通院が長引くと、最もきになってくる「お金」の心配
うつ病と診断されただけでも辛いのに、いつ寛解するかもわからない。
本当に人それぞれ違った治療が必要となる病気です。
しかし、症状が重いほど増えるのが「通院回数」「医療費」「薬代」その他にも
公共交通機関を利用して通院している場合、「交通費」もかかります。
仕事をしながら、通院治療できるのならばさほど心配にならないかもしれませんが
通院のために、仕事を休まなくてはいけない、仕事を辞めなくてはいけない場合
「お金」の問題は大きくなってきます。そこで、お金に関わることをまとめてみました。
最初の半年は我慢!!
自分にとって良い病院も無事に見つかり、初診の段階で「うつ病」と診断され
薬での治療が開始となります。基本的に「効果」がすぐに見られる薬ではないので
その効果を見るために、最低2週間は次の通院まで期間が空きます。
しかし、副作用が強く、1週間服用しても副作用が出るようならば、「薬が自分に合わない」ので
その場合は、我慢することなく予約日前でも、病院へ電話をして理由を話し、急ぎの予約を取りましょう。
そこで単純に考えると、薬の効果を見るため2週間の通院期間が空く。ということは最初の月は2回の通院です。
そして2か月目にどうなるか・・・・
薬の変更
薬の増量
薬の減薬
薬の追加
この4つの可能性が出てきます。そのため再び2週間後の通院となる可能性があります。
このようにして徐々に「自分に合う薬」を探して、寛解を目指していきます。
そこで、もし初診の診断から半年経過したら、ぜひ市役所などの福祉課で「精神自立支援証書」のための医師の診断書をもらってきてください。
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詳しくは、こちらに書きましたが、うつ病の治療に関わる医療費負担が、「3割」から「1割」へと減額される証書となります。
診断書を発行してもらう手数料や、1年で更新しなくてはいけない。などの問題もありますが
医療費に関する負担は軽くなります。
治療が長期化する場合
うつ病が寛解するまでの目安は「1年半」と言われています。
しかし、これはあくまでも目安です。私自身は2年半以上経過しています。
知り合いには7年以上という方もいるので、人それぞれの環境や、体質に薬が合うか合わないか。
色んな要素が絡んでくるので、1年半で寛解を迎えることができなかった。
からと言って、まったく落ち込む必要も、ましてや自分を責める必要もないのです。
それだけの「休養」があなたには必要だ。ということです。
しかし、治療が長期化した場合、次の目安は「1年半」になります。
初診でうつ病と診断され、継続して1年半治療に専念しているにもかかわらず
寛解を迎えない場合、1年半通うのも精神的にものすごく大変だと思いますが
先が見えないことに焦ったり、落ち込んだりするかもしれません。
しかし、1年半継続治療した場合、診断書がやや高額になるかもしれませんが
「精神障害者保健福祉手帳」を市町村の福祉課などで発行する手続きをしてください。
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一番のメリットとしては「受給者証」が発行されます。
この受給者証は、保険証と一緒にすべての医療機関の窓口へ提示することにより
医療費が「無料」になります。(詳しく言えば、3割負担を福祉課が行ってくれる)
そのため、うつ病の治療だけでなく、インフルエンザや火傷の治療など、あらゆる病院で使用することが可能です。
また、携帯電話などの割引サービスもあります。
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このほかにも、市町村によって異なりますが、公共交通機関の割引、税金の免除(等級による)
公共施設などへの入場料割引などがあります。
実際には、うつ病の治療どころで「お出かけ」などする気分ではないかもしれませんが
もし、体調がいいな。という日があれば「気分転換」として、そういった割引サービスを利用してみてもいいと思います。
ちなみに、わが家では子供に発達障害があるため、「療育手帳」
私が継続通院1年半以上経過したので「精神障害者保健福祉手帳」の2冊を携帯しています。
首にかけて、誰かに見せるものでもないので、取得することをお勧めします。
場合によっては、「障害者年金」受給の対象となるかもしれません。
まとめ
今回は、うつ病の治療にかんする「お金」に関わることを取り上げてみました。
少しでも自分の心の負担を軽くすることで、少しでも早く元気になれるように
多少面倒な手続きもありますが、自分のためにもいろいろ考えてみてもよいかもしれません。
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