「#コールドゲーム」6話徐々に見え始めた如月の考えと、木村家の結束、そして避難所内の混乱。
避難所では、「優秀な人物」が優先的に救助されるらしい。という噂が広まった。すると一斉に木村家をねたむ者が現れた。
しかし、それは如月の狙いでもあった。木村家の【偽装】を知っておきながら、それをいつまで放置しておくのか、と元刑事の黒岩に聞かれ
「みんなの不満は木村家に向く」つまり、優秀である木村家にみんなの視線を集めておくことが目的で見逃がしているらしい。
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再び政府との交信で救助人数が決まる
再び無線がつながり、政府が今救助できるのは「8名」と限定されることになった。ファミリーファーストを掲げる如月だが、そうなると家族を優先して
避難させた場合、自分が取り残されてしまう。そこで最初に救助されるべきは「技術者と子供」と限定した。そこに自分も滑り込む魂胆だろう。
となると、大工や電気工事屋の保健室で医師をやっている2人が、その話しが広まると危ない。そこで「給食係」が暴行事件を装って2人を隠した。
大工は瀕死の重傷を負ったまま、外に逃げ出したと思いこませ、医師は襲われた恐怖から避難所から逃げ出したと思わせる。そして、誰も知らない小部屋に2人をかくまった。
しかし大輝はその犯人は、黒崎ではないかとにらんでいた。黒崎は必要以上にパトロールに力を入れ、少しでも歯向かう者がいれば「反省部屋」閉じ込めた。
この日も「木村家」に対して、憎悪を持つ独身男性2人が部屋に閉じ込められた。その頃祥子は長嶋を訪ねていた。長嶋は陽菜が「生きてみたい」って言ったと喜んでいた。
避難の時に母親に捨てられ、自分は助からなくてもいい。と頑なに避難することを拒んだ陽菜。おそらく日常的に母親から嫌われている感覚はあったのかもしれない。
しかし、長嶋が強引に第7支部へ連れてきた。そして入るなり、「私の孫だと絶対に言っちゃいけないよ」と口添えした。それは「殺人犯の孫」としていじめに遭わないため。
そして、そこで祥子を見つけた。奇遇にも祥子は「家族」となる人物を探していた。そのため陽菜を祥子に託した。そして先に祥子に見いだされていた大輝を紹介された。
その後3人で父親を探したが、避難所で挙動不審で、ぼーっとしてそうな隆に目をつけて父親とした。即席の4人家族で申請し個室を与えられた。
遠征隊の帰還
その頃、食料調達に行っていた遠征隊が戻って来た。そして一人の男性を連れてきた。雪の中に埋もれていた男性を救助してきたのだ。
急いで保健室に運び、体をあっためていると「ゆうと」と口にした。まだ山小屋に子供のゆうとが残されているという。
大輝はその話を祥子にすると、祥子は自力で山小屋へ行こうとした。しかし、訓練を受けていない祥子にはいくら何でも無謀なことだ。
そこで大輝は最初に約束したことを守ってくれたら、交換条件に俺が助けに行く。と申し出てくれた。それは如月を呼び出し2人きりで話しをすること。
実は大輝の婚約者の父が自殺したのは、如月が深く関わっていた。リゾート開発と謳い、お金をだまし取られすべてを失った失望から自殺した。
そして、遺留品を受け取る時そのショックからかこいびとのとわこも、心臓発作のように突然倒れて亡くなってしまった。
その中に大切に保管されていたのだ、義父になるはずだったとわこの父と国会議員の如月が肩を組んで、何かの証明書を交わす写真だった。
その復讐を大輝は望んでこの第7支部で、チャンスをうかがっていた。そして、祥子と如月がただならぬ関係であることに気付き、「あんたが呼び出せば来るだろ」
と、祥子に体育館に如月を呼び出すように指示し、待っていた。しかし、祥子は大輝が会いたがっていることを伝えたうえで、「来ちゃダメ、来たら殺される」と伝えた。
そして現れたのは黒岩だった。即刻取り押さえられて、反省室に閉じ込められた大輝。祥子に裏切られたと腹立たしかった。
しかし、そこに長嶋が差し入れを持ってきたが、大輝は受け取らなかった。そして「私の孫を可愛がってくれてありがとう」と初めて打ち明けた。
そして、祥子は「裏切っていない」と話し出した。大輝が祥子に如月を呼び出すより前に、長嶋に話していた。「あの子は如月を殺したら、自分も死ぬつもり」
「生きていてほしい」と言っていたこと。だから、「あんたの命を守るためだった」と改めて祥子の気持ちを伝えて帰って行った。
反省室から急に出された大輝
大輝はその日の夜、突然黒岩が来て反省室から出された。それは如月が大輝を危険人物だと認識し、今夜中に始末するという話しを聞いたからだ。
その頃、祥子はゆうとを救うため夜中にこっそり、避難所を出ようとしていたが、強風に押され外に出ることもできなかった。
大輝は長嶋から聞いた話しで、祥子に悪気はなく自分を救うためだったと知り、ちょうど今夜自分は処分されるということで、
祥子を引き留め「代わりに自分が行く。必ず連れて戻って来るから！！」と約束して、真夜中に旅立った。距離にすれば15キロくらいだろうか・・・。
大輝は猛吹雪の中、男性が倒れていた場所から一番近い小屋へ向かっていた。如月が消そうとした日にいなくなれば、自分を殺そうとはしないだろう。
そして、朝方やっと小屋に着いた。中には誰もいなかった。地下室があることを知り降りていくが、今まで人がいた痕跡のように、かまどの火がぽつりと消えた。
しかし、少年はいない。どこへ行ったのだろうか・・・！？その頃、黒岩は如月の秘書である、小橋を反省室に閉じ込めていた。
大輝を殺すために、避難所へ来たのか、次に狙われる命は小橋だと直感して助けるために閉じ込めたのかわからない。
しかし、如月は確実に、最初の救助の8人に入るために、救助される人数を減らそうと考えを巡らせている。【特別枠】を与えた人物から消そうとすることは自然かもしれない。
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