「リエゾン」4話、拒食症の女子高生とSNS、志保のカミングアウトと新しい友達
「さやまクリニック」に内科の紹介で、朱里という女子高生が来た。来院した時点で慎重に対する体重の比率が低い。
しかし、彼女は「ダイエットは辞めない!」とかたくなだった。そんな朱里に志保は話しかけようとしたが
向山が口をふさいだ。それはとても大事なことだったのだ。もし口をふさいでいなければ、彼女のダイエットを加速させる恐れがあった。
コンテンツ
拒食症の女子高生朱里
彼女は家であまり夕食を食べなかった。両親はランニングをしたり、食事を減らしたりする娘を心配していた。
しかし、夕食を終えた彼女は、立ち上がろうとして倒れてしまった。物音に気付いた母親に発見されて、
内科のある病院へ搬送されたが、そこから「さやまクリニック」を紹介されたらしく、母と娘で来院してきた。
その時点で、慎重に対する体重はかなり少なくなっていた。これ以上減ってしまうと脱毛や、脳がやせてしまう。
といった症状が出てくるが、彼女はダイエットは辞めない!と宣言した。そこで志保が話そうとしたら向山が口をふさいだ。
そして、さやまは彼女に1冊のノートを渡して、「これに1週間食べたものを記録してきて」と言われ、
彼女は拍子抜けして「これでいいんですか?」と確認した。そして彼女が帰った後のミーティングで、こういった場合に
周りの言葉一つで症状を悪化させることがあるという。例えば「太ってない」とか、「ダイエットを辞めるように」
ということは、本人にとっては「自分は太っているから、もっと痩せなくちゃいけない」という考えに変換されて症状を悪化させていく。
まさに、志保は朱里に「太ってないよ」と言おうとしていた。しかし、向山はそれを予測して泊めていた。
朱里はダイエットSNSをやっており、そこでフォロワーが増えていくのがうれしかった。元々は体調を崩して、
第一志望の高校に受からずに、一番の友達と離れ離れになったことだった。それがきっかけでダイエットを始めたが、
フォロワーが増えて「認められる=承認欲求」が満たされていくと、もっと痩せたいと思うが、食事が足りていないのは事実だった。
そのため、ベッドの下から隠したお菓子を食べては嘔吐を繰り返していた。そんな朱里にも新しい友達ができたが、
その中のしずくが、朱里の異変に気付き始めていた。そして、志保は映画館でバイトしていた時代の友達にカミングアウトする。という。
志保の発達障害のカミングアウト
志保はどんなバイトもすぐにクビになってしまった。しかし、映画館のバイトだけは周りのサポートで続けることができた。
しかし、その映画館が今度閉館することになり、みんなで集まろう。ということになった。そこで志保はカミングアウトをする。
と、さやま達に宣言した。それはバイトの時いつものようにミスの連発をしていたが、みんながサポートしてくれた。
でも本当は障害があったことを知ってほしかった。そして映画館につくと一緒に働いていた3人が到着していた。
そこですでに、志保の昔の失敗談を話していたという。ポップコーンをぶちまけたり、明かりをつけてはいけないところでつけたり。
そんな話をきいて、志保は「私、最近分かったんだけど発達障害なんです。」と打ち明けると、
みんな微妙な反応をした。「物忘れ」や「遅刻」なんてみんなあることだから、気にすることではない。
と言われてしまった。そこで志保はトイレに行ったが、手拭きのペーパーが切れていた。そこでハンカチを出そうとしても
どこにあるのかわからず、カバンの中を漁ると、下の方からくしゃくしゃになったハンカチが出てきた。
そして、元の場所へ戻ると、ネットで「発達障害のチェックシート」をみんなは見ていたが、やはりみんなあることだという。
そこで、志保はリュックの中身をぶちまけた。「リップはすぐになくすから、いつも3本以上入ってるし、電池を買ったことも忘れてる・・・」
と、みんなと同じが違うことを見せた。みんなかける言葉を失ってしまった。そしてクリニックに戻った志保はカミングアウトして、
