2009年~2011年TBS日曜劇場、大沢たかお主演「JIN-仁-」仁と龍馬のつながりとは!?

コロナの影響により、どうしても「3密」が避けられないドラマ収録はストップしました。

放送予定だったドラマは急遽放送未定となり、再放送やバラエティなどに差し替えられる中、

週末に各地放送日に差はあるものの、2009年に高評価を得た「JIN-仁-」が放送されました。

現代に生きる仁が、幕末にタイムスリップしてしまい、現代では普通にある薬を仁が作り出し、

人々の命を救っていく姿が、今コロナと戦う世界とリンクしたのでしょうか!?

再放送もかなり好評を得ているようです。

今回は、気になる仁と幕末のヒーロー坂本龍馬とのつながりついて、考えてみます。

 

 

コンテンツ

仁が幕末へタイムスリップ

仁は恋人未来の脳外科手術に失敗してから、あまり難し手術は行わないように避けてきました。

しかし、当直の夜「錦糸公園」で倒れていた身元不明の男性の手術をすることになる。

まずは検査をして見ると、顔の傷や脳の損傷だけでなく、脳内に「腫瘍」があることが分かった。

しかし、脳外科医は仁以外にいないため、オペは彼にゆだねられた。

しかし、開頭してみると、「腫瘍」と思われたのは小さな「胎児」だった。

ごくまれに、一卵性双生児が成長の段階で、一人を体内に取り込んだまま生まれ

幼少期に、体調異変により取り出されることはあるが、男性はどう見てもすでに成人しており

成人するまで、その胎児を脳に抱え込んでいたのかとても不思議な現象だった。

そのため、研究資料として胎児はホルマリン漬けにされ保管された。

しかし、男は忽然と姿を消した。慌てて探すスタッフ達。仁は非常階段で男を見つけた。

 

男は目や顔に傷があったのと、開頭手術をしているので、右目以外見えない。

仁は今動くことは危険だと、男を止めるがなぜかエマ―ジェンシーバッグと、胎児のホルマリン漬けを抱えて離さない。

もみ合っているうちに、仁の耳に「あの時に戻るぜよ」と声が聞こえ、仁はそのまま非常階段から転落した。

そして意識を取り戻したのは広い野原。文久2年の幕末だった。

旗本の「橘恭太郎」を医療で助けた恩で、居候しながら声の主を探す仁。

出会っても、愛そうよく言葉を交わし、せわしく去ってしまう男性になかなか「名前」が聞けない仁。

やっと何度目かの再会で名前を聞くことができ、仁は驚愕した「坂本龍馬」

勉強ができなくても、その活躍は知っていた仁。そして、転落の前に聞いた声は確かに坂本龍馬の声。

 

医術を発展させていく仁

仁の医術は怪しまれながらも、人柄もあり確実に江戸の人々に受け入れられて行った。

そして、火消しの「を組」の右腕を危機から救ったことにより、定位置に診療所を作ることを

火消しのお頭から提案され「仁友堂」はさらに大きく、そして、ヤマサの浜口の投資によりペニシリン製造所も完成し

仁は名医として、江戸にその名が知れ渡って行った。

そんな中、龍馬が恋焦がれる花魁「野風」が身請けされることが決まった。

身請けの前には、健康な体かどうか奥医が「お調べ」をする決まりだが、

野風の希望により、奥医と仁がお調べすることになった。野風には目論見があった。

左の脇にしこりがあり、これが「磐=ガン」であれば、身請けは破談となる。

しかし、奥医も、仁も「問題なし」との見解を示しがっかりする野風。

しかし、ずっと仁に寄り添い医療を手助けしてきた、橘家の咲は気づいていた。

野風の気持ちで、仁が持つ写真の恋人に変化が現れる。もし、野風が身請けをしなければ

仁の恋人が誕生しない可能性がある。そのため、仁は嘘をついたのだと咲は気づいていた。

そして、仁は咲の言葉に動かされ、もう一度「お調べ」をし「磐」を指摘し、見受け話は破談となった。

しかし、野風は無事に乳房温存したままガンを取り除き、吉原から自由の身となった。

しかし、世間の風当たりは冷たく、野風は村から追い出され「仁友堂」で下働きをしていた。

 

