地元の福島へ帰った新の新しい人生はどうなるのか?「その女、シルバ」最終話

ついに、ホステス全員が辞めお店を閉めることとなった。最後にマスターから1人ずつ名前を呼ばれ、退職金をもらった。

 

この店には、それぞれの人生がたくさん詰まっている。まだ1年目の新でさえたくさんの思い出が詰まっている。

 

それを思い返すと思わず涙がこぼれてしまうが、ジルバママの写真の前では泣く事はできなかった。自分の想像を遥かに超える壮絶な人生を歩んできたママの前では泣けない。

 

 

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会津の駅に降り立つ

駅には弟のひかるが息子を連れて迎えに来ていた。自分のお店も辛いだろうに、姉の心配をしてくれる優しい弟。

 

そして、久々に家族揃って夕食を食べた。とても楽しいひとときだった。しかしそれから新は何をしたらいいのかわからない日々が続いた。

 

ひかるがお店を手伝って欲しいと言っている。父親にそのことを伝えると、ひかるはケイタリングや子供食堂に食材を提供するなど、頑張っている。

 

決して、姉に気を遣って、働く場所を作ってくれるわけではない。と言うことが言いたかったんだろう。

 

そんな時にマスターから荷物が届いた。急いで開封すると、箱の中にまた箱が入っており、その箱にはブラジルと書かれていた。

 

そして『Shirahama』の文字があり、慌てて開封すると、お土産らしきものと、白い封筒が入っていた

 

 

あなたは何度もその手紙を読み返した。しかし読めば読むほど1人で抱え込むにはとても辛い内容だったのかもしれない。

 

新はひかるに向かって「何も聞かずに姉ちゃんを駅まで送っていって」と言って、新は東京へ戻ってきた。

 

そして、閉店後のお店の片付けをしていたマスターがまだお店にいた。急いで駆け込んできた新ジルバと見間違えてしまうほどだった。

 

そしてホステス全員を集めて、新は手紙を読み上げた。それは「勝ち組」としてブラジルに残っていたジルバの夫の兄賀太郎の話だった。

 

白浜はその賀太郎の人生を知るために、再びブラジルに渡りやっと晩年を知ることができたと言うことで、新に手紙をくれたのだ。

 

そこには「勝ち組」の残党として、街で酔いつぶれて叫んでいた賀太郎の話。肝臓に病気を患っており、晩年は施設に入っていた。

 

それは日本人移民のために作られた、老人ホームのようなところで、晩年そこで人生を送っていた彼はいつまでも日本を懐かしんでいた。

 

最後に白浜が賀太郎に、会った時は彼が日本の高校進学することが決まり、日本へ行くと伝えた時だった。とても寂しそうに見えた。

 

しかし日本のことをとても誇りに思っていた。それは誰よりも日本に帰りたいと言う思いが強かったのだろう。しかしもう帰ることをかなわない。

 

そして、ジルバを騙したことを死ぬまで後悔していた。そんなことが書かれていたが、一部にはジルバの姉妹のことが書かれていた。

 

それは、帰国することができなかった姉夫婦だった。時折賀太郎を訪ねていたらしい。

 

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家族の中の成功者

ジルバの姉は、戦後の混乱で日本に帰ることができなかった。そのままブラジルで移民として暮らしコーヒー農場を営んでいた。

 

おそらく、最初にブラジルに来た父親たちが耕したコーヒー農園をついたのだろう。そして時々賀太郎に差し入れを持って会いに来たと言う。

 

そんな時に決まった話していたのは、ジルバのことだった。戦後の混乱で家族はバラバラになり、ジルバだけが日本に帰ることができた。

 

そして、無一文で身寄りもない中、1人で立ち上がりバーを経営するようになった。それはジルバの家族にとって1番の誇りだった。

 

ジルバは家族の中でたった1人「成功した」者として尊敬されていた。

 

 

そしてさらに、お金を騙し取った義理の兄を憎むこともなく、生涯を閉じたジルバだった。それはマスターもママも知っている。

 

賀太郎の晩年を知ることにより、より深くまたジルバを知ることとなった。そこで新に思いがこみ上げてきて、思わず東京に帰ってきたのだ。

 

それは、この店を私が継ぐ!お客さんが来なくても、1人しか来なくても、ずっとこの店を続ける。

 

そんな強い思いが、手紙を何度も読み返すうちに新を東京に戻していた。そして自分の決意をみんなの前で伝えることになった。

 

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平穏な日々

いつしかコロナウィルスの騒動もおさまり世間は平穏を取り戻した。そしてジャック&ローズにもお客が前のように戻ってきた。

 

そしてくじらママの90歳の誕生パーティーが行われた。ホステス全員は店に戻ってきており、新も再びアララとしてお店に立っていた。

 

以前と何も変わらない光景。そして念願だった両親が、ジャック&ローズ遊びに来てくれたのだ。

 

初めてお店を見た母親は驚いた。それは自分が思っていたバーとは違い、とても明るく健全な場所だった。そしていつしか自分もパーティーの渦の中で楽しんでいた。

 

お店恒例の「ラインダンス」も披露され最高潮に盛り上がったところ、白浜がお店を訪ねてきた。「今日も貸切ですか?」

 

アララはうれしそうに白浜を迎え入れた。きっとこの2人は結ばれるんではないか。といったラストだった。

 

感想

原作を全て読んでいたので、全10話までどのように原作を表現するのか注目していました。

しかし、ジルバの詳細の人生は明らかにはされませんでした。その代わりにくじらママの壮絶な人生を語ることで、ジルバの人生もそこに重ねることができた

そして原作にはなかったコロナ」を取り入れることにより、原作と異なるラストを迎えた。

確か原作では、白浜さんとアララが良い雰囲気になって終わっていたように思える。

原作とは違うアドリブがたくさんありスミレの出産シーンまで入れ、新たな「その女、ジルバ」が出来上がったのだと思います。

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