「自分はカミングアウトして何を求めていたのか」とつぶやいた。さやまは「一人でも理解してくれればいい」
と声をかけてくれた。そして、1週間がたって朱里の診察日が来たが、書いてある食事量のわりに体重が減っていた。
原作
竹村 優作(原作)
『リエゾンーこどものこころ診療所-』
朱里の新しい友達
朱里が「食べた」と申告した割に、体重は前より0.7%減っていた。通常なら増えているはずだった。
しかし、母親が「掃除していたらこんなものが」と膨らんだエコバッグを取り出した。そこには食べたお菓子のごみがあった。
すべてベッドの下に隠していたものだった。さやまは「食べたらどうしてますか?」と聞くと、
朱里は「吐いています」と素直に認めた。そしてさやまはこれ以上体重が減った場合の危険性をを話したが、
朱里の心には響かなかった。そして、学校へ行けば痩せていることで、友達にちやほやされる自分がうれしかった。
しかし、それをしずくはそっと観察していた。みんなでケーキを食べに行ったときに、指の関節が赤くなっていた。
それは数日たっても治ることはなかった。本人は「同じ場所を何度もぶつける」と言っていたが、
しずくは夜に呼び出して、「たいしたことじゃないんだけど、コンシーラこれお勧めだから。私腕にあざがあってこれで隠してるから」
と、コンシーラを渡して、それ以上聞かずに帰っていった。しかし、ある日お弁当の後に、友達の母親が焼いたお菓子をもらった。
それを少し食べると、朱里はトイレに行った。指の関節が赤くならないように、スプーンをポケットに忍ばせていた。
しかし、トイレから出てくるとしずくがいた。「やっぱり吐いてたんだね。何かできることはある?」と言われた。
その時、志保の「誰か一人が理解してくれればいい」という言葉を思い出した。そこで朱里は「嫌いにならないで」
というとしずくはうなずいた。すると朱里は食事を少しずつとれるようになったが、この摂食障害は治ったと思っても
ちょっとしたことで再発するので、長い目で見ていくことが必要だと、志保たちに話して聞かせた。
Twitter感想
メディアで摂食障害を取り扱うとき、そろそろ非嘔吐のタイプも採用してもらえないだろうか。
嘔吐のない摂食障害の人は嘔吐のある摂食障害の人と同じくらいいるはずなのに、今まで取り上げられているのを見たことがない。#リエゾン— はぴ (@chocomint16hapi) February 10, 2023
#リエゾン というドラマをたまたま見ていて、摂食障害の人と、ADHDの人の話だったんだけど、ものすごく描写がリアル。
ドラマでは健常者が対象者に悪意のない励ましの言葉を言ってて、でも対象者は傷ついていてというのが描かれており、その対象の心情があまりにも自分すぎて泣きながら見ていた。— スゴロク (@sugoirock) February 10, 2023
発達障害をカミングアウトした時に、志保先生みたいにフォローになっていないフォローの言葉を言われたの、僕も経験があります。
誰でもある、普通でしょ、考え過ぎなどと言われるもんなんですよね。
発達障害の人は、特性で日常生活に支障が出るほど苦労しているのを知ってほしいです。#リエゾン
— オレンジ (@OrangeASD_m) February 10, 2023
発達障害は「治る」と信じている人がいるのは事実です。だから励ましのつもりで「そんなに気にすることない」
と、簡単に言いますが、治る病気ではなく障害なのです。一生を左右することなのです。そして、
摂食障害も何気ないきっかけが、どんどん深見はまり、本人はその沼から抜けられないのに、
「痩せて綺麗になった」とさらに呪文をかけてしまう場合もあるのです。精神的な病気は気軽に声掛けはできないです。
もしよろしければ、こちらのHPもご覧ください。我が家の発達障害について書いています。
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