そんな折、皇室の和宮がお忍びで歌舞伎を観劇するのだが、貧血と脚気の疑いがあり、仁に和宮に気付かれないよう

脚気が良くなるお菓子「ドーナツ」を食べさせてもらうよう依頼が来る。

しかし、和宮は甘いものに目がなく、「毒味」をしていないドーナツをかじってしまう。

その時は何もなかったのだが、観劇が始まる前にドーナツを口にし、お茶を飲んだ和宮は倒れ込んでしまった。

仁の診断では「ヒ素」が何かに盛られた様子。急いで「胃洗浄」を行うように指示するが幕末に存在しない。

だからと言って、奥医ではない仁は手出しできなかった。そこで、仁の指示のもと奥医たちが胃洗浄を試みる。

和宮は無事に助かるが、仁と、咲は「ヒ素」をドーナツに盛ったとして牢屋に入れられてしまった。

ドーナツのひとつからヒ素が検出されたことが決め手だったが、仁を慕う者たちは怪しんだ。

ドーナツはすべて一緒に作られたものであり、ひとつだけから検出されたからと言って仁がやったことにはならない。

そこで、調べられていない物があることに気付いた。「湯飲み」和宮がドーナツを口に入れ、お茶を飲んだ「湯飲み」が調べられていない。

そして、その行方もわからず。何とかして探し出し、湯飲みを調べると湯飲みからヒ素が検出された。

和宮が湯飲みを落とした際に、ドーナツの1つにお茶がかかったため。とわかるも仁を救うには「つる=賄賂」が必要だった。

 

 

仁友堂から出ていく野風

野風が突然、仕事が見つかったから。と仁友堂を出ていった。それは自分を売って「つる」を仁に送ろうとしたのだった。

しかし、横浜の遊郭に入ろうとしたとき、男性に声をかけられた。それから野風は洋館に住むように・・・。

そして、仁の元には大量の「つる」が届き、同時に湯飲みからヒ素が出たことで、仁と咲は解放された。

野風は、フランス人商人のルローに惚れられ、その居場所を探されていたのだった。

そして、野風はルローの元に身を寄せ暮らしていた。

 

仁は必死に「龍馬暗殺」を伝えようとするも、そのたびに頭の右側に激痛が走り、時に意識を失うほどだった。

未来から来たことを知っているのは、咲と龍馬だけ。2人に現代の話しをする分にはいいのだが、

龍馬暗殺を伝えようとすると、激痛が邪魔をする。それでも伝えなくてはいけない。龍馬を助けなくてはいけない。

と、龍馬暗殺の日を思い出した仁は京へ、咲と佐分利を連れて旅だった。

池田屋へ行くも龍馬はおらず、龍馬の護衛をしていた東に偶然会うことができ近江屋へ行き龍馬に再会した。

そして迎えた11月15日。何事もなく過ぎようとしていた。

しかし、徳川家から刺客として咲の兄恭太郎達3人が近くにいた。それを見つけた東と相まみえるも

たまたま下に降りてきた龍馬が、外の様子が気になり事のなりに気づいてしまった。

しかし、龍馬は仁に銃を見せ、そこに置いてきてしまったので丸腰のまま戦いに加わった。

東にとっては、元々龍馬は憎い人。兄を殺した龍馬が憎かった。しかし、行動を共にするうちにその人柄に惹かれていた。

目をつむり、刀を振りかざした東。それは龍馬の額を深く傷つけた。

騒ぎに気付いた仁たちが駆け付け、緊急開頭手術を行うも、外した頭蓋骨を保存するため

太ももに手をかけると、あの激痛が襲いオペ不可能となった。そこで佐分利が仁指示のもとオペを終わらせた。

5日間昏睡状態だった龍馬だったが、意識を取り戻し言葉を交わすも、激しいけいれんを起こし亡くなってしまった。

やはり、龍馬はこのタイミングで亡くなる運命だったのだ。

 

 

江戸にもどった仁

京から江戸にもどった仁。咲の元に兄の恭太郎が、幕府の反乱軍に加わり戦へ行った。

と、知らされた。居ても立っても居られない咲は、戦場へ向かい仁も後を追った。

恭太郎はまだ生きていた。咲の声にひるむも敵に向かっていく恭太郎。

しかし、咲はそれ以上に兄を助けるために戦火をくぐろうとしている。

その時、咲の腕に流れ弾が当たった。倒れ込む咲を助ける恭太郎。

野戦病院で手当てをするも、他の患者を優先してほしいと咲は自分を後回しにさせた。

その後、仁友堂で療養するも、咲の容態は良くならない。でもみんなの足手まといになりたくない。

と、働こうとする咲。しかし倒れてしまい、そこで咲が悪い菌に犯されていることに初めて気づいた仁。

後悔してももう遅い。この時代に菌を殺す「アサミシン」は存在しないし、仁も作り出すことはできない。

 

