かごめが突然の死を迎える。伏線はどこに?「大豆田とわ子との3人の元夫」6話

とわ子が働く建設会社と、イベント会社のとのあいだで、予算の食い違いがあり、予算修正を迫られていた。

 

しかし肝心の社長であるとは子がいない。代わりに違う社員が話し合いに出向いていた。

 

そして元夫たちもとわ子がどこに行ったか探していた。しかし、なぜか八作のBARに女性3人が集まっていた

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とわ子の行方

3人の元夫たちはとわ子の行方を気にしながらも、突然訪れた3人の女性たちをもてなさなければいけなかった。

 

八作には友達の彼女。慎森には滞在先のホテルの従業員。鹿太郎には影武者を頼まれた女優。

 

なぜか6人で乾杯をすることになった。そしてその前に自己紹介と言うことだったが、いつものごとく慎森が「自己紹介っていりますか?

 

と、屁理屈のようなことをベラベラと話し出した。そして仕方なく男性陣は簡単な自己紹介をし、女性は自らをアピールするような自己紹介をしていた。

 

そして何に乾杯するかわからないが、とりあえず乾杯したところで、ホールのブレーカーが落ちてしまった。

 

混乱に陥ったみんなは、ワイングラスを割るなど暗闇の中で、騒動になっていた。そして、割れたグラスを掃除する八作は出口を塞がれてしまい、テーブルの下から出ることができなくなってしまった。

 

か細い声で「すみません」と言っても誰も気づいてもらえなかった。やっと気づいてもらえたときには、全員が驚きホラーだと思われた。

 

何故か八作にとわ子の父から連絡が入り「みんな連れていらっしゃい」と言われ、とわ子の家に呼ばれたが、肝心のとわ子と唄はいなかった。

 

 

いきなり始まった餃子パーティーだが、呼んだ義理の父が酔いつぶれてしまい始まる前に眠ってしまった。

 

そしてみんなで餃子を包みながら、話をするのだが、女性たちはそれぞれ名前を口にしなくても、それぞれの男性のあまり良くない点を指摘していた。

 

男性たちは、密かにこのはずれカード3枚をひいたとわ子は、自分たちのことをどう思っていたのだろうかと改めて考え、それぞれの女性と向き合っていくことを決めた。

 

しかし帰り際に八作が彼女を飲みに誘うと、「男性の嫌な部分を口にすると言う事は、もうおしまいってことだよ」と言って別れた。

 

それを証明するかのように、鹿太郎は彼女の写真を撮ろうとし、それに集中している間にタクシーで彼女が帰ってしまった。

 

慎森はこれからバスケを教えて欲しいと、素直になってみたが、彼女はもうすでにホテルの従業員を止め、地元で実家の旅館を継ぐと去っていった。

 

3人の元夫は、これから大切にしようとしていた女性たちを、同時に失ってしまった。

 

会社もとわ子がいない中、予算削減ができたと思ったら、交渉決裂と言うことでこの企画は白紙になった。

 

でもそれは、大きな前振りに過ぎなかった。

 

本当に失ったもの

八作のスマホにメールが入った。おそらくとわ子か、唄だろう。頼まれた物をコンビニで調達して、自転車で急ぐ八作。

 

たどり着いたのは病院だった。ロビーの自販機の前に唄がぼう然と立ち尽くしていた。「あったかいお茶が買いたいんだけど」すでにお金を入れてあるのに、ボタンが押せない。

 

代わりに八作がボタンを押し、なきそうな唄を思いっきり抱きしめた。何かが起きたのだ。しかし頼まれた買い物があると言う事はとわ子ではない。

 

急いで駆けつける八作。廊下の椅子に座るとわ子。頼まれたのはストローとホチキス。そして頼まれていない靴下。それはかごめのパーカーの紐を通すための道具だった。

 

そして靴下は、いつも穴が開いている靴下を履いているかごめへのプレゼント。しかし、八作はもう彼女がはかないことを知っていて買ってきたのだ。

 

とわ子の心の支えだった唯一の友人、八作の心の中にいる女性かごめが突然なくなってしまったのだ。何の前触れもなくみんなの前から去ってしまった。

 

だからとわ子はその対応で、誰が探してもどこにもいなかった。そしてかごめの約束を果たそうと、パーカーの紐を通していたのだ。

 

 

かごめはなぜ亡くなってしまったのだろうか。しかしこれには絶対に何か原因がある。かごめはそれを知っていたのだ。

 

かごめは葬儀は、親族等は呼びたくない。できればやらなくてもいいと言うようなことを言っていたが、そうもいかなかった。

 

しかし幸いにも、とわ子も葬儀の話し合いに参加することができたので、できる限りとわ子の気持ちを組んだ葬儀を執り行うことができた。

 

そして主のいなくなった部屋へ行き、主がもう食べない食材で、野菜炒めを作り、作者がもう投函する予定のない漫画の原稿を読むとわ子。

 

そしてそれを封筒に入れて、かごめが応募すると言っていた、漫画のコンクールへ送った。それがとわ子が最後にできる親友との約束だった。

 

きっととわ子の両親は知っていたのだと思う。そこで、今でも交流のある3人を少しでも今だけとわ子から遠ざけたかったのではないだろうか。

 

それがあの不自然な餃子パーティー。そして始まる前に酔いつぶれて眠ってしまった義理の父。それは本心を隠すために飲み過ぎたのではないだろうか。

伏線はどこにあった?

このストーリーにかごめは、最初から想像してなかったはずだ。3話目あたりから登場していたと思う。そして頻繁にそこから登場するようになった。

 

既にその頃には親戚から、尾行され後をつけられ、逃げ回っていたかごめ。それは祖母の遺産を全て黙って施設に寄付してしまったこと。

 

両親のいないかごめを育てたのは、祖母だった。その遺産を勝手に寄付したと親族は怒り心頭だった。すでにこの頃からかごめは死に向けた準備を始めていたのではないか。

 

穴が開いた靴下を買い替えないのも、もう何度も履く予定がないから。突然漫画を描きだしたのも、とわ子との幼い日の約束を叶えるため。

 

八作が病院に着いた時に医師が「心筋梗塞」と言っていたが、それは違う患者の事ではないだろうか。看護師が入ってきた方向がなんとなく違う気がする。

 

 

かごめは余命を知っていて、とわ子を無理矢理漫画のスケッチに付き合わせたり、突然家に押し掛けてご飯を食べたり、様々な思い出を作り出したのではないだろうか。

 

さも自由に生きているように見えたかごめだが、影では病気と戦っていたのではないだろうか。だから葬式の話や、遺産の寄付などを行っていたのではないだろうか?

 

かごめはいつも1人狼のような存在だった。しかし1人で横断歩道渡れないと言う弱点をとわ子が見つけたことから友達になった。

 

だからこそ今回も、1人で戦って1人で向き合って1人で亡くなっていったのではないだろうか。

 

元夫3人の恋が始まらないうちに終わった。とわ子の会社で大きな仕事がダメになった。

 

かごめの夢が叶わないうちにかごめがなくなった。すべては、1番大切なものを失ったときの喪失感大きな前振りだったのではないだろうか。

 


 

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