「グランマの憂鬱」2話、軽トラの暴走とスマホ依存、そしてひでじい最後のドライブ
百目鬼家には今日も相談が絶えなかった。村を出て東京へ行ったなつこが、娘のひかりをつれてきていた。
そのお茶出しの手伝いがしたい亜子。しかし、熱いお茶を運ぶのは危険となだめられてしまった。
しかし、その時SNSである動画がにぎわっていたが、どうやらこの村に関係があるらしい。
コンテンツ
暴走する軽トラの動画がアップされる
なつこが大奥様に相談に来ているころ、村のある道路で黒いスポーツカーが、前の軽トラを追い抜いた。
しかし、逆に軽トラが猛スピードで来て、その車を抜き返して急ブレーキで止まった。後の車も急ブレーキで停止した。
その様子を、じょじゅ席から解説付きで撮影していたのだ。そして「暴走する軽トラ」として拡散されていた。
急いで村長が相談に来た。軽トラからして、ひでじいではないか。と予想がついた。そしてすぐに家に行くと、
今は離れて暮らす息子が、動画をみて慌てて帰宅し、危険な運転をするなら免許を返納してくれ。
と、父に懇願しているところだった。しかし、ひでじいは「村長にも責任はある」というが、村長には心当たりがなかった。
ひでじいはなぜ危険な運転をしたのか!?その理由がわからないが、それ以外に軽トラを所有する者が集められ
話し合いがもたれたが、ひでじいが暴走した理由はわからなかった。ただ、村長の「認知症のはじまりでは!?」という言葉に
みんなが反応してしまったが、翌日軽トラが特定されたのか、ペンキで暴言が書きなぐられていた。
なにか理由があって、ひでじいはあんなことをしたのだろうか!?その理由とは何なのだろうか!?
着信音に反応してスマホを手にした。そして、グランマと母が話しているのに、「庭の写真を撮ってもいいですか?」と聞いて、
写真を夢中になって撮影していた。大奥様ことミキはしばらくここで預かることを提案した。
それはなつこの本当の悩みを知ったからだった。ひかりは「お布団で寝るのは初めて」と喜んで百目鬼家に泊まることになった。
しかし、散歩に出ても、新しくオープンしたカフェに行っても、写真を撮影してばかり。そして、カフェがSNSをやっていないことをがっかりした。
由真も昔はSNSに夢中になっていた。と話すとまたやればいいのに!!とひかりは目を輝かせたが、
由真が本当にあって話してみないとわからないことがある。と思ううちにだんだんと面倒になった。
と話すと、ひかりは見えないからこそ言えることがあると言ってきた。そして、由真はグランマにその話をした。
するとグランマは、なつこが本当に心配しているのは、「スマホ依存症」ではなかった。少し前に芸能界にスカウトされた。
しかし、ひかりは興味がなく、名刺だけ面白半分にアップした。そうしたらSNSが荒れてしまい、暴言が書き込みされるようになった。
そして、そのすべてをひかりは目にしているということだった。ひかりはスマホを欲しがる亜子に、
段ボールでスマホを作ってくれた。そして、亜子はグランマを撮影しに来たが、「大人の切ない事情」が顔に出ていたのか、
亜子が心配していた。そこで亜子は「せつないとんでけ~!!」と上に飛ばしてしまった。
無邪気な亜子にミキはいやされたかもしれない。そして、由真は窓辺で泣きながらスマホを見ているひかりを見た。
亜子とひかりが散歩へ行ったが帰ってこなかった。亜子たちは棒が倒れたほうへむかっていた。
そして、ひかりは気になる場面があり、写真を撮影していたが、そこで充電が切れてしまい、迷子になったことに気づいた。
しかし、白鳥の群れが空を飛び、亜子が地面の草花を教えてくれた。スマホばかり見ていたら気づかなかった。
そして、白鳥が家のある北へ向かうことを前に聞いたひかり。白鳥を追いかけて森を抜けると、由真たちが探しに来ていた。
そして、グランマの話が始まった。「そこにある言葉は軽い。言葉は本来重みのあるもの。言霊ともいう」
だからこそ、そんな軽い言葉だから、誰でも誰にでも投げかけることができ、そして人を傷つける。
そんなことに惑わされてはいけない。としっかりとひかりに話しをした。そして、ここで過ごした数日
知らなかった風のにおいや、太陽の温かさにも気づいた。これからはもっと前を見て歩こうと決めた。
ひかりは、はっとして「この写真関係ありますか?」と見せると、グランマも村長も心当たりがあった。
そして急いでひでじいのところへ行くと、「免許を返納してほしい」とみんなに詰め寄られていた。
しかし、村長は写真を見せて謝った。以前ひでじいに「村の巡回」を頼まれていた。写真にとられていた場所は、
カーブの先が崖になっており、スピードを出して走行するとそのまま崖に落ちてしまう。ひでじいはそれを防いでいたのだ。
しかし、そこには「注意看板」があるはずだ。とみんなが口をそろえて言うが、村長は見回りの時に
気が伸びて看板が見えなくなっていることに気づかなかった。そのためひでじいはスピードを出している車に向かって行ったのだ。
数日すると、ひでじいの息子が来てほしいという。ひでじいがミキをドライブに誘った。
妻をドライブに誘った時も軽トラだった。それでも彼女は文句も言わずに乗ってくれた。そして、ラジオが壊れそうになった。
すると妻は「恋のバカンス」を歌いだし、ドライブを楽しんだ。ひでじいは免許返納には反対ではなかった。
ただ、この軽トラを手放すことで、亡くなった妻がますます遠くへ行ってしまいそうだった。
しかし、ミキは「急ぐことはない」と助言した。それはひでじいが誰よりも運転することが時に凶器になることを知っていた。
それは、軽トラに「認知症のテスト」のための問題集が載せてあった。ということはいつでも勉強していたのだ。
ミキは「若くても酒を飲んで暴走するやつもいる。運転するのに年齢は関係ない」とこの問題を解決した。
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