恋人未来をずっと思いつつ、野風にその面影をみては、咲の思いに気づきながらも応えられない仁。

咲が倒れた時に、やっと咲の大切さに気付き、過去の記憶がよみがえった。

「アサミシン」はタイムスリップした時の白衣のポケットに・・・。

咲に必ず戻ると約束し、探しに行くも「橘家」にも、タイムスリップで目覚めた場所にもない。

さすがに6年前の事。とあきらめかけると、龍馬の声がする。

そして、仁の頭に激痛が走る。どうも龍馬の声を聞くと激痛がする。

龍馬は「出口と入り口が違う」という趣旨の話しをしていた。

探していたのは、仁が転落した病院付近。そこが出口なら、入り口は・・・。

「男性が倒れていた場所」

恭太郎に錦糸町の場所を聞くも、まだ江戸には存在しておらず、それに近い名前の場所なら。と刺された方向へ

龍馬の声に導かれ、激痛と戦いながら向かう仁。あまりの激痛に倒れるも地を這うようにたどり着いた場所。

そこは、崖だったが勇気を振り絞りそこから仁は身を投げた。

 

現代に戻った仁

仁は錦糸町公園で血まみれになり発見された。

そして、仁により手術が行われていた。しかし、咲に早く「アサミシン」を届けなくてはいけない。

意識を取り戻した仁は、アサミシンをポケットに入れ、念のためにエマ―ジェンシーバッグを持ち、

ついでに「龍馬」かもしれない胎児のホルマリン漬けを持ち出し、非常階段で現代の仁に見つかった。

そして、もみ合いになり現代の仁はあの日のように階段から転落し、消えた。

しかし、恭太郎が仁を探しに行くもその姿はなく、小さな小瓶だけが落ちていた。

それをイチかバチかで咲に投与すると、咲は快復していった。

 

そして、幕末に戻るはずだった仁は現代に残された。

しかし、どの記述を探しても「仁友堂」という名と、一緒に働いた医師の写真は確認できるものの

咲の消息はわからなかった。そこで、記憶を頼りに、現代ならばこの辺りに「橘家」があったはず。

だと、仁が行ってみると目にしたのは思いもよらぬ光景だった「橘医院」

「橘家」病院となっていた。江戸の面影を残す扉もあった。

ちょうど、そこへ女性がやってきた「我が家に用ですか?」・・・。

未来だった。彼女は初めて出会う仁を招き入れ、祖母についてはなしてくれた。

そして、写真も残っていた。未来は医者ではなく、医学士になっていた。そのきっかけの手紙を仁に託してくれた。

 

 

咲のその後の運命

ルローとの子供を授かりながらも、ガンが再発し、逆子を麻酔なしの帝王切開で産んだ野風。

政府の許可が下りれば、家族でフランスへ渡る予定だった。

しかし、その前に野風はガンの悪化により死亡し、子どもの「安寿=アンジュ」を咲に託していた。

そして、咲はその後おぼろげになっていく記憶に気付いた。

「〇〇先生」がいたこと。でも仁友堂の仲間に聞いてもそんな人は存在してはいなかった。

そのため、自分の記憶から〇〇先生が消えてしまう前に、手紙をしたためていた。

そして、野風の身請けが破談になったことにより、未来の祖先が代わり、未来の生まれないはずの将来に

野風は気づき、命と引き換えに仁が将来出会うであろう子孫を残し、咲に託した。

そして、命は繋がれ、安寿から子が生まれ、その次の代で未来、橘未来が生まれた。

野風と、咲の思いで、仁の未来をつないだのだ。

 

 

仁と坂本龍馬

龍馬は仁を幕末に呼んだのではないのか。最初に取り出された「胎児」あれは

坂本龍馬だったのではないか。そして、仁は将来自分の恋人の手術に失敗する。

しかし、医療がもっと進化していれば恋人は助かるはず。

そこで、龍馬は江戸末期の医療をより発展させることで、将来より高度な医療になることを望み

仁を、江戸に呼び寄せたのではないのでしょうか。

そして、野風ではなく、咲を助けることで、将来恋人が生まれ、その手術も成功する。

龍馬の先見の明で仁を助けたのではないでしょうか。

実際に、医師に復帰した現代の仁の元に、複雑な「脳腫瘍」を持った橘未来がオペにきている。

きっと、その仁と未来の将来を作るため、仁が生まれた時から脳内に入り込み

龍馬が仁を操っていたのかもしれません。

未来が「野風」そっくりだったのも、仁の体内に入った理由かもしれません。

 

*原作では、仁は幕末にタイムスリップします。そして、現代には怪我をした仁が残り、江戸の仁は咲と夫婦になり、病院を作っています。

そして、原作には未来(みき)は登場しません。これはドラマ上の演出です。

 

 

 

大沢たかお主演日曜劇場再放送2009年「JIN-仁-」江戸に蔓延するころりに立ち向かう仁。

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