「逃亡医F」逃走したはずの藤木がすずらんに戻って来る。亡くなった恋人の秘密

藤木は雪の中に埋もれるように倒れていた少年を見つけ、近くの山小屋で緊急オペを行った。そして逃走した。

 

沢井はお世話になっている「喫茶すずらん」へ戻り、香川の手伝いをしていた。戻らない藤木に、恋人同士の喧嘩だと思っていた。

 

そこにお店の電話が鳴り、沢井は指定された路線バスに乗り、他人の振りをして藤木の手助けをすることになる。

 

コンテンツ

まかないを食べた藤木が店に戻る

沢井は他人の振りをしながら、藤木に頼まれた買い物をして、彼用のスマホを手渡した。今後はそれで連絡が取れる。

 

そして、まかないに「すずらん名物のハンバーグ」が出ていたので、お弁当にして食べかけの物と、新しい物を2つ渡した。

 

その後、沢井はお店の手伝いに戻り、藤木はそのまま逃走することになった。そのため、目立たない神社の境内でお弁当を食べていた。

 

そして、何かを思い「すずらん」に戻って来た。沢井はなぜ戻って来たのか!?と聞くと、香川がいるにも関わらず

 

はっきりと「まかないがまずかったから」と答えた。お店の人気No,1と書いてあるハンバーグの味がとてもそれとは思えなかった。

 

それは医者として、看板メニューがまずいのには、店主の味覚に問題が生じていると感じ戻って来た。

 

そして、香川に症状を確認すると、味覚の他にも、たまに呼びかけても返事がないことから、聴覚障害があると判断した。

 

香川自身自分に病気があることはわかっていた。そしてオペをしなくてはいけないこともわかっていた。

 

しかし、脳にできた【腫瘍】が神経を圧迫していることが原因だった。しかし、そのオペをすると「料理人として味覚を失う」可能性が否定できなかった。

 

だからこそ、香川はオペに踏み切れず、自覚症状があってもそのままにしていた。ハンバーグは看板メニューだから、

 

長年の勘で何とかなると思っていたが、あらためて藤木に指摘され、オペをするならせめて娘の結婚式を見たい。と要望した。

 

■キャスト関連作品

 

香川の願いのために動く2人

香川は憑りつかれたように、料理ばかりしており、妻に愛想疲れて離婚した。しかし2人の間に娘がいた。

 

その娘が今度結婚するという。それまではオペはしたくなかった。一目花嫁姿を見たかった。しかし、すでに立つこともできなくなっている香川に代わり

 

2人は元妻と娘が住む家に向かった。事情を話すと娘は突然のことで「まだ父を許せないので式には来てほしくない。」

 

と、部屋を出てしまった。そしてもう一つ頼まれていたのは、【レシピノート】おおよその料理は修行時代に完成していたが、

 

それを妻と改良して、今のハンバーグも店の看板メニューになった。だから、レシピノートがあれば店は何とかなる。

 

と、思い借りてくるようにいらされていたが、病気については絶対口にしないように言われていた。

 

しかし、元妻は「今更レシピノートが必要と言うことは、体調がよくないのか?」と2人に探りを入れてきた。

 

何も言えないため、レシピノートを借りることはできなかった。そして店に戻った2人。街中では拓郎と筋川が藤木を探していた。

 

あと一歩のところまで来たが、藤木はちょうど通りから見えない場所に香川といたので見つからなかった。

 

筋川が情報をつかんだ。と、拓郎と倉庫に行くがそれは筋川の罠だった。違法賭博で脅されていた筋川は裏で手をまわし、

 

一緒に探すふりをして、違法賭博が絶対にバレないように準備をしていた。そして店の常連がその倉庫に来ており、

 

拓郎は手を縛られ放置され、筋川はやっと自分が働く管轄の署に戻ることができた。そして後輩から「カラ出張」と指摘されたが、

 

藤木の潜伏範囲がわかったとして、捜査網が広げられることになった。そんな事を知らない藤木は香川のために何ができるか考えていた。

 

■キャスト

 

■関連作品

原作

「逃亡医F」

伊月慶悟

奥田民生
『太陽が見ている』

 

娘の結婚式で密かに料理を振る舞う父

2人が元妻の家を訪問したことにより、元夫の体調を心配して店まで来た妻。そして、病気のことを伝えることとなった。

 

そして、披露宴に参列することはできないが、会場に選んだのは修行時代に一緒だった旧知のコックがいるホテルだった。

 

そのため、厨房で密かに娘のために料理をつくり、提供できるように頼み、当日は厨房から娘の晴れ姿を見ることになった。

 

香川はレシピノートを見ながら、ハンバーグを作ったが途中で倒れてしまった。藤木が付き添っていたが、料理を運んでいた給仕係が藤木に気付き

 

警察へ連絡してしまった。倒れた香川をバックヤードへ運んだが、ハンバーグは完成しないまま。しかし、これ以上待たせられない。

 

と、友人が最後の仕上げをしたが、他の席にはお肉が運ばれたが、娘にはハンバーグが運ばれた。

 

そして新婦だけ別メニューなのには訳があると説明した。そして、一口食べた感想を聞いたが、特に娘は何も感じなかった。

 

元妻も一口食べるが、それはお店の味、娘が好きだった味とは程遠かった。そのため厨房へ行くとバックヤードで横になる香川。

 

水頭症を起こしており、これ以上料理をつくることは難しかった。しかし、どうしても娘に自分だとわかる物を食べて欲しい。

 

そんな思いから藤木は10分だけ時間を作った。その間に林檎の飾り斬りをして「白鳥」を作った。

 

そして、デザートが運ばれまたもや新婦だけが、りんごというのには理由があると母は説明し、なんとかごまかし父親の思いを伝えたかった。

 

最後に、新婦から母への手紙の時、沢井は披露宴会場に入っていた。その頃バックヤードでは救急につなぐための、応急処置が行われていた。

 

沢井から「警察に包囲されている」という連絡を受けながらも、香川が無事にオペができるように最善を尽くし、警察は式が終わるまで待つように式場側から言われており、

 

待機となっていたが、香川は救急搬送なので、先に披露宴会場前の廊下を運ばれた。その時ちょうど沢井の開けた扉から

 

念願だった娘の花嫁姿を少し見ることができた。そして、娘も父の存在に気付いており、手紙の後に

 

「月曜日はお店が休みで、お父さんが林檎の飾り切りを教えてくれた。」と付け加えた。元夫の思いがしっかりとどいたことに母は感動した。

 

そのころバックヤードでは、早まった警察が突入し、藤木を捕まえようと取り囲んだが、意外な助っ人拓郎が来た。

 

そして、警察の制服を盗み、2人で会場の外に出た。拓郎は助けた訳ではなく、妹がなぜ死んだのか直接知りたかった。

 

しかし、死んだと思われた妹は死んだわけではなかった。共に医療技術の開発を行っていた「バイオネオフェロー」の1室で

 

彼女は意識が回復することなく、様々な機器につながれていた。「生き返り」の実験なのだろうか!?

 

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