「逃亡医F」2話、雪山で倒れた藤木を救った少年の病名は「313」緊急オペ開始
藤木は亡くなった彼女の最後の電話、「私に何かあったら都波に会って」という伝言から、都波に会って彼女が亡くなった真相の手掛かりを
つかみたかったが、彼は行き先をいつも告げないまま、どこかへ行ってしまうので、手がかりはなかった。
しかし、おおよその予想である山にいると思われた。藤木は救命ボートで脱出した後山に向かった。
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高熱を出し倒れた藤木
藤木は雪山の中を彷徨い、気が付くと倒れ車の中にいた。助手席には頻繁に咳をする少年が乗っていた。
運転手は少年を家まで送り届け、藤木をそのまま病院へ連れて行った。山のふもとのカフェの店主らしいが
倒れている藤木を見て、通りすがりの少年が店主に助けを求めたらしい。しかし、病院へはいけない。
病院前で帰ろうとする藤木の前の、沢井が現れた。「彼の名前は鳴海健介です」と恋人の振りをした。
店主は駆け落ちした恋人同士だと勘違いし、2人を守るためお店の2階を提供し、藤木の看病ができるようにしてくれた。
沢井は藤木の【冤罪】を信じ、何か自分にもできることがあるはずだと、前に盗み見た地図の印を頼りに、この町に来た。
そして、藤木は医者なので、病院付近をうろつけば出会えると思っていたのだ。結果的に沢井が来てくれて藤木は助かった。
翌日熱も下がり、泊めてもらったお礼に2人でお店の掃除をしていた。すると荷物が大量にあり、それをどかしてもいいか店主に訪ねた。
その荷物はふもとでキャンプをしてから、登山する人たちが、荷物を少しでも減らして山に登るための荷物置き場だった。
藤木はそこに「都波」というタグを見つけ、中を見ると確かに研究者の荷物のようだ。彼がここにいるのは間違いない。
店主に確認すると、特徴も一致しており、都波は今近くの山の中にいると確信した。
藤木の足取りを追う兄拓郎
拓郎は少し手荒な方法で、刑事の筋川を味方につけ、警察手帳を武器に藤木の行方を追っていた。
その途中で、妹の葬儀の手伝いをしていた女性にあった。「前に会ったことあるって言ってたけど、葬儀の手伝いをするほどの中だったのか?」
と、女性を問い詰めると、卒業旅行へ行く際にお兄さんが空港まで送ってこられて、「男性と行くんじゃないか?」と疑われていた。
と、妹とのツーショット写真を見せ、当時のことを思い出したのか女性に謝罪をした。
その後、妹と共同研究をしていた都波なら何か知っているかもしれない。と、都波の行方を追ったが、研究室はガランとしており
手がかりもなく、案内してくれた医師の長谷川も「いつも突然どこかへ行ってしまうので、行き先はわからない」と答えた。
そのため、警察手帳を武器に都波のアパートの鍵を、大家に開けさせて部屋の中を探った。こっちの方が研究室らしい部屋だった。
雑然とした部屋の中に、古いパソコンが1台。拓郎は「買い替える暇がないほど忙しいか、使うことがないアナログ人間か・・・」
と、壁に貼られた地図を指さした。アナログ人間ならば地図が一番の頼りになるはず。
拓郎は藤木が救命ボートで静岡の漁港にたどり着き、電車で長野に移動したと推測したその先に記された場所へ筋川と向かうことにした。
都波の足取りを追う途中で見つかった少年
都波を探して山に入った藤木と沢井。沢井は海の天気には詳しいが、山の天気には詳しくないのか?と藤木に言われてしまった。
と言うのも、これから山に入るが天気が荒れるのだ。それこそが都波を見つける近道だという。
天気が荒れれば、それを避けるために山の中にある安全な場所に一時的に立ち寄るはず。
そうなると捜査のポイントは、広い山をただ歩くよりも狭くなり、都波を見つけやすくなる。
だんだん天気が荒れてきた。2人はどこへ向かっているのかもわからなくなってきた。
すると、雪の上に何か落ちているのを見つけ、雪をかき分けるとあの助手席に乗っていた少年が口から血を流し倒れていた。
幸い近くに小屋があり、少年を運び入れ診察した。少年は藤木にあった時自分の病気は「313」と答えていた。
それは国の【難病指定】になっている病名に付けられている番号。肺に関わる病気だったため、彼は走ることを禁じられても
毎日走っていた。おそらくその途中で倒れてしまったのだろう。診察の結果肋骨が折れ、肺に刺さり出血をしている。
至急オペをしなければ助からない。手術に使える道具を探し用意し、沢井に近くにあったお酒で消毒させて準備した。
そこに、少年の父親がやって来た。ドアにカギをかけたが無理やりあけられてしまった。少年の父は地方テレビ局のプロデューサー。
しかし、少年の病気を理由に、仕事を早く切り上げたり休みが多かったりで、いいネタをつかみ損ね、アシスタントも文句ばかり言っていた。
そこに【逃走犯】がいるという情報をつかみ、山に入って来たのだが、予想外にそこに息子がいた。そして藤木は緊急オペの必要性を説明した。
しかし、医師は「オペの必要はないと言っていた」と父は答えたが、「肺に肋骨が刺さっているのでオペが必要だ。」
そして、自分が週刊誌になんて書かれたのか聞くと父は「外科医」と答えた。藤木はその前に何か言葉はなかったか?
と、訪ねると【天才】と答えた。「それは本当です。信じてください。」と父を助手に緊急オペを開始した。
その様子をアシスタントの女性は、スクープとして撮影していたが、まもなく救助隊がくる沢井は内心焦っていた。
しかし、オペを素早く終えると、藤木は隙をついてカメラ事盗み、山小屋を後にした。
少年は無事に病院へ搬送され、一命をとりとめることができた。
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