大人が高校生に恋をする。弟がうらやましい兄「ワンモア」
今回スポットが当たったのは、引きこもりの学生風間翔。
ちょうど兄も帰宅しており、3日間は家にいるようだ。その間に翔はかわれるのか！？
そして、いつも翔がとっている不思議な行動の目的がはっきりとしました。
コンテンツ
教室に忘れ物
いつも父親から逃げるように、早めに登校し通常の授業が終わるのを待つ風間。
しかし、いつもある女の子が玄関から出てくると、きまってすれ違うように中に入っていく。
しかし、今回はその子が自分の机に、スケジュール帳のようなものを忘れ、
教室に入ろうとしていた風間の前を通った。彼女の席が確認できると、風間はそこに座り彼女のぬくもりを感じるようにうつぶせた。
気ッと風間は「恋」をしているのだろう。そしてシャッターチャンスを狙っているのだが
なかなか彼女を写すことができない。そんな時いつも彼女と一緒にいる男子生徒たちが
【盗撮だ！！】と騒ぎ立て、風間のスマホを取り上げようとしたが、彼女は
「私は全然きにしてないから。むしろかかわりたくない。高校の時にまともに生きていなかったから、今学校へ通っている人とは関わりたくない」
と、いわれてしまった。しかし、夜間学校の生徒たちは風間のスマホに彼女の写真を見つけた。
みんなの励まし
みんなが口々に風間を擁護する。「大人が恋したっていい」「いつが初恋でもいい」
そして片山は、いつでも奥さんに感謝が伝えられるように、レターセットを持っていた。
それを風間に渡し、「なんでも思うことを書けばいい」といった。そして妻を突然失った空田も
「明日必ず会えるとは限らないんだよ」と口々に言うと、風間は教室で暴れ大声を出した。
風間の声を聴いたのはみんな初めてだった。そしてもっと何か話してみてというみんなの言葉に
「大人が恋をして何が悪い！！」と言った。確かに風間はあの女生徒に恋をしている。
おそらく学校の図書館で出会ったあの日、彼女の微笑みを見て好きになったのだろう。
家に帰ると片山からもらったレターセットを取り出し、自分が思うことを正直に書いた。
そして、彼女の机の中に入れた。翌日手紙に気付いた彼女は手紙を読もうとしたが、親友に取り上げられ
おそらく彼女は最後まで読まないうちに、捨てられてしまったのだろう。そのあと登校した風間はゴミ箱に自分の手紙を見た。
弟がうらやましい
医者の家庭に生まれ、いつでも「優秀」であることが求められ、優秀な兄と比較され続け
高校生で引きこもりとなった風間。しかし、兄は弟がうらやましかった。
兄としての責任や、弟と比較される自分も嫌いだった。そしてなによりも「引きこもれる」環境にいることが
兄はずっとうらやましいと思っていた。翔は自分は兄より落ちこぼれ出みじめだと思っていたが
兄は兄で、この状況から逃れたくても逃れられず、弟がうらやましくて仕方ない現実を知った。
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