「元彼の遺言状」3話、ボヤ騒ぎと不動産社長殺害の謎

剣持麗子は町弁護士事務所の弁護士となったが、亡くなった村山の引き継ぎや離婚訴訟など

 

麗子にとってはお金にならない案件ばかり。事務所の留守は篠田に任せて、麗子はそれでもお金になりそうな案件に走り回っていた。

 

しかし、不思議な電話を受けた「武田信玄」からだというのだ。

 

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武田信玄の相談とは？

 

武田信玄は弁護士が来るまで、何も話さないとだんまりを決め込んでいた。そして麗子が来るとホストの名刺を出した。

 

麗子が本名を聞くと、素直に「黒丑」と答えた。一体彼は何を話すのか・・・！？

 

彼は不動産から立ち退きを、3ヶ月前からせまられていたが、1ヶ月前からその指示はきつくなった。

 

しかし、彼には立ち退く意志はなく、不動産に抗議に行くと、社長は殺害されていた。

 

彼は弁護士事務所に来ると、苦労話を始めた。祖父の時代からあの家に住み、幼少期もそこで過ごしたが

 

両親が離婚し、母が出て行き、しばらくすると弟だけを引き取り、自分はずっと父と二人暮らし。

 

いつでも家族が帰ってきてもいいように、絶対にあの家から立ち退きたくないという。

 

篠田はその話しを信じ、涙したが、麗子は冷静だった。隣の家の住民に彼の家の話しを聞きに行った。

 

彼には弟などおらず、かなり前から父との暮らしをしているが、父はかなりやばい人らしい。しかし、ここ2年姿を見ていないと言う。

 

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不動産の登記簿の不思議

 


彼に事実を告げると、素直に認めた。そして、麗子達の調べで、ヤクザの父は歌舞伎町で元気にしていた。

 

その父が「何があってもこの家に住み続けるように」と言われていたので、家を立ち退く気はないと、改めて本当の事を口にした。

 

麗子が手にいれたあのあたりの、土地の登記簿を確認すると、一帯が不動産社長の名義になっていたが、

 

一軒だけ持ち主不明で、書類もない土地があった。それが彼の家だった。実際に篠田と足を運ぶと、

 

篠田は白いつつじの中に一輪だけ赤いつつじが咲いいるのを見つけた。それは下に何か埋まっているとこうした変異が起こるらしい。

 

このことを知った彼は、夜中に不審な行動に出た。職場は仮病で休み、かなり深い穴を庭に掘っていた。

 

父が住み続けろ。と言ったのは、この庭に何か埋まっているから。だと思ったらしいが、何も出て来なかった。

 

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ボヤ騒ぎと社長殺害の謎


元々立ち退きは、ショッピングモール建設のためだった。麗子は抜かりなく、ショッピングモールの親会社に乗り込み

 

自分なら、住民を納得させた上で、立ち退きを直ちに完了できる！と自信たっぷりに根拠を話した。

 

実はあのあたり一体の、水道管はかなり老朽化しているが、水道局は10年後に工事を予定している。

 

実際にボヤ騒ぎの際に、消火栓は全く意味をなさなかった。そんな土地に住み続けたいだろうか？

 

こうして、見事なプレゼンで「顧問弁護士」として、契約を結んだ。そしてボヤ騒ぎがあったお店に書かれた名前に注目した。

 

それは「立ち退き反対派」のリーダーのお店だった。これが不動産社長殺害と繋がるのか？

 

篠田が地名に注目し、秋須坂と言う三文字に注目した。「秋」にある『火』はボヤ騒ぎ。

 

「須」の辺は『頭』を示し、不動産社長が頭を殴らて死亡したこと。そして、坂にある「土」、つつじの花が1輪だけ色が違うこと。

 

しかし、黒丑の家の内情を聞いたお隣さんは、大学教授で植物に関することを教えていた。

 

そのため、彼の庭には様々な花が植えられていたが、それは一人で世話をしており、妻は親の調子が悪く、しばらく家にはいないとのこと。

 

そして、つつじが一輪だけ色が変わるのも、珍しいことではないと教えてくれた。

 

麗子、篠田、黒丑の3人はこの大学教授の講義が行われている講堂へ行った。ちょうど授業が終わった。

 

すると、麗子は自分の推測を話した。火災の現場写真の多くに教授が写っていたことから、教授は火事に関係している。

 

それは、不動産屋の社長が反対はの店に、火をつけたのを目撃して、社長を脅したということ。

 

そして、隙をついて社長を殴り殺したこと。それには何か事情があるはずだった。後日教授の家の捜索が入ると、

 

つつじの下から、義理の親と妻の遺体が出てきた。彼はこれを発見されないために、どうしても土地を手放したくなかった。

 

しかし、麗子に不運が降りかかる。すべての事件を解決し、ショッピングモール建設の会社赴くと、「顧問弁護士解雇」を言い渡された。

 

不服しかない麗子のもとに、古巣の津々井が現れた。またしても、顧問弁護士の座を彼に奪われた。

 

しかし、今回のことで一つ分かった。黒丑の父が「何があっても住み続けなさい」と言ったのは、彼が21歳になったことで意味が出てきた。

 

それは、昔祖父が住み始めたころは、所有者の書類の管理がなぁなぁになり、そのまま持ち主不明のまま黒丑家は存在した。

 

しかし、法律上20年以上住み続ければ、その家はその家主のものとなる。ということは、父が何があっても。と言ったのは、

 

土地の所有権を手に入れるためのことだった。それを祖父は知っていて、わざと賃貸契約を住み始めるときに結ばなかったから、

 

黒丑家の土地に関する登記簿が、不動産に存在しなかったのだ。

 

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