「アバランチ」4話、話題のあるアバランチと脅威を感じ始めた大山副官房長官
前回の作戦で、リナは「Kファイル」を盗み出すことができなかった。強靭なセキュリティーがかかっていたからだ。
リナはその責任をまだ感じていた。しかし作戦を変更して、同じく「悠源館」の黄月をターゲットに
羽生が新聞記者になりきって、様々なことを聞いたが、彼女は毅然とした態度で、何も聞き出すことができなかった。そのため作戦をもう一度見直すことにした。
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ターゲットは病院の理事長
羽生が黄月に話しを聞き、何も聞き出せないとわかると、あっさりと外に出てきた。すると黒塗りの車が何台かやってきた。
そして降りてきた多くの男性の中に、見覚えのある顔があった。内閣の中で情報調査をしている桐島だった。なぜ桐島が来たのか?
おそらく、大山がアバランチの動きに気づき、桐島にファイルの処分を依頼したのだろう。黄月はそれでも、自分のバックには大物がついているから大丈夫だと思っていた。
しかし桐島が、ファイルが保管してある部屋に入ると、黄月の電話が鳴った。相手は大山だった。そしてもちろん自分のことを助けてくれると思っていた。
しかし、大山は入るなど知らない。とあっさりと黄月を切り捨てた。大物政治家たちを操るために作られた、高級サロン「悠源館」は
大山のたった一言でその役割を終えた。それは黄月の切り捨てを意味していた。彼女は服薬自殺を図った。自ら命を絶ち秘密を守り抜いた。
そこでアバランチは作戦を変更し、4期に渡り「関東医師連合」の会長を勤めている神崎に目をつけた。
光山と深いつながりのある人物だ。しかも多額の資金が神前に流れている。そこで、中でも最も怪しいとされる病院に、
打本とリナは潜入した。しかし打本は既に「腰痛」て何度も病院を受診しており、看護師とも顔見知りになっていた。
しかしこれも不審に思われないための作戦だった。患者になりすまし、内部情報を得やすくするため。関係者と親しくなるのは有利なことだ。
リナは姪っ子の設定で病院に入ったが、奥で女性が医師にクレームをつけていた。「なぜ後から来た感情優先したんですか?」
しかし医師はそんなことをしていないと、言い放ち彼女の言葉を無視した。そこで打本は彼女に近づき、名刺を見せて話を聞くことにした。
名刺には、病院の被害に遭っている人たちを救う会の名前が書いてあった。親をした彼女は自分の父親が倒れた日のことを話しだした。
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医師が行った不正な治療
女性の話によると、家で父親が鼻血を出し、意識がなくなったため救急車を呼び、病院に着いたところ、
「くも膜下出血の疑いがあるから、急いでオペが必要です」と言われたが、その数分後に、「骨折」の患者が運ばれてきた。
すると、父のオペをしていたはずの医師が、隣に運ばれた骨折の患者の処置を行い始めた。看護師たちもなぜそちらを優先するのか?と言っていた。
牧原が病院の防犯カメラをハッキングし、彼女の父が搬送された日の記録を見てみた。確かに父親の後に1人の男性が搬送されている。
明らかに、誰かの指示により優先順位が変えられたと言うこと。そしてそれにより彼女の父親は命を落としてしまった。
そしてカルテを照合すると、男性の名前が判明した。するとその男性は神前に関係する男性で、手術し3日で退院している。
彼女の父親に比べれば、軽症の患者だった。しかし誰からの指示があったのか、その音声を拾うとしたが、そこまでハッキングできなかった。
しかしその場に看護師長がいたと言うことで、彼女は看護師長に聞けば何かわかるかもしれないと教えてくれた。そこで打本は西城を連れて
再び病院を訪れた。いつものように気軽に声をかけてくれる看護師長。すると西城が警察手帳を見せ「話を聞かせてください」と別室に入った。
するとその日の手術のことがわかった。オペを開始しようとすると、電話が鳴り医師に取り次ぐと、隣に運ばれた患者が優先された。
その電話の相手を聞くと、やはり神崎だった。神崎の指示により、医師はオペの順番を変えてしまい、1人の命を犠牲にした。
そこで羽生が帰宅しようとする、オペを担当した医師に会い、オペ当日の話を直接聞くことにした。
その頃、山守は西城に頼み、官房副長官の秘書をやっている同級生に、官房副長官の行動を教えてもらうように頼んでいた。
西城は彼女を呼び出して、スケジュールを教えてほしいと頼んだが、心変わりしたのか、彼女が仕事が入り帰ろうとすると「今のことを忘れて」と口にした。
しかし、西城のスマホに副官房長官と、神崎がとある店で会食をすると言う。そこでリナが店員になり潜入した。
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アバランチの動画生配信が始まる
大山と神崎が会食していると、大山宛に電話が入ったと、店員が呼びに来た。不審に思いながらも電話に出たが、
その間にリナが、神崎の前にタブレットを置き「スペシャルな演出です」と言って去っていった。するとそこに写し出されているのは
見覚えのあるオペ室だった。そこに自分の部下である医師と、見知らぬ男が1人。あの日神崎自身がオペの順番を変えるように指示した。
そのことについて追求している。そして戻ってきた大山も動画を見て「アバランチ」だと気づいた。急いで神崎は病院に向かった。
するとあの時にいた男性はいなかった。そのかわり医師は、身動きが取れないように縛られ、口はマスクをつけられていたが、簡単に外せるものではなかった。
神崎が到着するまでの間に、石和不正があったことを認めた。それは神崎の指示によるものだと言うことも。そして神崎が到着して、医師に対して罵倒している。
その様子も全て動画配信されていた。そこで打本が出た。前もって室内に防犯カメラ付きのスピーカーを仕込んでおき、車の中から神崎に向かって話しかけた。
そしてすべての不正が全世界に生配信され、自分が犯した罪がさらされたと言うことを知らされた神崎は、次の会長戦は絶望的だと実感した。
これでまた1人大山の息のかかった人物が消えた。しかし大山はアバランチについて調べ始めており、会食があったお店にも、
リナの髪の毛が落ちていたことを、桐島から連絡を受けていた。着々と自分の下に近づいてくるアバランチ。次は誰を潰しにかかるのか。
その頃山守は「報告書」を作成していた。「JICS」立ち上げに向けて…と言うような文章が見えた。山守は何らかの組織の設立のため、アバランチを立ち上げた。
そのとき電話が鳴った。老人だったが気品のある人物で、「大山にはまだまだ爆弾がある、気をつけて行動しろよ」と忠告をしていた。
おそらくこの人物が、アバランチのバックボーンとなり、資金調達に関与している人物だろう。そして大山のあらゆる不正を知っているのだろう。
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