも2時間かかった。

 

しかし、冤罪の証拠を集める強い手がかりとなった。でもまだ強い証拠が足りない。被害者遺族とさくらの証言。

 

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被害者遺族に手紙を書き続ける

当時の担当刑事を探すよりも、当時の被害者遺族を探す方がより簡単だった。被害者遺族は今もまだその地に住んでいるからだ。

 

しかし、当時のマスコミが「少女が下着を得る目的で、男性と山の中に入っていった」と言うニュースを報道したため、

 

自らの子供が亡くなった後、いわれのない事実で傷つけられ、被害者遺族もまた傷つけられてきた。

 

そんな関係性の中で、被害者遺族に話を聞くことができない。浅川はまず手紙を書くことにした。しかし、相手から返事が来ることがなかった。

 

6回目に手紙を送った時、被害者の少女が父親から「二度と手紙を送ってくるな!!」と怒鳴り付けるような電話がかかってきた。

 

これで被害者遺族から話が聞けないのかと思言った矢先、当時14歳だった。被害者の姉から電話が入った。

 

そして、喫茶店で待ち合わせて、当時の話を聞く事ができた。姉は妹が下着売るなんて信じていなかった。

 

マスコミによって傷つけられた、妹のイメージを回復してあげたかった。そして、マスコミがつけたイメージを信じ込んでいる両親をなんとかしたかった。

 

姉は顔を出してインタビューに応じることにした。そこは妹との思い出の場所、その日はしし座流星群が見れる日だった。

 

2人は星が好きで、その日も一緒に流星群を見ようと約束をしていた。なのに、妹は帰る事はなかった。

 

■キャスト

もう引き下がらない浅川

そしてもう一件、さくらの証言をVTRに収めた。彼女は松本が逮捕される日に部屋にいた人物だった。

 

そして、唯一、本来の松本の姿を知っている人物でもあった。それらのVTRや証言をまとめて、定例会議にかけた。

 

若い世代については、放送に賛成する意見が多かった。しかし、プロデューサーについては放送しても良いが、上司の了解が必要だと言う。

 

案の定「放送後の責任が持てない」と言うことで、放送は見送ることになってしまった。浅川飲むことができない。アルコールは飲んでいた。

 

そこに斎藤がやって来た。浅川と岸本が冤罪事件について、独自に取材してVTRを求めていることを知っている。

 

その後どうなったのかを聞きに来たのだろうか?しかし浅川は飲めないアルコールを飲み、気分が悪くなってしまった。

 

そしてその後口をすすいでそのままキッチンで泣き崩れてしまった。斎藤はそんな浅川を抱きしめて慰めた。

 

流れで、昔のように抱き合う2人。その時浅川の覚悟は決まったのか、翌日の「フライデーボンボン」で、

 

浅川はいつものようにスタジオ入りしたが、VTRのナレーションが間違っていた。と言って差し替えをお願いしていた。

 

岸本はその異様な雰囲気に気づいていた。そして浅川のコーナーが始まった。しかし、いつものように「エナーズアイ!」と

 

明るくポージングする彼女はいなかった。流れてきたのは、松本死刑囚についてのVTRだった。上から反対され、お蔵入りになろうとしていた。あのVTR。

 

浅川は、もう後に引かない覚悟で、そのVTRを流すことにした。そして一旦流れたVTRは止めることができなかった。

 

このVTRがどのような波紋を起こすのか?本当に冤罪なのか?真実が明らかになるのはいつだろうか。

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